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極上の音か?轟音か?映画の音響にとことんこだわる「TOHOシネマズ池袋」の本気度がスゴい!

2020.07.13

7月3日、東京・池袋で待望の新シネコン「TOHOシネマズ池袋」がオープンを迎えた。かつて豊島区役所や豊島公会堂があったエリアに誕生した「Hareza(ハレザ)池袋」。8つの異なるタイプの劇場を備え、アート&カルチャーの一大発信拠点となる同施設の中核劇場の一端を担うのが、この「TOHOシネマズ池袋」だ。

「ハレザ池袋」のオフィス棟「ハレザタワー」2階から6階を占める同館は、10のシアターで合計1735席を備える都市型シネコンで、極上の音を体験できる「サウンド・シアター」がコンセプト。こだわり抜いた音響設備によって映画に新たな魅力を引き出す、同館の体験レポートをお届けする。

体の芯まで届く驚きの「轟音」体験!映画の新たな楽しみ方に出合うスクリーン2

「サウンド・シアター」をコンセプトにした同館の「極上の音響」のうち、スクリーン2で体験できるのが「轟音」(ごうおん)だ。場内に入るとまず目を引くのが、スクリーン前に置かれた巨大なサブウーハー。通常の映画館ではスクリーンの裏に置かれ、観客の目につくことはなく、ここまで堂々と露出しているのはかなりレア。

このサブウーハーは、日本の映画館では初となる「アイソバリック方式」を採用。ふたつのスピーカーユニットを向かい合わせに配置して対をなしているのが特徴。左右で各2対・計4対が導入されている。つまり、全部で8つのサブウーハーが、スクリーン手前(観客の目の前)で鳴り響き、場内を「轟音」で満たすというわけだ。

デモ映像を鑑賞すると、ズズズズズ!ゴゴゴゴゴ!とうなるように鳴り響く重低音は、まさしく「轟音」! もはや耳で聞くというよりも、震える空気と音圧を体全体で受け止める「体感型音響」と呼ぶにふさわしいド迫力だ。その振動は想像以上で、音圧と衝撃に体がビクッと反応したほど。このサブウーハー、出力する音があまりにもパワフルすぎて、固定していなければ自らずれて動いてしまうほどだそうだ。

もちろん、スクリーン2では単に音を大きく鳴らすというだけではない。このサブウーハーとともに「轟音」に適した音響を生み出すスピーカー群が配置されている。これらのスピーカーは、アーティストから高い支持を受ける音のプロフェッショナル「イースタンサウンドファクトリー」が監修し、劇場用にデザインされたカスタム版だ。

特に、座席を側面および後方から囲むように配置されたサラウンドスピーカーは、中高音域をカバーするコアキシャル・スピーカーひとつと低域をカバーするロー・スピーカーふたつを組み合わせたもの。すべてのスピーカーが迫力ある重低音をしっかり受け止め、鮮明な音質を再現している。

スクリーン6と10はTOHOシネマズの本領発揮!映画の世界に没入させるプレミアムな空間

スクリーン6とスクリーン10は「Wプレミアムシアター」と名付けられた特別な空間だ。一見して広いスペースに、それぞれ313席+車椅子2席分を確保したゆとりあるレイアウト。ほぼ壁いっぱいに広がるスクリーンは、TOHOシネマズのオリジナル規格・ラージスクリーン「TCX」を採用。近くに寄れば見上げるほどの巨大さ。「これぞ映画館!」という満足感を抱くに違いない。

大きなスクリーンに対して視野を確保できるよう、各座席の向きを最適化するなど、細かな配慮がなされている。特に、ほぼ中央列に配置された「プレミアボックスシート」は、上質な革張りの座席に体が程よく沈み込み、リクライニング姿勢のまま心地いい映画鑑賞を楽しめる。

このように各所に“極上”が散りばめられた「Wプレミアムシアター」だが、スクリーン6とスクリーン10の大きな違いは音響設備にある。今回体験したスクリーン10には立体音響システム「Dolby Atmos」を採用。前後左右、そして頭上と、すべての方向から音が迫ってくる。従来の音響システムでは、各スピーカーにあらかじめ配分された音を流していたが、「Dolby Atmos」では、映画の中の音を発する物体がどの位置にいるか、どのように動くのかを細かく設定。上映の際には、音の方向、遠近感、動きをリアルタイムで計算し、それに基づく音をスピーカーから出力できるのだ。これにより、映画のシーンをよりリアルで臨場感あふれるものとして楽しめる。

そのうえスクリーン10は、「Dolby Atmos」の音響再生環境をカスタムスピーカーで構成されている。これは日本の「Dolby Atmos」対応スクリーンとしては初めての試みだ。

スクリーン裏に配置するステージスピーカーに採用された「カスタム4wayハイコアキシャル」装置もポイント。これまで以上に高中低の各音域をクリアなサウンドで表現できる。

一方、スクリーン6は、スクリーン10同様のステージスピーカーに加えて、サラウンドスピーカーに「カスタム3wayコアキシャル」を採用。音響システムを極限まで突き詰めた高精細な音を感じ取れる。このサラウンドスピーカー、実は左右シンメトリーの配置となるように考えられている。壁面と後方壁面のスピーカーでは微妙に角度を変えるなどの徹底ぶりだ。

スクリーン6やスクリーン10の「プレミアムシアター」というコンセプトは、TOHOシネマズの旗艦館「TOHOシネマズ 日比谷」のメインシアターで初めて導入されたもの。カスタムスピーカーによるプレミアムな映画鑑賞空間は、2018年春のオープン直後から多くの観客に高い評価を受けて、評判になった。スクリーン6とスクリーン10は、それをしっかりと継承しているというわけだ。

両スクリーンの鑑賞では、TOHOシネマズの最新館らしい、ストイックな音響、映像、空間づくりへのこだわりがひしひしと伝わってきた。

アニメの聖地として親しまれる文化の一大拠点・池袋ならではの楽しみ方も

現在、新型コロナウイルスの影響で苦しい経営を強いられている映画館。しかしそんな今だからこそ、これまで映画館で鑑賞することが難しかった過去の話題作なども続々とスクリーンに登場している。「乙女ロード」を抱えるアニメの聖地・池袋にオープンした「TOHOシネマズ池袋」でも、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』とのコラボレーションがグランドオープンを盛り上げ、人気のアニメ、邦画、洋画が続々と上映中だ。見逃して悔やんでいた作品からもう一度観たい作品まで、極上の環境で楽しんでみてほしい。

取材・文/沼田 理(東京03製作)

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