小学6年生と言えば、卒業文集に「将来の夢」を書く学年。おそらく多くに人にとって、長らく在籍した学び舎を巣立つことで「進路」「将来」を真剣に意識する人生で最初のタイミングであると考えられるが、イマドキの小6男女は、将来にどんな夢を抱いているのだろうか?
そこで今回、株式会社クラレにより、2020年3月に小学校を卒業した子どもとその親を対象にした「将来就きたい職業」と「就かせたい職業」のアンケート調査が実施されたので、その結果を紹介していきたい、
男女とも「医師」が順位上げる
男の子が就きたい職業の1位は、昨年に続き「スポーツ選手」だった。競技の内訳は、野球がサッカーをわずかに上回った。2位の「医師」、3位の「大工・職人」、6位の「警察官」は、いずれも過去最高の
順位となった。
女の子が就きたい職業は、「保育士」が1位に。昨年1位の「教員」は 6位に後退。代わって、2位 「看護師」、4位「医師」、5位「薬剤師 」などの医療職が、いずれも順位を上げた。
男女の10位以内で共通している職業は「医師」と「教員 」だが、男女どちらも「医師」は順位を上げ、「教員」は順位を下げた。
男の子トピックス
■「スポーツ選手」、野球が僅差でトップ
1位は昨年同様「スポーツ選手」だった。内訳を見ると、野球が35.0%(昨年 29.6%)で、サッカーの 33.8%(昨年 40.9%)をわずかに上回り、一番人気だった。昨年初めて登場したeスポーツは5.0%(昨年 4.3%)で、野球、サッカー、バスケットボールに続いた。
■「医師」「大工・職人」「警察官」過去最高順位
2位には初めて「医師 」が入った。「医師 」は女の子でも順位を上げており、男女問わず人気を集めた。
3位には「大工・職人」が初めて入った。DIYをテーマにしたテレビ番組や動画配信は子どもにも人気で、ものづくりを職業にしたいと考えるきっかけになっているのかもしれない。6位の「警察官」も過去最高順位となった。
■男の子の保護者 1位は安定の「公務員」
男の子の保護者が子どもに就かせたい職業は、昨年に続き「公務員 」が1位となった。子どもの調査では近年順位を下げている「エンジニア」だが、保護者では2位に入った。「医師」は保護者でも順位を上げ、初めて3位に入った。
女の子トピックス
■「保育士」が4年ぶり1位、健康を守る仕事にも関心
昨年は、1位 「教員」、2位 「保育士」と子どもと関わる職業が上位を占めたが、今年は「保育士」が2016年以来の1位となった一方、「教員」は6位に順位を下げた。代わって、2位「看護師」、4位「医師」、5位「薬剤師」と上位5つのうち3つを医療職が占めた。人の健康を守る仕事に関心が高まっているようだ。
3位には「パティシエ・パン屋」ランクイン。やや順位を落としたものの、8位「美容師」、12位「デザイナー」も男の子の上位には入らない職業。かわいいもの、美しいものを作りだす仕事に、女の子は憧れを抱くようだ。
■女の子の保護者 医療職が上位を占める
女の子の保護者が就かせたい職業の1位は、昨年に続き「看護師」だった。2位には安定感のある「公務員」が入ったが、3位から5位はすべて医療職となった。
<調査概要>
[調査対象] 2020年 3月に小学校を卒業した子どもとその親
[調査方法] 使い終わったランドセルをアフガニスタンの子どもに贈る当社の社会貢献活動 「ランドセルは海を越え
て」キャンペーンにご協力いただいた方にアンケートを実施(2020 年1月13日~3月中旬 )
[有効回答] 男の子とその親 :各478名/女の子とその親 :各543名
出典元:株式会社クラレ
構成/こじへい