カインズ、コーナン、コメリ、島忠・ホームズ、人気ホームセンターの売れ筋商品TOP5

2020.07.11

7月16日発売の雑誌「DIME」では、ステイホーム、テレワークを充実させる自宅改造のヒントを大特集。今回その中からDIY関連の商品はもちろん、インテリア用品から生活必需品まで、実に多彩な商品ラインアップを揃えるホームセンターを徹底比較。ショッピングスポットとして、今や我々の暮らしに欠かせない存在となった。現在のコロナ禍においては〝生活のインフラ〟として注目を集めることも多い。そんなホームセンターの最新業界事情とともに各店の特徴をチェックした。

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※電子版には付録は同梱されません。

ホームセンター業界は今、生き残りをかけた戦国時代

「業界全体の売上高は３兆８５００円という規模で、ここ10年ほど大きな変動はありません。ランキングとしてはカインズ、ＤＣＭ、コーナン商事の順ですが、つい先日LIXILビバはアークランドサカモトとの資本業務提携を発表し、業界５位の規模になりました。昨今はこうした統廃合が進んでいます」

　そう語るのはＤＩＹアドバイザーの山田芳照さん。各店では、いわゆるプロ向け資材関連に大きな違いがなく、インテリアやガーデニング用品などに注力することで差別化を図っている。

「なお、最近では各社ともネット通販に力を入れています。そうなると居住地は関係なくなりますから、実店舗の運営は難しくなります。しかし、ホームセンターは、生活に必要なものが手に入る場所でもあるので、実店舗も絶対に不可欠です」

　利便性のネット通販とライフラインとしての実店舗。この使い分けが今後ますます注目されそうだ。

DIYプロダクション山田芳照さん
DIYアドバイザーとしてNHK『住まい自分流』の講師を務めたほか、各種メディアやイベントでも講師として活躍中。『これ一冊ではじめる！日曜大工』（ナツメ社）の執筆監修なども担当。

デザインと実用性を両立した商品が豊富！
カインズ

売上高トップのカインズはホームセンター業界を牽引する存在。家具などのインテリア商品や生活雑貨では、実用性とデザイン性を兼ね備えたラインアップを展開する。また、DIY関連では見た目にもこだわったオリジナル工具「Kumimoku」シリーズやワークショップにも注力。ハードとソフトの両面で充実を図っている。

[会社データ]
●売上高／4410億円（2020年2月末）
●全国店舗数／218店舗（2020年6月末）
●店舗数が多い都道府県／群馬県：30店舗、埼玉県：28店舗、静岡県：25店舗、

〈POINTカードの特徴〉会員限定のお得情報が人気！
一般向けカード会員は200円ごとに1ポイントが付与され、100ポイントで100円の買い物に利用できる。また、セール情報やイベント案内など、お買い物に役立つ会員向けメールマガジンの配信も好評だ。

売り上げランキング（旗艦店／2020年6月集計のもの）

[1]ストーンマーブルシリーズ
[2]取っ手が邪魔にならない冷水筒
[3]立つほうき
[4]引っ張って取り込みやすいインテリア洗濯ハンガー 40P
[5]J21 キッチンワゴンスリム

フライパンや冷水筒などキッチン周りで使うものが人気。ほうき、ワイパー、ハンガーという掃除や洗濯に関する日用品も売れ筋だ。来店者の多くが生活に密着した買い物に利用していることがわかる。

楽天サービスとの連携や幅広い品揃えが魅力！
コーナン

近畿圏におけるホームセンターの草分け。DIY用品、家庭用品、レジャー用品といった住まいと暮らしに密着した品揃えの「ホームセンターコーナン」「ホームストック」と、プロに対応した建材や工具などを取り扱う「コーナンPRO」を展開する。「ビーバートザン」「建デポ」の子会社化や「ドイト」の事業承継などM＆Aにも積極的。

[会社データ]
●売上高／3746億円（2020年2月末）
●全国店舗数／453店舗
●店舗数が多い都道府県／大阪府：107店舗、兵庫県：39店舗、神奈川県：38店舗

〈POINTカードの特徴〉楽天ポイントが貯まる！
支払い時に「楽天ポイントカード」「楽天ポイントカードアプリ」を提示すれば、200円につき1ポイント（1円相当）が貯まる。店舗情報を検索できて、お得なクーポンが付与されるコーナンアプリと、楽天ポイントとの連携も強み。

売り上げランキング（ECサイト／2020年3～5月集計のもの）

[1]業務用ペットシーツ
[2]ラクステ3段（折りたたみ踏み台）
[3]コーナンオリジナル物置
[4]アイアンラック
[5]アイアンデスク

ペット用品や家具をはじめ、ジャンルが異なる多彩なアイテムがランクイン。利用者のニーズが多様であり、それに応える幅広い品揃えを展開していることが読み取れる。

植物・園芸・農業のアイテムに強い！
コメリ

1952年に米穀商として創業後、1977年にホームセンター事業に参入。道工具、植物、園芸、農業資材が得意分野で、豊富な品揃えと低価格が魅力の「パワー」、地域密着型の「ハード＆グリーン」など、計4ブランドを全国展開中だ。デジタルチラシおよびWebカタログを通販サイトとリンクさせるなど、ネット販売にも注力している。

[会社データ]
●売上高／3485億円（2020年3月期）
●全国店舗数／1200店舗（2020年6月現在）
●店舗数が多い都道府県／新潟県：84店舗、福島県：55店舗、千葉県：51店舗、長野県：51店舗

〈POINTカードの特徴〉使うほどお得なコメリカード
コメリ店舗の現金払いで200円ごと、JCB加盟店の支払いで200円（税込み）ごとにつき、1ポイント（1円相当）が貯まる。店舗やコメリドットコムでクレジット払いするなら3倍に。利用実績次第で最大6倍まで還元率が上がる。

売り上げランキング（ECサイト／2020年7月1日時点のもの）

[1]花と野菜の培養土 25L
[2]花の生産者も使ってるプランター培養土
[3]散水ノズル 7パターン前レバー
[4]KSジョーロ 6L
[5]鉢底石 10L

上に挙げたのは、コメリが得意とするガーデニング・植物カテゴリーに関してのECサイトのランキング。25Lの大容量な培養土が人気。散水パターンを7種類から選べるノズルなど便利な道具も売れている。