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長寿を願う「菊の節句」っていつ?覚えておきたい由来、行事、風習のこと

2020.08.31

菊の節句はどのような行事なのでしょうか。節句としてお祝いされるようになった由来や、広く一般人にまで広がった歴史について紹介します。桃の節句や端午の節句のように、風習や行事食もあるため、年間のお祝い事として取り入れてみませんか?

菊の節句とは?

節句というと、桃の節句や端午の節句がよく知られています。しかし、菊の節句は知らないという人もいるかもしれません。かつては盛大にお祝いされていたという菊の節句は、どのような行事なのでしょうか?

五節句の一つ、重陽の節句の別名

菊の節句は、9月9日の『重陽の節句』の別名で、長寿を願う節句です。1月7日の人日の節句(七草の節句)・3月3日の上巳の節句(桃の節句)・5月5日の端午の節句(菖蒲の節句)・7月7日の七夕の節句(笹の節句)とともに、『五節句』の一つとして並びます。

1年間にある節句のうち最後にやってくる菊の節句は、五節句の締めくくりとして、昔は最も盛んに行われていたそうです。手塩にかけて育てた菊を飾ったり、お酒や食事に取り入れたり、お風呂に入れたり、暮らし中を菊づくしにしたといいます。

9が重なる日は縁起がいい

中国では、奇数は縁起のよい陽、偶数は縁起の悪い陰、と考えられています。そのため、奇数の重なる1月7日や3月3日・5月5日などを、節句としてお祝いするようになったのです。

特に、9が重なる9月9日は重陽の中でもとても縁起がよい日と考えられてきました。陽の数字の中でも、最も大きい9は特別な数字とされ、古代から好まれていたためです。そのため、菊の節句は五節句の中でも特別なお祝いとされています。

菊の花は延命長寿の薬

菊は古来より中国で薬草としても使われており、他の花と比較して咲く期間の長い菊には『延命長寿』の力があり、強い花の香りは邪気を払うと信じられてきました。

古くから中国に伝わる話の中にも、700年も少年の姿のまま生きたという菊慈童や、菊の群生地から流れ出た水を飲んだ人が長生きをしたという言い伝えがあります。菊の節句では、霊薬と信じられていた菊の花をふんだんに使うことで、延命長寿や無病息災を願ったのです。

菊の節句の成り立ちと浸透

長寿を願う菊の節句は、どのように日本にやってきて、広く一般に浸透していったのでしょうか?多くの人が盛んにお祝いするようになった経緯を紹介します。

中国から伝来し平安時代の宮中行事に

中国で行われていた菊の節句が日本に伝わったのは、平安時代初期のことでした。その後、宮中行事の一つに加わっています。この時代は旧暦で行事が執り行われており、9月9日は今の10月中旬にあたる時期です。

ちょうど菊の盛りのシーズンのため、宮中では観菊の宴が催されました。中国から伝来した珍しく貴重な花として菊を楽しんだのです。同時に、厄払いのためにも菊が用いられました。

江戸時代に庶民へ普及

宮中の行事として伝わった菊の節句が、広く庶民にまで浸透したのは江戸時代のことです。徳川幕府が、菊の節句を含む五節句を、公式の行事と定めたことがきっかけです。

公式の行事として執り行われることにより、菊は献上用としても鑑賞用としても多く栽培されるようになりました。美しさを競うように、次々と新しい品種が生み出されたのも、江戸時代のことです。

菊の節句に美しい花を観賞する楽しみは、宮中だけのものではなく、庶民にも広がっていきました。菊合わせと呼ばれる品評会が開催され、華やかに菊を飾る方法も生まれます。豪華な見せ物として発展していく菊人形は、花壇造りや形造りという菊の飾り方から生まれたものです。

菊の節句に催される行事や風習

江戸時代に広く一般にも浸透し、多くの人々がお祝いした菊の節句は、現在にも続く行事や風習があります。行事に参加したり、風習を取り入れたりすることで、菊の節句を身近に感じられるでしょう。

菊の品評会 菊合わせ

『菊合わせ』とは、江戸時代の頃に誕生した『菊の品評会』です。菊の美しさを競うもので、10月頃から全国各地で開催されています。都内では、大正時代から続く明治神宮の菊花展や、新宿御苑の菊花壇展などが有名です。

江戸時代から大正時代にかけて品種改良された『古典菊』や、一つの茎から枝分かれさせてたくさんの花を咲かせる『千輪咲』など、普段はなかなか目にすることのない、珍しい菊をたくさん見られるのが魅力です。ふんわり甘い香りに包まれる雰囲気も、多くの菊が展示されている菊合わせならではでしょう。

菊に綿を被せる 被せ綿

菊の花に綿を被せる『被せ綿(きせわた)』という習わしもあります。夜のうちに菊に綿を被せておき、菊の夜露を綿に染み込ませ、その綿で肌を拭くというものです。菊の薬効を期待し、健康や長寿を願って行われました。

被せ綿は、赤い菊に白い綿・白い菊に黄色い綿・黄色い菊に赤い綿を被せ、色の組み合わせも楽しみます。フラワーアレンジの一環として被せ綿をした菊を飾るのも、菊の節句ならではの風情満点です。

こんもりと丸めた綿を菊の上に乗せるようにするとかわいらしい雰囲気を演出できますし、薄く伸ばした綿で菊を包み込むようにすると雪化粧のようにもなります。飾り方で雰囲気を変えられるため、インテリアに合わせて楽しむことも可能です。

家庭でできる菊の節句の祝い方

菊の節句をお祝いしてみたいと思ったら、簡単にできる方法があります。これまでお祝いをしたことがない家庭でも、気軽に取り入れられるはずです。

菊の花を飾る

美しい菊の花は、菊合わせだけではなく家庭でも気軽に楽しめます。大輪の菊をきれいに咲かせるのは大変かもしれませんが、花瓶に生けて飾るのはチャレンジしやすい方法です。部屋中をたくさんの菊の花で飾って家族を驚かせるのもよいですし、一輪挿しでそっと飾るのも風流を演出できます。

インテリアが洋風の場合、菊は合わせにくい印象があるかもしれません。そのような場合には、スプレーマムやピンポンマムなど西洋菊を取り入れると合わせやすくなります。小ぶりで色とりどりの西洋菊のアレンジは、和菊の凛とした美しさとは違う、明るく華やかな印象を演出可能です。

菊湯に入り菊枕で寝る

お風呂に菊を入れた『菊湯』につかることや、乾燥させた菊の花で作る『菊枕』を使うのも、菊の節句にぴったりの風習です。

菊湯には、野生でよく見られるリュウノウギクを使います。摘んだ花や葉を生のままか、乾燥させてから熱湯に浸し、15~20分ほど蒸らしてからお湯ごとお風呂に入れれば完成です。リュウノウギクがない場合には、中国茶の一種である菊花茶を使う方法もあります。

菊枕は、乾燥させた菊の花を詰めた枕です。普段使っている枕の上に、菊の花を詰めた布を敷くだけで、手軽に菊の香りに包まれた状態で眠れます。優しい菊の香りでリラックスすることができるでしょう。

行事食を楽しむ

節句の楽しみに行事食があります。菊の節句は秋の収穫祭と結びついているため、秋の実りを使うのが習わしです。

秋の実りの代表である栗を使った『栗ごはん』は、江戸時代に菊の節句の行事食として親しまれるようになりました。生の栗をむくのが大変な場合には、甘栗を使うと手軽に栗ごはんが作れます。

また『ナス』を使った料理も、菊の節句の定番です。ナスの煮びたしや揚げナスなどをおいしく食べることで、中風という風邪のような症状にならないと信じられてきました。

大人なら『菊酒』も楽しみの一つでしょう。かつては、蒸した菊の花を冷酒に入れて一晩置いて作ったそうですが、食用の菊の花を散らした杯に冷酒を注ぐだけでも、簡単にできて見た目も華やかに楽しめるのでおすすめです。

構成/編集部

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