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”年のせい”や”気のせい”ではなかった!疲れが取れない原因は「副腎が9割」

2020.07.10

いくら寝ても疲れが取れない。そんな慢性的な疲れを「年のせい」「気のせい」にしてはいないだろうか。

標準医療の病院では「加齢が原因」「自律神経失調症」「気のせい」「更年期」「原因不明」「寝れば治る」と言われることが多い慢性的な疲労を、医師で医学博士の御川安仁先生は「副腎疲労症候群」と診断する。

「実はかなり多くの日本人が、副腎疲労症候群(以下、副腎疲労)による慢性的な疲労に悩まされています」と御川安仁先生。

どれほど寝てもひどい疲労感が続き、最後は動けなくなることもあるという副腎疲労について「疲れがとれない原因は副腎が9割(フォレスト2545新書)」より紹介する。

寝ても寝ても疲れが取れない副腎疲労

「副腎疲労」とは、腎臓の上についている小さな臓器「副腎」が疲労することで起こるという。
「副腎はとても頑丈な臓器で、副腎に負担がかかり始めてから明らかな副腎疲労の症状が出てくるまでには数年を要します。体力がある時は、働きすぎたとしても1~2日ほどしっかり眠れば疲れはとれますが、慢性疲労の症状がでてくると、いくら寝ても疲れがとれません。つらい症状があるにもかかわらず、病院で検査を受けても「異常なし」と診断されることが非常に多いのです」と御川先生。

単なるストレスとして片づけられるケースが多く、場合によっては精神科、心療内科を紹介されてしまうこともあるという。

副腎疲労の主な原因は、「休息の不足」「過剰なストレス」「忙しい生活」「バランスの取れていない食習慣」、そして「炎症」だと御川先生は指摘する。そして、副腎疲労の予防と回復のポイントとして「栄養」「ミトコンドリア」「腸」「脳」の4つを挙げている。

「栄養」で副腎疲労を改善する

副腎疲労の予防と回復のポイントの一つである「栄養」のうち、主要栄養素5つを書籍より要約して紹介する。

補いたい栄養素1「マグネシウム」

マグネシウムがないと、細胞は代謝できない。マグネシウムは、自律神経、中枢神経、末梢神経、すべての神経の興奮を鎮める。マグネシウムは、ほぼすべての穀類と、豆類、ナッツ類、海産物、野菜に含まれる。海塩、岩塩などの自然塩にも豊富。エプソムソルトを風呂に入れて入浴する方法も人気がある。

補いたい栄養素2「ビタミンB群」

ビタミンB群は、マグネシウムと同じく、各種代謝反応の補酵素として働くことが主な役割。パンやパスタ、お菓子などの精製小麦や砂糖の摂取量が多いと多量のビタミンB群が浪費される。ビタミンB群は、タンパク質(豚肉や魚)や野菜などを中心として幅広い食材に含まれている。微量だが、腸内細菌もビタミンB群を産生している。サプリメントなどで補うと同時に、ビタミンB群をムダ使いしないために、お菓子やラーメン、菓子パン、ジュース、スポーツドリンク、甘い缶コーヒーなど、精製小麦や砂糖の過剰摂取を避ける。

補いたい栄養素3「タンパク質」

タンパク質は、細胞、筋肉、骨、皮膚、臓器など、体を作る栄養素。酵素やレセプターのもとともなり、体の中で重要な役割を果たす(レセプターとは細胞が情報を受け取るための構造物)。胃腸の消化吸収能力が低下すると肉や魚、卵、豆類などの食品をしっかり摂っていても、タンパク質不足になることがある。ビタミンB6が不足すると、毎食肉を食べていても、タンパク質の再合成が体内で充分にできない。タンパク質の摂取としては肉、魚、卵、豆類、大豆製品などが挙げられる。レモン水や梅干しなどを利用して胃酸が出やすくしたり、大根おろしやパイナップルなど消化酵素が豊富な食品と合わせて摂取するとよい。

補いたい栄養素4「ビタミンD」

ビタミンDは、体内で精製できる栄養素。太陽光線を浴びると、ビタミンDが産生される。カルシウムの吸収のほか、免疫のコントロールをする。ビタミンDが不足すると、腸の炎症、歯周病、アトピー性皮膚炎、花粉症、がん、アレルギー性鼻炎などの「炎症性疾患」を発症しやすくなる。一般的な統計では、日本人の半分以上がビタミンD不足。ビタミンDを補うには、まず日光を浴びる。太陽が出ている間に散歩をするとよい。食事では、サケ、干しシイタケなどを積極的にとると良い。

補いたい栄養素5「亜鉛」

亜鉛は、消化酵素など、200種類以上酵素の活性にかかわっている。また細胞のタンパク合成のカギとなる。亜鉛が不足すると、タンパク合成がうまくいかない。不足すると、傷が治りにくくなったり、髪が抜けやすくなったり、爪が弱くなったりする。そして何よりエネルギーが出なくなる。亜鉛は、牡蠣、ナッツや豆類、野菜全般に多く含まれる。

「副腎疲労かも」と思ったら

慢性的な疲労感があり、副腎疲労かもと思ったら、次の3つを気にかけてほしいと御川先生は言う。

1つ目は自分の体の声を聞くこと、2つ目は自分の心の声を聞くこと、3つ目は少しでも体に良い生活習慣に変えること。

「日々の小さな習慣が人生をかたちづくります。健康で働きたい、家族も会社も支えたいと思うのであれば、自分を痛めつけるような生活ではなく、自分をいたわる生活習慣に変えましょう」と御川先生は述べている。

慢性的な疲れがとれないのは「年のせい」「気のせい」と考える前に、本書を参考にしてみてはどうか。

【出典】
御川安仁著
疲れがとれない原因は副腎が9割(フォレスト2545新書)

取材・文/平塚千晶

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