フランス発のオーガニックスーパー「ビオセボン」の出店ラッシュが続いている。
2016年に麻布十番に1号店を立ち上げて以来、東京や神奈川に次々と出店し、6月17日には18号店となる「アトレ竹芝店」をオープンした。
店内には、有機野菜やフルーツなどの生鮮食品だけでなく、グルテンフリーのケーキや海外から直輸入した調味料など多くのオーガニック食品も並ぶ。
日本のスーパーでは珍しいドライフルーツやナッツの量り売りコーナー「バルクコーナー」もあり、自分の欲しい分だけ購入することができる。
通常のスーパーで販売されているものと比較し、値段は1.5-2倍ほど高いにも関わらず、店内には若い女性や小さい子供を抱えるママで溢れている。
そんな今注目のオーガニックスーパー「ビオセボン」のオススメ商品を店員さんに伺った。
1.植物性ミルク「イソラビオ」
イタリア国内で70%というシェアを持つ植物性ミルクブランド「イソラビオ」を扱っている。
スターバックスでもアーモンドミルクやオーツミルクが扱われるようになるなど、今注目が集まる植物性ミルク。
ビオセボンでは、ソイミルクやアーモンドミルクは勿論のこと、大麦ミルクやココナッツミルクなど、珍しい植物性ミルクも揃っている。
2.ライ麦パン「プロテイン・ブロート」
ドイツから輸入されているライ麦パン。
通常のパンと比較し、糖質が低く、たんぱく質と食物繊維量が豊富に含まれているのが特徴。
2枚で1日に必要なたんぱく質の約1/3である20gのたんぱく質が含まれている。
ライ麦のプチプチとした食感がアクセントになるパンは、そのままで食べても十分美味しいが、クリームチーズやサーモンをのせ、お酒のおつまみとして楽しむこともできる。
3.おやつグラノーラ
卵や乳製品不使用のヴィーガンスイーツ。
小麦粉ではなくオートミールで作られたグルテンフリーのグラノーラは、サクサクとした歯ごたえがクセになる。
1袋1,000円と少し値は張るが、精製された砂糖や着色料、香料、保存料を使用していないため、子供にも安心して与えられる。
4.ザクロ酢
イタリアから輸入された、100%オーガニックのザクロで作られたザクロ酢。
炭酸水と割って飲んだり、ドレッシングとして使用したりと、色々な使い方ができる。
ザクロにはタンニンやアントシアニンなど、抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富に含まれているため、アンチエイジング効果が期待できる。
日本で拡大するオーガニック市場
2019年3月に農林水産省が発表した調査結果によると、日本の有機食品市場は推計1,850億円。
民間企業が行った10年前の調査結果と比較し、42%増加しており、日本のオーガニック市場は拡大傾向にあると言える。
日本のオーガニック市場は、アメリカやフランスなどの先進国と比較すると遅れをとっているが、健康志向の高まりや食の安全・持続可能性に対する関心が高まっている現在、今後さらなる拡大が見込まれている。
ビオセボンをはじめとしたオーガニックスーパーの今後の動向に注目である。
文/小松佐保(Foody Style代表)