テレワークを導入する企業が急速に増え始めた現在。オフィスだけでなく自宅での作業も快適にこなすための新しいパソコンの購入を検討している人も多いのではないだろうか。そんな人たちにおすすめしたい最新のノートパソコンが、パナソニックの人気シリーズ「レッツノート」の最新モデル「SV」シリーズだ。12.1型のディスプレイに最新のCPUを搭載したこの製品は、細かいポイントを幅広く抑えた、使い勝手のいいノートパソコン。では、実際に使用して感じたおすすめのポイントをご紹介したい。
頑丈・軽量ボディはテレワークでの活躍に期待!
まずは、レッツノートの「SV」シリーズの特徴である、頑丈さや軽さについて詳しく見ていこう。テレワークの導入により自宅作業とオフィスワークを繰り返すビジネスパーソンにとって、持ち運びの快適さは重要なポイントだろう。
落下や圧迫から内部を守る堅牢ボディ
SVシリーズは12.1型のノートパソコンで、幅283.5㎜・奥行203.8㎜とA4サイズよりもコンパクトな設計。しかし、見た目は、天板に逆ドーム型の凹凸が施されているため、タフな印象を受ける。この凹凸は、マグネシウム合金の軽くて丈夫な素材で作られており、負荷がかかった際のたわみを抑制することで、圧迫から内部を守る工夫が施されている。
テレワークの導入が進んだとはいえ、ラッシュ時の満員電車の混雑は完全に解消されたわけではない。ノートパソコンをカバンに入れていると、圧迫によって故障してしまうのではと心配になるケースは多いのではないだろうか。そんな状況にもある程度耐えられる堅牢さが、SVシリーズには備わっているといえるだろう。
光学式ドライブ搭載でも約1.009㎏の軽量
ノートパソコンの持ち運びを想定すると、気になるもう1つのポイントは重量だろう。総重量が2㎏を超えるような製品だと、カバンの中での存在感も大きく、持ち運ぶだけで疲れてしまいかねない。この重さが原因で、普段あまりノートパソコンを持ち出さないという人もいるのではないだろうか。
SVシリーズは、光学式ドライブ(CDやDVDを読み込むための部品)を搭載しているにもかかわらず、わずか約1.009㎏と軽量。タフな見た目に反し、ふわっと楽に持ち上がるほどの軽さで、「中の部品入ってる?」と疑ってしまうほどだった。これだけの軽量であれば、カバンに入れて移動してもあまりストレスにはならないだろう。
時間と場所を選ばないWi-Fi6&LTE対応モデル
Wi-Fi5よりも通信のスピードが速いとされている、最新規格であるWi-Fi6に対応。そのため、回線が混雑する時間帯でもより多くのデータを効率よく通信できるとされている。
また、Wi-Fiのない環境でもデータ通信ができるよう、LTE(4G)に対応したモデルも登場。初期設定以降はパソコンを開くだけでネットに接続してくれるので、ちょっとした時間にメールの確認といった作業がこなせるだけでなく、場所を問わずにデータ通信が利用できるようになった。隙間時間も有効に使用したいビジネスパーソンには嬉しいポイントだろう。
コンパクトサイズながら打鍵感の良いキーボードも魅力
レッツノートシリーズの特徴でもあるが、SVシリーズも変わらずキーボードの打鍵感が良いと感じた。というのも、隣接するキー同士の間隔を横19㎜・縦16㎜とたっぷり確保したため、安定したタイピングができる。普段外付けのキーボードを利用している筆者も、快適にタイピングが行えた。
また、キーを押した際に沈み込む深さ(キーストローク)も2㎜と深めの設計。打ち心地もしっかり感じられるため、より快適な入力ができた。キーストロークの深いキーボードは、タイプミスが減らせるというメリットがあるものの、素早いタイピングには向かないともいわれている。これは好みの問題になるので、機会があれば購入前に1度試してみるといいかもしれない。
キー入力の手の動きを想定し、キーの左上と右下の角に丸みをつけた「リーフ型キーボード」が採用されているのもポイント。指が引っかからずに滑らかな動きをできるため、キーストロークが深くても比較的素早い文字入力ができる。
約20時間使用可能な大容量バッテリーは取り外し可能
SVシリーズは、持ち運び時の利用でも電池切れの心配が少ない、大容量のバッテリーを搭載。Lサイズのバッテリーなら最大で約20時間の使用が可能なので、日中もバッテリー残量を気にせずに仕事ができるだろう。また、このバッテリーのポイントは着脱式である点。電子機器のバッテリーは充電を繰り返すため劣化しやすく、長年使用していると性能は落ちてしまう。SVシリーズのバッテリーは自分で簡単に取り換え可能で、約13時間の使用が可能なSサイズと、約20時間の使用が可能なLサイズから選べる。
情報漏洩を防ぐ高いセキュリティ
SVシリーズは、キーボード右下付近に搭載された指紋認証センサーによるロック解除だけでなく、カメラによる顔認証にも対応。スムーズにパソコンが起動できるだけでなく、セキュリティ面でも強化されているといえるだろう。また、持ち運び時や外での作業中に、万が一パソコン内のSSDデータが抜かれてしまっても、内部データが読み込めない「TPM」というセキュリティチップを搭載している。TPM内の暗号キーは、データとは別に管理されているため、ほかのパソコンからアクセスしてもデータの閲覧はできない。盗難や紛失時のデータ流出対策もされているので、安心して持ち運べるのではないだろうか。
高性能に細かいポイントを詰め込んだSVシリーズはビジネスパーソンにおすすめの1台
SV9に搭載されている、きめ細やかな便利ポイントを紹介してきたが、そもそもこのノートパソコンの上位モデルは、最新OSの「Windows 10 Pro」や最新CPU「インテル Core i7-10810Uプロセッサー」を搭載するなど、基本的なスペックが高い。また、「インテル Core i5」を搭載し、性能と価格を抑えたモデルも存在する。Officeソフトの編集といった基本的なビジネスシーンでの利用法であれば、どちらのモデルでもお不自由なく快適に動作するはずなので、テレワークの導入が進む現代のビジネスパーソンにぜひ試してほしい1台だ。
取材・文/髙見沢 洸