急激に普及しつつあるテレワーク。この数か月でビデオ通話できるアプリを初めて導入したという方も多いのではないだろうか。
本記事では、数あるツールの中でも特に人気の高い「スカイプ」について、無料でできることや利用手順などをまとめた。これからスカイプの導入を考えている方は、ぜひ参考にしてほしい。
スカイプの無料でできること
スカイプでは、パソコンやスマホ(Android、iPhoneどちらにも対応)、タブレットなどのデバイスがあれば、ほとんどの機能を無料で利用できる。主な機能は以下の通り。
音声通話、ビデオ通話
インターネットに接続し、音声・ビデオ通話を行うことができる。スマホとパソコンなど異なるデバイス同士でも通話は可能だ。少人数での会議はもちろん、スピーカーフォンを利用して大人数相手のウェビナーなどにも利用でき汎用性が高い。制限時間は一回当たり4時間、参加できる人数は最大50人まで。
チャット、ファイルの送受信
個別、もしくは複数人でメッセージのやりとりができる。会話ウィンドウにファイルをドラッグ&ドロップするだけで、写真やビデオなどのファイルを送受信することも可能だ。送信できるファイル容量は、最大300MBまで。
画面共有
通話をしながら、画面を他の参加者全員に共有できる機能も便利だ。プレゼンテーション資料や写真など自分が画面で見ているものを共有できるため、説明がしやすい。
その他の便利機能
その他、通話の録音機能、位置情報の共有、背景ぼかしやバーチャル背景、リアルタイム翻訳など、さまざまな機能が無料で利用できる。
スカイプを無料で使う手順
ここからは、スカイプを無料で使うための手順を解説する。初めて利用する方はまず、アプリをダウンロードするところから始めよう。
1.アプリのダウンロード
スカイプの公式サイトトップページから「ダウンロード」をクリック。パソコンやスマホなど、任意のデバイスにアプリをダウンロードする。
スマホやタブレットの場合はアプリを起動すれば次の手順に進めるが、パソコンの場合、パソコンに保存されたファイルを選択し、手順に従ってインストールする必要がある。
2.アカウントの設定
スカイプを起動させ、手順に従ってアカウントを設定する。Microsoftのアカウントをすでに持っている場合は、それを使ってサインインすることも可能だ。Microsoftのアカウントを持っていない場合は、画面に出る表示に従って無料アカウントを作成しよう。
3.サインイン
作成したアカウントでサインインすると、先ほど紹介したさまざまな機能が使えるようになる。音声通話を利用する場合は、事前にテスト通話を行い、カメラやマイク、スピーカーの状態を確認しておくのがおすすめ。
アカウントなしでも無料で会議や通話に参加する方法
スカイプのアカウントを持っていない場合でも、スカイプユーザーから招待URLを送ってもらい、そこにアクセスすることでWebブラウザから会議やチャットに参加できる。アカウントがない場合は、会話を保存することはできないが、写真などを共有することは可能だ。
有料版と何が違うの?
ほとんどの機能を無料で使用できるスカイプだが、別途料金がかかる機能も存在する。
・スカイプから固定電話、携帯電話、PHS、国際電話へ電話をかける
・留守番電話機能を利用する
・ショートメールを送信する
上記の機能を使用した場合、クレジット等で購入したプリペイドからその都度料金を支払う必要がある。これらの機能を定額で利用できるのが「月額プラン」だ。
スカイプの月額プランは「一か国限定」「北米限定」「世界中どこでも」の3種類が用意されており、対象地域への携帯電話や固定電話の料金が一定になる。「一か国限定プラン」の場合は、対象にする国や地域によって料金が異なるため注意しよう。
スカイプの月額プランを検討した方がいいのはどんな人?
スカイプの月額プランに加入すると、格安で固定・携帯電話との国際電話が利用できるようになる。加えて、不在時にボイスメッセージを受け取れる「留守番電話機能」や、世界中どこでも使える自分専用のIP電話番号を持つこともできる。海外にいる人とのやり取りが多い人や、頻繁に海外出張がある人は、月額プランを検討してみよう。
チャット、ビデオ通話ができるLINEと何が違う?
日本で利用者の多いLINE。チャットやビデオ通話が行える点で、スカイプと似ている点も多い。しかし、スカイプならではのメリットがある。特に、ビジネスシーンにおいてはスカイプの方が重宝するケースも少なくないだろう。
スカイプのメリット
・メールアドレスでアカウントが作成できる
電話番号と紐付けをするLINEは、基本的に作成できるアカウントは一つだけ。スカイプはメールアドレスでのアカウント作成ができるため、ビジネス用に複数アカウントを持ったり、プライベート用とアカウントを分けることが可能だ。
・ログイン状況が確認できる
スカイプでは、オンライン・オフラインなどの表示を自分で切り替えることができる。応答できる状態かどうかが相手にわかるので不要な着信がなく、相手の状況も把握しやすい。
・固定電話や携帯電話にも発信できる
LINEは、アカウントを保有している人同士のやりとりしかできないが、スカイプは固定電話や携帯電話にもインターネットを通じて発信ができる。月額プランの場合、スマホの通話料金の節約につながることもある。
・国際電話がかけやすい
スカイプは、国を選ぶと自動的に国番号を表示してくれる。市外局番(0は除く)以降のダイヤルを入力するだけなので手間が少ない。ビジネスシーンではもちろん、海外旅行中にレストランや宿の予約をしたい時などの利用にもおすすめだ。
文/oki