DIME MAGAZINE
不用品の整理にメルカリを利用している人もいるだろう。しかしメルカリで継続して毎月5万円を稼いでいる人は少ないのではないだろうか。
スマホが1台あれば手軽に始められるメルカリで、初心者から月5万円を稼ぐ方法は？
リサイクルアドバイザーで古物商・ブランドリサイクルショップ『ブルーム』店主、オークション取引はヤフオク、メルカリを合わせて1万件以上の高評価を得ているというメルカリの達人泉澤義明さんの「メルカリ初心者からはじめて月5万円を稼ぐ方法（ぱる出版）」より紹介する。
【出典】
泉澤義明著
「メルカリ初心者からはじめて月5万円を稼ぐ方法（ぱる出版）」
メルカリで不用品の整理をはじめてみよう
「スマホ1台あれば誰でもできる、初期費用があまりかからないのでリスクが少ない、個人情報が守られるから安心して出品できる、このような点から今メルカリが注目されています」と泉澤さん。
「さらにメルカリの仕組みを理解して、売りたい商品を見つけるノウハウや商品の魅力を伝える説明文の書き方などのコツを知り、継続することができれば月に5万円のお小遣いを稼ぐことは簡単です」と泉澤さんは言う。
意外性のあるものが売れる！
「メルカリでまず手軽に売ることができるのは家庭の不用品です」と泉澤さん。
「ベビー用品」「ブランド品、宝飾品」「ゴルフ道具、ゲーム機、ゲームソフト、釣り道具、スポーツ用品などの趣味用品」など押し入れの奥の不用品はお宝品。わが家にとっての不用品が他の家庭では必需品であることも多いという。
泉澤さんによると、次のような意外なものもメルカリではよく売れるという。
1. 使いかけの香水
未使用ならまだ欲しいと思う人がいると想像できるが、半分くらい減った使い残しの香水も売れる。特に高級ブランドの香水だと、新品で購入するには簡単に手が出ないが使いかけなら試しに使ってみたいと考えた人が購入したと考えられる。
2. 新聞の号外、コンビニでもらった割り箸、トイレットペーパーの芯
新元号発表時に新橋駅SL広場近くで配布された2000本限定のコカ・コーラと新聞の号外のセットが1万5000円で販売されていたこともある。
コンビニでお弁当を購入した時に無料でくれる割りばしを50膳ほど集めたものも意外と売れる。トイレットペーパーの芯なども子供の工作に使用したい人などに売れる。
3. ガラケー・スマホ、ジャンク品
これまで使っていた携帯電話（ガラケー）やスマホが故障して、下取りもできないものになっても欲しいという人がいる。
そのままでは使えず、本来の製品としての利用価値を失っているジャンク品でも修理ができる人や一部の部品だけを使いたい人に売れる。
4. 受験本、資格本
過去の入試問題集で知られる赤本なら、古くても書き込みがあっても売れる。受験者数の多い有名な私立大学や、国立大学なら東大、京大など、旧帝国大学系の赤本は人気があるという。第一志望校に合格したというエピソードでもあれば、それにあやかろうという心理も働く。
国家資格の一級建築士や宅地建物取引主任者の参考書や過去問など、新品で購入すると高価な本も売れやすい。
5. リモコン
テレビ、ブルーレイディスクプレイヤー、エアコン、扇風機、リビングライトなど、それぞれ専用のリモコンが付属している。買い替え時にリモコンが不要になったら出品すると、同じ製品が故障した人などに売れる。
6. どんぐり、松ぼっくり
自宅に売れるものが見つからなければ、ただで手に入れたものを売るという方法もある。公園に落ちているどんぐりや松ぼっくり、海岸に打ち寄せられた流木や美しい貝殻なども立派な販売品になる。
もし出品しても売れなかったら？
出品しても売れなかったらどうすればいいのか。
泉澤さんによると「商品の写真を取り直す」「タイトルを変更する」「説明文を書き換える」「値段を変える」といった方法が有効だと言う。
「週末限定セール！」「緊急値下げ！」など注目を集めるような言葉をタイトルに入れるのも有効とのこと。
ルールを守ってメルカリを利用しよう。
誰でも気軽に始められるメルカリだが、一方で守らなくてはいけないルールもある。
使用済みのスクール水着、体操着、学生服、医薬品・医療機器、許可なく製造した化粧品類や小分けした化粧品類、たばこ、農薬や肥料、現金、福袋など禁止されている出品物もある。
また古物（中古品）を業として行うには「古物商許可申請」が必要になる。
出品禁止の品物を知らずに出品したり、古物商許可申請を取得せず業としての取引を繰り返したことで逮捕される事件も発生しているので気をつけたい。
まずは不用品の販売から
定番の不用品から意外なものまで売れるのがメルカリ。
月5万円の収入があれば家計も助かる。ただし、給与所得のある人は20万円、給与所得のない人は38万円の利益があると確定申告の対象となるので、合わせて確認しよう。
取材・文／平塚千晶
最新号
