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米国のスタートアップが発表した乗員8名の有人カプセルを気球で飛ばす〝ほぼ宇宙の旅〟の気になる中身

2020.06.27

SF映画のような旅行ツアーが話題を集めている。米国のスタートアップ企業Space Perspective(スペース・パースペクティブ)が発表した旅行ツアーは、気球で有人カプセルを飛ばし、高度30kmを巡航するというもの。一般的に、宇宙空間とは高度80〜100km以上を指すが、成層圏と呼ばれる高度30km地点は暗く、地球が丸くなっていることがわかると言われている。

Space PerspectiveのWebサイトによると、有人カプセル「Spaceship Neptune」には、乗客8名の搭乗が可能。フロリダにあるNASAのケネディ宇宙センターから打ち上げられる計画だ。2時間かけて上昇し、成層圏を2時間巡航したあと、2時間かけて地上まで下降する、合計6時間のフライトとなっている。

(乗客がカプセルに搭乗する様子のイメージ Credit: Space Perspective)

(成層圏から地球の眺めを楽しむ乗客のイメージ Credit: Space Perspective)

気になる価格は、現在一人当たり12万5,000ドル(約1,300万円)。宇宙旅行会社・Virgin Galactic(ヴァージン・ギャラクティック)が提供を目指している、高度80kmに約5分間滞在できるプランは、準備訓練費用を含め25万ドル(約2,650万円)で予約が可能である。Space Perspectiveの成層圏旅行では、無重力は体験できないが、およそ半額で地球を眺められる比較的お手軽な旅行だと言えそうだ。

ところで、安全面はどうなのだろうか。創業者らは以前にも、World View(ワールド・ビュー)という企業を立ち上げ、気球で成層圏を旅行するサービスを計画していた。同社は、2011年に研究開発に着手し、2014年にはテスト飛行を成功させたが、現在は旅行サービスではなく、成層圏のデータや情報提供サービスを展開している。詳細は明らかになっていないが、旅行サービスが切り出される形でSpace Perspectiveが設立されたのではないかと考えられる。こういった経緯からSpace Perspectiveはスタートアップ企業であるが、知見や技術力には期待できるのではないだろうか。

Space Perspectiveとしての最初のテスト飛行は2021年の予定。また、将来的にはアラスカやハワイをはじめ、世界各地でサービスを広げていきたいとしている。日本からも、日帰りで地球を眺めに行けるようになる日が来るのかもしれない。

文/井上榛香

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