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月曜日が嫌でたまらなかった会社員、自粛期間中の在宅勤務で心境の変化はあった?

2020.06.22PR

◆高橋晋平の憂鬱な月曜日を楽しくする研究会

日本には、休日明けの月曜が嫌いな人が多すぎる……。その現状を改善するため、月曜日を楽しくしたい人のコミュニティ「月曜クラブ(通称:月ク)」が立ち上がりました。この連載では、月曜日の憂鬱を減らし、一週間を楽しく過ごす方法を研究、紹介していきます。

※「月曜クラブ(月ク)」にご興味のある方は、Facebookをフォローしてみてください。
Facebook 月曜クラブ(月ク)https://www.facebook.com/getsuyouclub/

今回は、休み明け月曜の出社が嫌で仕方がない「月曜クラブ」のメンバーにZoomで集まってもらい、緊急事態宣言が出された2020年前半の自粛期間中のそれぞれの勤務状況を聞きながら、月曜日についてどう思ったかを聞いてみました。

【メンバー】
写真左上から時計回りに
北井さん(ヘルスケア関連)
高橋(この記事の筆者。起業家だが月曜が大嫌い)
岡島さん(メーカー)
橋本さん(編集者)
※個人のプライバシーのため、参加者は仮名・顔隠し

それぞれの勤務形態の事情

高橋(筆者):皆さん、この数か月の自粛期間中、月曜の憂鬱度合いとかどうでした?

北井:私はほとんどいつもと変わらず、普通に会社行ってました。完全にリモートの日は少なかったです。

高橋:そうなんですか?

北井:会社自体は徒歩や自転車で通勤できる人は出社、公共交通機関を使う人はリモートか時差通勤という形での通達だったんですけど、なんだかんだ出社している人が多かったように思います。ヘルスケア企業だから、みなさん注意して元気に歩いて通勤してください、って感じもあったかも。

高橋:ヘルスケアって一体…。

北井:だから普段とあまり変わらないはずなのに、なぜか曜日感覚がなくなったんですよ。リモートも可能だからメリハリが減るし、休日も外出を控えていたので時間があるとパソコン作業したりして働く感じになってしまって。「今、他の人も仕事してるだろうな」とか、つい他人と自分を比べてしまう気持ちもあって。だから、月曜というか、毎日憂鬱でした。

岡島:私は在宅勤務になったんですが、月曜に出社しなくてよくなったのに月曜の憂鬱は全然なくなりませんでしたね。結局、会社で月曜にビデオ朝礼があるんです。そこで毎日、先週どんな業務をしたかを報告しないといけなくて、前よりも監視されている感があります。だから月曜の憂鬱は変わらなくて、前日の夜は仕事の悪夢を見ますね。

橋本:僕は、在宅勤務ベースで、週1くらい出社するんですけど、月曜のストレスはかなり軽減されましたね。

一同:へぇ~!

橋本:会社に行くと、わちゃわちゃと余計な邪魔が入ったりするので、家だとそれがなくていいですね。だから、月曜の生活はラクになったように感じるんですけど、プレッシャーの総量は変わってないですよ。月曜に偏っていたストレスが平均された感じ。例えば僕の場合、本を売るノルマがあるんですよ。在宅で仕事して、最初の2週間は「あ、これラクじゃん」ってなったんですけど、結局この環境の中でも、資本主義なわけだし、数値計画が右肩上がりだから、仕事の内容は余計大変になる。

高橋:リモートがどうだとか言う話ではないわけですね。

橋本:本を作る仕事は好きだけど、ノルマは好きじゃないわけで。そもそもノルマっていう言葉自体が、シベリアに抑留されていた人たちが帰国した際に日本に広まった言葉なんですよ。課せられた仕事量っていう。この「ノルマ」を軸として仕事をとらえると、リモートとか、働き方とか、一切関係ないんですよね。それを資本主義の中で捉えなおせない限りは、何が起こったって仕事がラクにはならないですよね。

何のための体調報告?

岡島:先ほど言った朝礼と合わせて勤務時間を申告しないとならないんですけど、リモートワークってどこからどこまでが勤務かよくわからないじゃないですか。だから結局曖昧に、無難な勤務時間を書くしかなくて。

橋本:勤務時間とか仕事の進捗を毎日報告させるってヤバいっすね。なんで個人に委ねられないのか。

北井:うちは、検温と、風邪症状や倦怠感、息苦しさがないかなどの体調を毎朝報告してます。

岡島:うちもグループチャットで自分の体調を報告しないといけない点呼みたいなのがあるんですが、それに違和感があるんです。そもそも常に体調がいいはずがないんですよ。むしろ、ほとんどの日体調が悪いんです。それなのに、全員が次々に、「元気です」って答えるんですよ。この前私、「頭痛いです、お腹も痛いです」って言ったら、すごい変な空気になって。

高橋:体調報告で、体調が悪いとNGなんですね。

岡島:月曜だったら胃が痛くなるとか、普通にあるじゃないですか。コロナのこと以外で体調が悪いって言っちゃいけないの? っていう。だからこの体調報告は、そもそも誰もやりたくないのにやっている「義務感」なんです。体調が悪い人を気遣わないなら、機械的に仕方なくやってるんだなって。

北井:人間ってほとんどの日、どこかしら体調悪いですから。「今日、体調いい!」なんて思うことあります? 私、年2日くらいしかないですよ。

橋本:同調圧力ですよね。なんで会社のシステムって、いつも健康で最適なパフォーマンスが出せることを前提にするんだよと。せめて体調報告の時間があるなら、本来の意味で体調を気遣ってほしいですよね。

人に会って話すと、やっぱり嬉しい

北井:私は、黙々と淡々と仕事をするのに割と向いている性格なんだなって改めて気が付きました。一人で作業するのがあまり苦じゃなくて。

高橋:そう、これって、自分のタイプが分かる機会だったのかなって思うんです。僕、誰にも会わないで一人で作業するのがすごく辛かったんですよね。息抜きも大事で、今までは電車移動中にアプリゲームの「にゃんこ大戦争」をやっていたから息抜きがあったんですけど、家で仕事していると、仕事を休みなくやっちゃうんですよ。それで、夜は子供と9時に寝て、朝4時半に起きて、仕事して、夜9時に寝て…を繰り返してたら発狂しましたね。

北井:私も趣味が外のお店でお酒を飲むことなんですが、それが封印されて、Zoom飲み会とか言われても、なんだか心の底からは楽しめなくて。やっぱりリモートだけだと、埋められないものがありますよね。

岡島:私も、ビデオ朝礼の仕事の報告は嫌だけど、そのとき同僚の顔を見たり話したりするとやっぱり嬉しいです。この前久々に出社して、お客さんと名刺交換したらなんだか嬉しかったです。

橋本:僕も会社行くとうるさいって言ったけど、やっぱり同僚と一杯しゃべっちゃいますね。

高橋:みんな、人と会うことは欲してるんですね。今までは気づかなかったけど僕も結局そうでしたね。こうやってみんなと話して、グチり合える状況が大切かなって思いました。「大丈夫大丈夫」って言い合わないで「俺はダメだ」「私もダメだ」って言い合えばいいんですよ。

北井:グチ大事ですよ。やっぱり、家でも、仮にリゾートホテルで仕事したとしても、憂鬱ですもん。たとえ月曜に仕事をしなくてもよい状況であっても、月曜から仕事してる大多数の人と比較しての劣等感もあるし、ノルマへのプレッシャーもあるので。

高橋:だから結局、この資本主義の中では、たぶん月曜の憂鬱は必要なんですよ。もし魔法のような方法で月曜の憂鬱を消し飛ばせたとしても、どこかに必ずしわ寄せが来る気がします。みんな結局誰かと会話したくなるって言ってたけど、僕も今日、みんなとZoomで話してめっちゃ楽しかったし、だから、「憂鬱だね」って話せる仲間がいたらいいのかなと思います。

【聞き手】
高橋晋平(たかはし・しんぺい)
株式会社ウサギ代表取締役、おもちゃクリエーター。この世のすべてを「遊び化」することを考え、月曜日を楽しくする方法の研究もしている。全国で講演活動も。近著に『企画のメモ技』(あさ出版)。Twitter : https://twitter.com/simpeiidea

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