■多機能ハイコスパなキーボードの決定版登場!
私がキーボードを自作しようと思った理由は、好みのキースイッチとキーキャップを組み合わせて、好みのキーマップで使いたいからだ。最近ではこの要望に応えてくれるメーカー製のキーボードも増えてきた。今回、紹介するKEMOVE「DK66」は、60%の66キーキーボード、MacとWindowsとタブレットとスマホに対応して、有線はUSB-C、無線はBluetooth5.1、RGBのLED付きで、キーキャップはPBTのダブルショット、レイヤーとマクロ対応の専用アプリでキー配置が自由に変更できる。
KEMOVEは2016年に生まれた若いメカニカルキーボード専門メーカーでカスタマイズ可能なゲーミングキーボードを作っている。 KEMOVE DK66はクラウドファンディングで資金を調達して販売され、Kickstarterでは61Keyと64/66Keyの2タイプが販売され価格は59ドルと109ドルだった。日本のMakuakeでも販売された。
Kickstarterでは目標額を達成して専用ソフトケースが付属した
ケースの中にはUSB-Cケーブル、交換用のキーキャップ、エキストラクターなどが入っている
親指シフトにも使える分離式スペースバー採用
DK66を購入しようと思った理由は、左右分離型のスペースバーを採用していたこと。左をスペースに右をリターンにすれば小指を使わずに素早く、漢字変換と確定がおこなえる。これは左右分離型キーボードにしか出来なかったワザである。レイヤーごとに別のキー配置を登録できるので、MacとWindowsで違う役割を、またはPhotoshop専用配置にもできる。キー配置は同社のWindows専用アプリを使っておこなえる。まるで自作キーボードのような市販品なのだ。
通常ならばスペースバーのある場所にカスタマイズ可能な3個のキーを配置
電源スイッチのとなりにMacとWindowsの切り換えスイッチがある
有線接続はUSB-Cを使用、このポートで本体の充電もおこなえる
裏側にはキーボードに角度をつけるための折りたたみ式の脚が収納される
ホットスワップ対応でLEDも光る
DK66はキースイッチの差し替えができるホットスワップ対応。オーダー時に選べるのはGateronの青軸、茶軸、黒軸、赤軸だった。今回は無難に茶軸を選択したが、カチカチが気になるのでサイレント軸に変更しようと思っている。キーキャップも交換したところだが、マルチメディアキーなどが割り当てられているため、交換するとその機能の位置を忘れそうで怖い。オリジナルはアルファベットの文字が大きく、左にオフセットしていてカッコ悪い。ゲーミング用だけあってLEDは様々なパターンに点灯、点滅ができ、音声に対応して光らせることもできるという。
クリアボディの茶軸を選択。キースイッチは透明にしないとLEDがキレイに光らない