■連載/大森弘恵のアウトドアへGO!
気持ちのいい景色を眺めながらのコーヒーは、アウトドア・アクティビティのご褒美。
しかし、そこで問題となるのがケトルを持っていくかどうか。
ご存じの通り、コーヒーをドリップするには細く湯を注ぐことができるケトルが必要なのだが、ケトルは結構かさばってしまう。キャンプならまだしも、持ち運べる道具に限りがあるトレッキングやツーリングでは、湯を沸かし、注ぐだけのケトルを持っていくべきかどうかは大いに悩むところだ。
しかし、この悩みを解決してくれるギアが登場した。
京都の山歩きとコーヒーが好きな店主・山口旭さんによる「Rappo-Kyoto/楽歩京都」が生み出した「森乃雫」だ。
写真中央の缶に入っているのがマグ用注ぎ口、森乃雫。
サイズは48×18×H30mm、チタン製で9g。大小ステッカー、メンテナンス用の布、まるでノートのようなかわいい説明書がセットで販売されている。
スタンダード8000円。山口さんが自ら加工を施す、ポリッシュ、チタンの色を変えるアノダイズ加工にも対応している。赤っぽい色、青っぽい色など、オーダーに応じてひとつひとつ加工するため料金は上がるが、自分好みに仕上げてもらえる。ギフトにしても喜ばれそう。
カップを挟みマグネットで固定する簡単装着
森乃雫には小さな磁石が付いていて、これでカップを挟み込むだけ。シンプルだが確実に固定できる。
縁が厚い(3mm以上)ダブルウォールのカップ、つばの幅が7mm以上のマグカップ、そして上部にスタッキング用の段差があるカップなど装着できないものもあるが、火にかけられるシェラカップなど薄めで凹凸のないカップであれば確実に装着できる。
磁石は熱に弱いので、森乃雫をつけたまま火にかけるのはNG。シェラカップを火から下ろしてから装着するので、やけどには十分気をつけよう。
写真のように磁石部分を指で支えたり、森乃雫の磁石を離して縦にして持ったりしてカップに近づける。
手元側の磁石がカップの外側にあることを確認して、反対側をカップの内側に引っかける。
これだけで装着完了だ。森乃雫の取り付け位置に決まりはないので、あらかじめ水で練習しておくと安心だ。