一昔前のキャプチャーボード言えば、パソコンの内部に組み込んでビデオカメラからの動画や、テレビにつないで番組をデータ化するためのものだった。最近では用途が多様化し、ゲームのプレイ画面をキャプチャーしてライブ配信したり、録画してSNSで共有したりするために使う人が増えている。今回はゲーム機やスマホでの利用に最適なモデル、高画質対応モデルなどおすすめのキャプチャーボードを紹介していこう。
【目次】
・高性能キャプチャーボードはココ!AVerMediaの4製品
・スマホからの配信にも対応!超コンパクトなキャプチャーボード
高性能キャプチャーボードはココ!AVerMediaの4製品
ゲーム画面のキャプチャーに興味のある人なら誰もが知る、有名メーカーがアバーメディア・テクノロジーズ(以下、AVerMedia)だ。1990年に台湾で創業したAVerMediaは、その豊富なラインナップと高品質で、初心者からベテランまで安心して使えるキャプチャーボードを提供している。以下に紹介するのは、中でもスタンダードな4製品だ。
Live Gamer EXTREME 2 GC550 PLUS
いろいろなランキングで1位に輝くことの多い、価格と性能のバランスが取れた人気製品。USB3.0を採用しており、低遅延での録画が可能。最大録画解像度は1080p/60fpsで、動きや展開の早いゲームでも安定してキャプチャーできる。4Kパススルー機能もあり、ゲームを楽しみながら滑らかでキレイな映像を残せるのも魅力。
出典 公式サイト|Live Gamer EXTREME 2 GC550 PLUS
Live Gamer Portable 2 PLUS AVT-C878 PLUS
Live Gamer EXTREME 2の高性能をほぼそのままに、ポータブル化したモデル。解像度は1080p/60fps、4Kパススルー機能などは同じだが、こちらのインターフェースはUSB2.0。その代わりUSBバスパワーに対応しており、モバイルバッテリーでも使用できる。また録画データはmicroSDカードに保存可能。モバイルに嬉しい機能満載だ。
出典 公式サイト|Live Gamer Portable 2 PLUS AVT-C878 PLUS
LIVE Gamer BOLT GC555
上記2モデルは1080p/60fpsの、いわゆるフルHD録画が可能なモデルだったが、本モデルは4K録画が可能。4K/60fps HDR録画/パススルー、最大1080p/240fps録画などの機能を備えたハイエンドモデルだ。
出典 公式サイト|LIVE Gamer BOLT GC555
LIVE GAMER 4K GC573
主流の外付けモデルだけではなく、PCに組み込む内蔵型のキャプチャーボードも紹介しておこう。4K/60fps HDR録画/パススルー、最大1080p/240fps録画などの機能はハイエンドのLIVE GAMER BOLTと同じ。内蔵型キャプチャーボードは動作が安定していること、USBや電源ケーブルが必要ないので配線をスッキリさせられるのが特徴だ。
出典 公式サイト|LIVE GAMER 4K GC573
SwitchやPS4にも◎おすすめキャプチャーボード4選
ゲーム画面のキャプチャーはAVerMediaがトップメーカーだが、もちろん日本を含めた他メーカーからも、魅力的なキャプチャーボードが多数販売されている。ここからはSwitchやPS4の画面キャプチャーにもおすすめなモデルを紹介していこう。
CORSAIR Elgato Game Capture HD60 S+
Elgatoシリーズを販売するCORSAIR(コルセア)は、1994年にアメリカで創業されたPCパーツ、周辺機器のメーカー。本モデルは4K/60fps HDR10パススルー、最大1080p/60fps録画などの機能を備え、USB3.0にも対応する、ゲーム録画には十分な性能を持つモデルだ。
CORSAIR Elgato Game Capture HD60 Pro
同じくCORSAIRが販売するElgatoシリーズだが、こちらは内蔵型で1080p/60fpsの録画/パススルーの性能を持つ。4K対応モデル(4K60 Pro)もあるのだが少し値が張るので、4Kにこだわりがなければリーズナブルで手に取りやすいモデルだ。
出典 公式サイト|CORSAIR Elgato Game Capture HD60 Pro
I-O DATA GV-USB3HD/E
日本を代表するPC周辺機器のメーカー、I-O DATAのキャプチャーボード。HDMIパススルー端子を搭載しているので、プレイ画面をほぼ遅延なくモニターに表示可能。また、Amazon限定モデルなら、配信ソフトのXSplitプレミアムライセンスクーポン2ヶ月分が付いてくる。
出典 公式サイト|I-O DATA GV-USB3HD/E
I-O DATA GV-HDREC
こちらもI-O DATA の製品だが、少し変わり種だ。SwitchやPS4などのデジタル出力機だけでなく、アナログ端子しかないゲーム機の録画をしたい場合もあるだろう。本モデルにはAV入力変換ケーブルが付属していて、そのケーブルを使えばアナログ出力のレトロゲームも録画できる。
録画の品質は1080p/60fps。スーパーファミコンやPS3以前のモデルを持っているなら選択の余地ありだ。
出典 公式サイト|I-O DATA GV-HDREC
価格は安くても高画質なおすすめキャプチャーボード3選
4K録画や高フレームレート対応モデルはどうしても高価になりがちだが、そこまでの高画質・高機能が必要ないなら、リーズナブルなモデルも視野に入れたい。録画や配信に慣れたい、初心者向けのエントリーモデルをご紹介する。
BasiColor HSV321
USB3.0、パススルー、1080p/60fpsなど一通りの機能は搭載していながら、15,000円前後で購入できるリーズナブルなモデル。BasiColorの製品はネットでもレビュー数が多く、評判もいい。コスパの高いエントリーモデルといえるだろう。
ALTENG キャプチャーボード
こちらもゲーム録画に必要な性能は一通り揃っていながら、15,000円前後で入手可能な高コスパなキャプチャーボード。1080p/60fps録画/パススルー、USB3.0、バスパワー駆動にも対応している。リーズナブルな値段にも関わらずボイススルー機能も搭載していて、マイクをつないでゲームをプレイすれば、そのまま実況動画ができあがる。
AREA Ragno3 SD-PEHDM-P2UHD
こちらも15,000円前後で入手できるモデルだが、PC内蔵型だ。4K入力、フルHDキャプチャー(1080p/60fps)に対応。HDMIパススルー機能も搭載しているので、4K画像はそのままに綺麗な画面でゲームがプレイできる。
4K録画に対応していないのが少し残念だが、AREA(エアリア)独自のキャプチャーソフト(同じ映像を異なる解像度でダブル録画できる)が付属するユニークなモデルだ。
スマホからの配信にも対応!超コンパクトなキャプチャーボード
会議や路上ライブの様子など、外出先からの情報をすぐにライブ配信したい!そんな要望に応えられるキャプチャーボードが、こちらに紹介する製品だ。
超小型ビデオキャプチャーボックス EzCAP265C
一見すると、コンパクトなBluetoothトランスミッターにも見えるキャプチャーボード。4K30pまでのHDMI入力に対応し、USB-Cからは1080p/60fpsの動画を出力する。カメラをHDMI端子につなぎ、反対側のUSB-C端子を対応しているスマホにつなげば、即ライブ配信が可能になるというわけだ。
ただし、本製品にはエンコード機能はないので、スマホ(もしくはパソコン)側でエンコードする必要がある。
※当記事に掲載している価格等の商品情報は、記事公開時のものとなります。
文/ねこリセット