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子どもの夏休みの工作は何のためにするの?親が知っておくべき自主性を育てるサポートの仕方

2020.07.24

夏休みの工作は、子どもの集中力や自主性を養うことに一役買ってくれます。作るものや親のサポート次第で、大きな成長が期待できるでしょう。低学年はシンプルながらも好奇心をくすぐるもの、高学年は細かい作業を要する作りがいのあるものがおすすめです。

工作を通して身につく力

夏休みの工作は、楽しい以外にもたくさんのメリットがある重要な宿題です。一つの作品を自分の力で完成させることは、学校の勉強や今後の人生に役立つ『大切な力』を育んでくれます。

集中力

人間は『楽しい』『面白い』と思ったことに集中力を発揮するものです。工作は子ども自らで楽しさを発見しやすい上、集中力も養えて一石二鳥です。苦手な勉強などに取り組むときに、自ら楽しさを見いだして集中することにもつながるでしょう。

しかし、工作なら何でもよいというわけではありません。難易度が高すぎると、作業が苦痛になってしまいます。かといって、簡単すぎても集中力が発揮されません。子どもの技術力に合ったものをいくつかピックアップして、一緒に検討することが大切です。

考える力や忍耐力も

お店に並んでいる雑貨やおもちゃは、すでに『完成』されていますが、夏休みの工作は1から自分で作る必要があります。形・大きさ・色など、自分で考えることが盛りだくさんです。考える作業を繰り返すうちに、思考力や創造力が磨かれていくでしょう。

完成という目標を達成するには、忍耐力も必要です。途中で投げ出さずにやり遂げることは『諦めずにがんばった』という自信にもつながります。難しい問題に直面したときや、新しいことにチャレンジするときにも役立つ大きな力になってくれるでしょう。

夏休みの工作選びのポイントは?

夏休みの工作は、大人の都合ではなく『子どもの目線』で選ぶのがポイントです。作品を作るメリットを最大限に得たいなら、市販の工作キットに頼らず、身近なものを活用して創作を楽しんでもらいましょう。

興味があることを選ぶ

大人の目線で選ぶと「これなら先生に評価されそう」「簡単にできそう」など、子どもの意見を後回しにしがちです。工作の醍醐味である『楽しさ』を見いだせず、途中で投げ出す原因にもなります。

何よりも優先したいのが、子どもが興味を持てるかという点です。好奇心をくすぐるものなら、大人の助けがなくても自分の力でやり遂げようとします。かわいいものが好きな子は手芸やクラフト系、活発な子は遊びに使えるものなど、子どもの好みに合わせて選んでみましょう。

身近にあるもので

材料がすべてそろっている工作キットもありますが、できるだけ身近なものを使って作ることをおすすめします。工作キットを使えば、簡単に見栄えのよい作品を作れるでしょう。しかし、完成形が決まっているため、考える力が身につきません。

夏休みの工作を実りあるものにしたいなら、割りばし・紙コップ・ペットボトル・空き缶など、身近に手に入れやすいものを活用してはいかがでしょうか。

自宅にあるものはもちろん、花や葉っぱなどの自然のものも材料になります。工作の幅がグンと広がるだけでなく、創造力も磨かれるでしょう。

自主性を育てる親のサポート方法

夏休みの工作は、子どもの自主性を育むチャンスでもあります。自主性とは『指示される前に行動すること』です。子どもが自分で計画を立てて、自らの力で完成できるように、サポートは最小限に留めましょう。

一緒に工作の計画を立てる

夏休みという『限られた期間』で工作を完成させるためには、計画的に進める必要があります。夏休みが終わりに近づいてから焦って作っても、本来の面白さが見いだせません。スケジュールに沿って進めることで、気持ちにも余裕が生まれて楽しく取り組めるでしょう。

計画は大人が勝手に立てるのではなく、子どもと相談して決めるのがベターです。自分で考えた計画なら、一層やる気が出ます。工作が終わったら、おやつや遊びの時間などを組み込むのも効果的です。

なるべく決まった時間に取り組めば、食事と同じように習慣の一つになります。「今日はしたくない」と思うことが減って、精神的な負担も軽減されるでしょう。

作業にはできるだけ口を挟まない

工作には、複雑な工程が付きものです。「ちゃんとできるだろうか」と心配になりますが、付きっきりでサポートするのはおすすめできません。

子どもが工作を始めたら、家事をするなどして少し距離をとるようにしましょう。隣で見ていると「もっとこうしたほうがいい」と口を挟んだり、頼まれてもいないのに手助けしたりして、子どものやる気や自主性をそいでしまいます。

自分の力で完成させたという達成感や自信を得る機会を奪わないためにも、口出しや手助けは無用です。サポートするのは「分からないから教えて」と呼ばれたときだけに留めておきましょう。

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