
マンショントラブルを避けるために気をつけたい10のこと
多くの世帯が一つ屋根の下に暮すマンションでは住人各々がマナーやルールを守り、お互いに迷惑をかけないように気を配って暮らすことが大切だ。
しかし、マンションには様々な考えを持った人たちが一つの建物を共有して生活をしているため、住民どうしが衝突しトラブルに発展することが多々ある。
実際、ジャストイットが過去・現在で分譲マンションに住んだことがある男女270人を対象に、マンショントラブルに関する調査をした結果、マンショントラブルを経験したことがある人は全体の95%と高い数字だった。
それでは、マンションでトラブルになる問題とは何か?
今回は「住まいのアトリエ井上一級建築士事務所」の所長、井上恵子氏の見解もあわせて調査結果を紹介しよう。
マンショントラブルにはいくつか種類があるが、主に「騒音トラブル」「駐車場または駐輪場トラブル」「隣人トラブル」「ゴミ出しのトラブル」「外国人住民とのトラブル」の5つに分けられる。
結果、マンショントラブルを経験したことのある人の多くは、騒音トラブルに悩まされていたことがわかった。
また少数ではあるが、マンションに住む外国人住民に対する不満から、トラブルになることもあるようだ。
井上恵子氏の見解
マンションのトラブルには「居住者の行為、マナーをめぐるもの」が最も多く、今回の調査でも「騒音」「違法駐車」「ゴミ出し」「タバコのマナー」「挨拶」などが上がっています。
最近の傾向として「ペット」と「民泊」に注目です。近年ではペット飼育可のマンションが増えていますが、マンションにはペットを飼っていない人も入居していることを忘れずに。
また、民泊を巡るトラブルも今後注意が必要です。いずれもマンションでルールを決め、入居者それぞれが守ることを求められています。
マンショントラブル1位は「騒音トラブル」だったが、騒音トラブルにもいくつかの種類があることがわかった。
騒音で住民とのトラブルに発展しやすいのは、「子供が立てる足音」。子供の生活音をコントロールするのは難しいため、周囲の住民が我慢できずに子供の親へ注意するようだ。
マンショントラブルを経験した人の目線で、マンション選びで気をつけるポイントを聞いたところ、以下の10個のポイントが挙げられた。
圧倒的に多かったのは、マンションに「どんな住民が住んでいるか確認する」だった。またマンションの内見を行うときは一度ではなく、時間帯や曜日を変えて何度も足を運んだほうがいいとの意見が多かった。
井上恵子氏の見解
自分の住戸を中心に、最低でも上下左右斜めに接する住民の方とは顔見知りになり、挨拶を交わす関係を持つことをお勧めします。どんな家族が住んでいるかを知ることで、お互いへの理解が深まります。
近年では災害時にマンションの住民同士での助け合いが大切であることがわかり、入居時に住民同士の交流を深めるためのイベントを企画する管理会社もあります。
そのような会合にも積極的に出席し、住民同士で良好な関係をつくっておくことが、何よりのトラブル防止対策となるでしょう。
調査方法:インターネット調査
調査対象:分譲マンションに居住経験がある全国の男女270名
調査実施日:2020年1月29日(水)~2020年2月2日(日)
調査監修:調査監修:井上恵子氏(一級建築士)
構成/ino.