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感染対策でキャッシュレス派が急増!今さら聞けないApple Payの始め方

2020.06.27

新型コロナウイルス感染症の拡大をきっかけに、不特定多数の人が触れている現金に触れたくないという意識が高まりました。現金に触れずに買いものができるキャッシュレス決済では、派手なキャンペーンを行っていたバーコード/QRコード決済が注目されてきましたが、最近はそれも落ち着いています。

キャッシュレス決済を今から始めるなら、いつでもすぐに取り出せるスマホを読み取り機にかざすだけで済む、おサイフケータイやApple Payをお勧めします。今回はユーザーの多いiPhoneで使われているApple Payについて、改めてご紹介します。

まずはApple PayにSuicaを登録してみよう

Apple Payを利用するなら、まずは電車に乗れて買いものもできる、JR東日本のSuicaの登録をお勧め。その便利さをすぐに実感できます。交通系ICカードに対応している駅やお店で、iPhoneやApple Watchを読み取り機にかざすことで改札を通過し、買いものをキャッシュレスで済ませることができます。

SuicaをApple Payに登録

SuicaをApple Payで使うには、iPhoneにSuicaを登録します。iPhoneにプリセットされている「Wallet」アプリには、バーチャルなSuicaカードを新規発行する方法と、プラスチックのSuicaカードを読み取って取り込む方法の2つの方法が用意されています。

WalletアプリでプラスチックのSuicaカードを読み取ると、デポジットの500円も一緒に取り込まれ、読み取りが終わったSuicaカードは破棄できます。

App Storeからダウンロードできる「Suica」アプリでも、Suicaカードの新規発行が可能です。

なお、Apple PayはApple Watchでも使えます。Suicaアプリで新規発行する際に、iPhoneとペアリングされたApple Watchを発行先として指定できます。また、iPhone内に登録されたSuicaカードをApple Watchに移動させて使うこともできます。

Androidスマホから機種変更してApple PayのSuicaを使う場合

AndroidスマホでモバイルSuicaを使っていた場合は、機種変更の手続きをするとiPhoneでApple PayのSuicaとして使うことができます。まず、Androidスマホの「モバイルSuica」アプリで機種変更の手続きを忘れずに済ませておきましょう。iPhoneでは、App StoreからSuicaアプリをダウンロード。アプリを起動し、Suica一覧画面から「機種変更」を選び、モバイルSuicaの登録メールアドレスとSuicaパスワードを入力して機種変更の手続きを完了します。

ちなみに、このようにAndroidスマホからiPhoneに機種変更する場合は、モバイルSuicaをApple PayのSuicaに移行することができますが、逆にiPhoneからAndroidスマホに機種変更する際、Apple PayのSuicaをAndroidスマホに移行することはできません。この場合は一旦、退会となります。

iPhoneをかざしてApple PayのSuicaで改札通過

Apple PayのSuicaで改札を通過したり買いものをしたりする場合は、iPhoneの先端部(Apple Watchの場合はディスプレイ)を読み取り機にかざすようにします。Apple Payを利用する場合は、基本的にFace ID/Touch IDによる認証が必要ですが、自動改札でApple PayのSuicaを使う場合は、iPhoneの「設定」アプリで「エクスプレス設定」をしておくと、Face ID/Touch IDの認証なしで通過できます。

Apple PayのSuicaにチャージする

Suicaは前払い方式の電子マネーなので、改札通過や支払いで使う前にはチャージ(入金)されていることが必要です。チャージはSuicaアプリに登録したクレジットカードや、Walletアプリに取り込んだクレジットカードから行えます。チャージの限度額は2万円です。

また、Suicaアプリに「ビューカード」を登録すると、一定金額以下になったら自動でチャージされる便利な「オートチャージ」が利用できます。

Apple PayのSuicaに現金でチャージする方法

Apple PayのSuicaには現金でチャージすることもできます。プラスチックカードのSuicaと同様に、ほとんどのコンビニのレジ、セブン銀行のATM、駅に設置されているチャージ専用機で、Walletアプリを介して現金チャージが行えます。

Apple PayのSuicaにチャージできない場合

Apple PayのSuicaでは、まれにチャージができない場合があります。例えばWalletアプリに登録している国内発行のVisaブランドのクレジットカードは、リアル店舗で電子マネー「QUICPay/QUICPay+」での支払いでしか使えないので、アプリ内決済であるSuicaへのチャージには使えません。こうしたVisaブランドのクレジットカードは、Suicaアプリに登録すれば、Suicaアプリからチャージする際に利用することが可能です。

また、セキュリティの観点から、取り扱い制限がかけられている場合にチャージできない場合もあります。

Apple PayでSuica定期券は使える?

Suicaアプリを使うと、Apple PayのSuicaで通勤や通学(大学・専門学校生相当のみ)の定期券が使えます。ただし使えない経路パターンもあります。定期券が作れるのは、JR線のみ、JR線+他社線、JR線+他社線+他社線、JR線+他社線+JR線といったようなパターンで、他社線のみの定期券などは発行できません。

また、通学定期券の新規購入は、パソコンでApple PayのSuicaの会員メニューにアクセスし、「通学定期券予約申込」で予約や申込書のダウンロード、学生証などの写しをモバイルSuicaサポートセンターに郵送する手間があり、少し面倒です。ただ、同一年度内で、使用中の定期券を同一区間で継続購入する場合は簡単に購入することができます。

Apple PayでPASMOも使える?

東京メトロをはじめとする鉄道・バス事業者が発行しているPASMOが、2020年3月からスマホ向けの「モバイルPASMO」を開始しました。モバイルPASMOはFeliCaを搭載したAndroidスマホで利用でき、2020年5月下旬現在、残念ながらApple PayでPASMOは使えません。

そもそもApple Payとは?

ところで、そもそもApple Payとはどういうサービスなのでしょうか。

Apple Payは、Appleが2014年から提供している決済サービスです。日本では2016年から使えるようになりました。FeliCaを搭載したiPhone 7以降のiPhone、Series 2以降のApple Watchを、鉄道の改札やお店にある読み取り機にかざして素早く通過・決済でき、複数のクレジットカードや電子マネーをWalletアプリで管理できます。

アプリ内での買いものやウェブサイトでも簡単に支払いができます。わざわざ新たにアカウントを作ってクレジットカード情報などを入力する必要がなく、Touch IDに対応したiPadやMacBookなどでもワンタッチで支払いが完了します。

Apple Payの設定

Apple Payを使うには、まずWalletアプリにクレジットカードやSuicaカードを登録する必要があります。ほとんどのクレジットカード、プリペイドカードがApple Payに対応しています。非対応なカードもありますが、とりあえずiPhoneで試しに登録してみるのが、対応しているかどうかを手っ取り早く確認する方法です。登録できないカードは手続きを進められません。

iPhone 8/8 Plus以降、Apple Watch Series 3以降は、12枚までカードを追加できます。それ以前のモデルでは8枚まで追加できます。

Walletアプリの右上に表示される「+」から、iPhoneのカメラを使ってカード情報の取り込みが可能。エンボスのないカードの番号も認識します。

Apple PayでVisaカードが使えないってホント?

「Visa(ブランド)カードはApple Payに対応していない」といわれることがありますが、これは一部正しく、一部正しくありません。Visaのマークが付いたクレジットカードをWalletアプリに登録することは可能で、店頭で「iD」やQUICPay/QUICPay+で支払うことができます。iDやQUICPay/QUICPay+は後払い方式の電子マネーで、読み取り機におサイフケータイ対応端末やiPhoneをかざすことで支払いができる、リアル店舗向けの決済サービスです。アプリ内での決済やウェブサイトでApple Payを使う場合にVisaブランドのクレジットカードは使えませんが、お店でかざして使うことはできるのです。

Apple Payの使い方

WalletアプリにSuicaやクレジットカードを登録したら、いよいよApple Payが使えるようになります。使えるお店には、下のようにAppleのリンゴのマークや、iD、QUICPay/QUICPay+、Suicaなどのマークが表示されています。日本でApple Payの読み取りはFeliCaによって実現されているので、おサイフケータイが使えるお店なら使えると思って問題ありません。

Apple PayはFace IDやTouch IDで認証

iPhoneで支払う場合には、レジでiDかQUICPay、あるいはSuicaのどれで支払うのかを伝えます。レジの用意が整ったら、Face ID搭載iPhoneの場合はサイドボタンをダブルクリック、Touch ID搭載iPhoneの場合はホームボタンのTouch IDに指を載せます。するとメインカードが表示されますので、Face IDやTouch IDで本人認証を行った後、iPhoneの先端部を読み取り機にかざして決済します。Apple Watchの場合は、サイドボタンをダブルクリックして、ディスプレイを読み取り機にかざします。

メインカード以外のカードを使いたい場合は、下のカードをタップすると選択できるようになります。

お店によっては「Apple Payで」というだけで、自動的にカードのサービスを認識して決済に進める場合があります。例えば、ローソンではiPhoneのWalletアプリにPontaカードを登録しておくと、「Apple Payで」と伝えた後、本人認証し、iPhoneを読み取り機にかざすだけで、PontaカードのポイントとApple Payの支払いを同時に済ませられます。

アプリ内の支払いでApple Payを使う

Apple Payは店頭以外に、アプリ内やウェブサイトの支払いでも使えます。Apple Payに対応しているアプリでは、Walletアプリ内に登録されているカードを選んで支払うことができ、Face IDやTouch IDで本人認証が行われます。ただし、Visaブランドのクレジットカードはアプリ内やウェブサイトでの支払いに対応していませんので選択できません。

Apple Payで「iD」を使う

かざして支払える電子マネー「iD」は、もちろんApple Payで使えます。dカードや三井住友カード、オリコカードなど、iDに対応したクレジットカードをWalletアプリに取り込むと、Apple PayでiDを使うことができるようになります。お店では「iDで」といってiPhoneやApple Watchをかざして支払います。

Apple Payで楽天カードを使う

楽天スーパーポイントが貯めやすいと評判の楽天カードも、Walletアプリに取り込んでApple Payで使えます。楽天カードアプリ、あるいはiPhoneのWalletアプリからカードを追加すると、店頭ではQUICPay/QUICPay+で、Apple Payに対応したアプリやウェブサイトでは楽天カードを選んで支払うことができます。買いものをすることで、100円につき1円相当のポイントが貯まります。

Apple Payでデビットカードは使える?

Apple Payでは基本的にSuicaとクレジットカード、プリペイドカードを登録して使います。日本で出回っているデビットカードの多くは、Walletアプリで取り込むことができないため使えません。ただし、みずほ銀行のアプリ「みずほWallet for iOS」で発行できるバーチャルなデビットカード「Smart Debit」はApple Payに追加して使うことができます。

なお、Suicaアプリにも基本的にはクレジットカードを登録しますが、VisaやMasterなどのブランドが付いたデビットカードはクレジットカードの一種と認識されるため、登録して利用できる可能性があります。Apple PayでVisaデビットを使いたい場合は、Suicaアプリにデビットカードを登録して、チャージに利用することを検討するといいでしょう。

Apple Payで「nanaco」は使える?

セブン-イレブンなどで使える「nanaco」は人気の電子マネーですが、残念ながらApple Payでは使えません。Apple Payが対応している電子マネーはSuica、iD、QUICPay/QUICPay+です。現時点では、楽天Edy、WAONもApple Payで利用できません。

サクッと支払って速やかに外に出よう

FeliCaを使ったApple Payは素早く支払いできる決済サービスです。コード決済サービスの大規模キャンペーンがあらかた終わった今、快適に使えるApple Payの存在感が再び増してきそうです。現金に触れる機会を減らし、三密をできるだけ避けるためにも、サッと支払えるApple Payを今こそ使ってみませんか。

文/房野麻子

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