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紫外線を浴びることは悪いことばかりじゃない!医師が薦める健康的な日光浴の方法とうれしい効果

2020.06.10

医師がすすめるカラダにイイこと!教えてDr倉田大輔

 在宅勤務などで屋外に出る機会が減っていたビジネスパーソンの方も多いでしょう。近年は「紫外線(日光浴)は悪者だから避けよう」と考える方が増えています。

 今回は「日光浴を健康づくりに役立てる方法」をご紹介します。

紫外線や日光浴のイメージの変遷?

「紫外線・日光浴はカラダに良い(or悪い)?」相反する2通りの考え方があります。

「子どもは屋外で日光を思う存分に浴びて遊びや運動に集中し、日焼けをする」ことが健康の証とされて、母子手帳(母子健康手帳)にも日光浴は推奨されていました。

 ちなみに母子健康手帳は日本が世界に先駆けた制度で、太平洋戦争下の1942年物資配給や定期的な医師の診察を促す目的で妊産婦手帳制度として発足し、現代まで続いています。

 1960年代以降の高度経済成長もあり、夏をアクティブに過ごしたり、健康的な小麦色の肌が時代の憧れとなっていました。

 日焼けの「第1次ブームは1966年~1973年、第2次ブームは1976年~1980年中ごろ」と呼ばれます。第1次第2次日焼けブームに青春を謳歌していた人の年齢は、「@DIME」の親世代と月刊「DIME」発行時点(1986年創刊)の読者層に相当するでしょう。

 私自身、シミ治療を行なっていると、70歳代や50歳代の方から「若い頃、カラダに良いと思い積極的に日焼けしていた」という言葉を聞くことが非常に多いです。

 当時の化粧品メーカーは日焼けの推奨ではなく、「日焼け=健康と経済的な豊かさの象徴」としてアピールしていたようです。現在、日本の化粧品メーカーが作る日焼け止めは東南アジアはじめ世界各国で大人気の商品になっています。

 1998年4月に母子健康手帳から「日光浴を推奨する」内容が消え、「幼少期に積極的に紫外線を浴びるのは控えよう(紫外線は危険)」という考え方が、現代も続いています。

 紫外線が関与することが多い「皮膚ガン」発生数が平均寿命の延びと共に増えたこと、肌老化(シミやシワなど)や美白文化が意識され、紫外線をできるだけ避けようと考える人もいます。

 生まれや育った年代が異なると、日光浴や紫外線への考え方も大きく変わると私は日々の診療で感じています。 

紫外線が与える害は?

 地上に届く太陽光で人体に影響を与える紫外線は、UV-AとUV-Bの2種類です。

 「UV-A:シミやたるみ・シワの原因、UV-B:皮膚ガンや白内障の原因」ですが、生活する中でどちらか選んで浴びたり・避けたりすることは難しいですよね。

 ここでは、紫外線による障害を2種類に分けてみましょう。

1.急に生じる障害(数時間~数日)
日焼け(サンバーン:赤いヤケド状態)、雪目(紫外線性角膜障害)、海水浴やバーベキュー

 雪目はスキーや登山など、イベントや行事と関係しやすく、「発生日時が特定できる・症状が強い」ので、すぐに医療機関に受診し治療が行える特徴があります。

2.時間をかけて生じる障害(数年~数十年)
シミ、シワ、ホクロ、イボ(良性腫瘍)、皮膚ガン、白内障

 症状が出るまで長い時間がかかるので、なかなか気が付きにくい特徴があります。

「シミ、シワ、イボ」は生命に関わることはありませんが、実年齢より老けて見えることがあります。

最近は男性も「ビジネスシーンで見た目が若く見える方が仕事に役立つ」と考える人が増え、私も男性患者さんに治療する機会が増えています。

 皮膚ガンは日焼けとの関連性が高い傾向があります。欧米に比べると日本はじめアジア諸国は皮膚ガン発生数こそ少ないものの、2029年には20年前の1.2倍に増えると予想する報告もあるので、油断はできません。

「紫外線や日光浴について考え対策する(日焼け止めなど)こと」は、加齢対応だけでなく、皮膚ガン対策としても重要です。

日光浴の効果

日光浴の最大の役割は骨を作るために欠かせない「ビタミンD」生成で、腸からのカルシウム吸収を助け、骨粗鬆症・骨折や転倒対策にも必要な栄養素です。

食べ物からも摂取できますが、栄養不足や過度な日光浴回避で、乳幼児の「ビタミンD欠乏症」として問題となることもあります。紫外線を恐れ過ぎると健康に良くないこともある、と覚えておいて下さい。

日光浴には、認知症や統合失調症の睡眠障害や攻撃的行動に改善があったとの報告があります。太陽光に含まれる近赤外線がホルモン分泌に好影響を与える、血液の流れを改善するなど様々な健康効果があると考えられます。

ビジネスパーソンの日光浴は、うつ気分や不眠症の改善に良い効果があると私は考えています。

健康的な日光浴の具体的方法とは?

 日光浴(紫外線)は「人間に害を与えると同時に健康に欠かせない」相反する面を持っています。日本の紫外線量(UVインデックス)は、気象庁が「札幌(北海道)、つくば(茨城県)、那覇(沖縄県)」3か所で計測をしています。一般的には北から南へ行くにしたがい紫外線量は多くなります(沖縄は北海道の約2倍多い)。

 皆さんが住む地域や季節・時間で紫外線量は随時変化するため、どのくらいの日光浴がカラダに良いのか分かりにくいでしょう。

 そこで、私は「健康に欠かせない下限:生成されるビタミンD生成に必要な時間」、「人体に害を与える下限:皮膚に赤みなどが出るまでの時間」2つの時間の中に「健康的な日光浴時間」があると考えます。

☆7月(夏)の場合、

AM9時「札幌:14~39分、つくば:11~32分、那覇16~46分」
PM12時「札幌:8~25分、つくば:6~20分、那覇:5~16分」
(晴天日に顔と両手の甲を露出させた時)

 日光浴と聞くと海や川・山に行くイメージがありませんか?

 着に着替える、遠出をする必要がある訳ではないのです。

『出勤時(AM9時頃)なら20分前後、お昼休みであれば10~15分前後歩く散歩する』という普段の生活で、健康的な日光浴はできるのです。

 20分前後でも紫外線の影響は出ますから、日焼け止めなど紫外線対策は必要です。

シミや肌老化を生まない日焼け止め活用術』もご参考にして下さい。

 私たちは、新型コロナウィルス感染症問題で、健康面やビジネスなど不安な生活を日々送っています。太陽光は植物の成長に必要ですが、人間にも重要な働きをしています。

 旅行や長距離移動ができない状況でも、通勤や散歩のわずかな機会を見つけて日光を浴びることは、皆さんの肉体と精神の健康づくりに必ず役立つことでしょう。

取材・文/倉田大輔(池袋さくらクリニック 院長)

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