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家を守る、身を守る台風対策とは?いざという時のために今のうちからやっておくべきこと

2020.07.27

台風対策は早めに済ませるのが鉄則です。台風が接近してからでは、思わぬ事故につながる恐れがあります。家を守るための対策はもちろん、身を守るための心構えも確認しておきましょう。平常時にしておきたい準備もいくつかあります。

台風が引き起こす被害

日本は台風の多い国で、710月にかけて『接近』や『上陸』のニュースが増えます。勢力の強い台風に見舞われて、深刻な被害に発展するケースも少なくありません。大切な命を守るためにも、具体的な被害を知って対策を講じましょう。

大雨、暴風、高潮、土砂崩れなど

台風による大雨で注意したいのが、川の氾濫や土砂崩れの被害です。都市部では河川の急な増水によって、道路や宅地が浸水するケースもあります。道路のアンダーパスなど、地下空間の冠水にも注意が必要です。

非常に強い風が吹くのも、台風の特徴です。一般的に台風の進行方向の右側で強い風が吹く傾向があります。地形の影響も大きいので、入り江・海峡・岬・谷筋・山の尾根などは特に気を付けましょう。建物によって『ビル風』という強風や乱流が発生することもあります。

また、沿岸部では高潮への警戒が必要です。遠浅で南に開いた湾では、台風が湾の西側を北上したときに高潮が発生する確率が高まります。満潮と重なると、さらに潮位が高くなることも頭に入れておきましょう。

台風対策は接近する前に

台風が接近する前に備えを固めることは、被害の回避や軽減につながります。日ごろから防災意識を高めておけば、いざという時も冷静に状況を判断する余裕が生まれ、落ち着いて行動できるでしょう。

避難経路、避難場所を確認

地域ごとに学校や公民館などの避難場所が指定されています。万が一に備えて、避難場所の住所や経路を確認し、スムーズに移動できるようにしましょう。

ただし、洪水では使えない避難場所もあります。浸水などによって「避難経路が通れない」というアクシデントも想定しておきたいところです。『ハザードマップ』を確認して、シミュレーションしておきましょう。

ハザードマップには、河川による洪水で浸水が予想されるエリアや指定緊急避難場所などが記されています。国土交通省が運営するポータルサイトでも確認が可能です。

家の周りを点検する

台風で風や雨が強くなる前に、家周りを点検しておきましょう。ベランダに洗濯機を置いている場合は、風に飛ばされないように水をためるなど工夫が必要です。ふた・ホース・コードは本体に固定します。

ベランダや庭にある物干し竿・レジャー用品・植木鉢なども、室内に移動しましょう。自転車はあらかじめ室内に入れるか倒しておき、カバーを付けている場合は取り外します。

ベランダの排水口や、家の周りにある側溝の掃除も済ませておきたいところです。水はけが悪いと浸水する原因になります。ごみや枯れ葉などはきれいに取り除いて、被害を未然に防ぎましょう。

窓や雨戸を閉める

雨風が入ってこないように、窓や雨戸はきちんと閉めておきます。何かの拍子に開くことを避けるため、鍵もかけておくとよいでしょう。

窓枠のガタつきやガラスのひび割れがあれば、テープを貼るなどして補強します。強風で飛ばされたものが当たって、ガラスが割れることもあるからです。

また、内側から養生テープを米の字に貼ったり、飛散防止フィルムを貼ったりすることで、ガラスの破片が飛び散るのを防げます。ものが飛んでくることも想定して、カーテンやブラインドは閉めましょう。

非常用持ち出し袋を用意する

状況によっては、避難が必要です。避難指示や避難勧告が発表されたらすぐに移動できるように、あらかじめ非常用の持ち出し袋を準備しておきましょう。非常用の持ち出し袋には、水や食料など避難生活に必要な生活必需品を入れます。家族によって必要なものが異なるため、1人一つ用意するのがベターです。

避難の必要がなかったとしても、災害によって電気・ガス・水道などのライフラインが止まる可能性があります。非常用持ち出し袋のほかに、37日分の飲料水・非常食・生活必需品も備えたいところです。

さらに強化して被害を防ぐ

台風で浸水や断水の被害に遭ったことがなくても、今後もないとは言い切れません。大切な家や暮らしを守るためにも、当事者意識を持つことが肝心です。役立つ知識と日ごろの備えで、被害を最小限に食い止めましょう。

床下、床上浸水に備える

床下浸水の恐れがある場合は、床下の換気口を確認して『土のう』などでふさぎましょう。保管場所に限りがある場合は、水を吸って膨らむ『吸水性の土のう』がコンパクトで便利です。

床上まで浸水が及びそうな場合は、玄関先・敷地の入り口・雨戸・シャッターなどにも土のうを積んでおきます。家財や家電は、高所や2階に移動させましょう。

土のうがない場合は、手作りの『水のう』が役に立ちます。ごみ袋に水を半分程度入れ、空気が入らないように縛ります。これをいくつか作ってダンボールに詰めれば完成です。

浴槽に水をためて生活用水を確保

台風によって、水道が断水するケースがあることも頭に入れておきましょう。電気を備蓄するには設備が必要ですが、水は身近なものを活用して貯水できます。

簡単かつ大量に水をためられるのは、浴槽です。お風呂に入ったあとの残り湯も利用できますが、きれいな水のほうが用途の幅は広くなります。

飲料水は日ごろから準備しておくと安心です。1人につき1日約3lを目安に、家族の人数分をストックしましょう。台風の接近に伴って飲料水が売り切れている場合は、家にある水筒などに水を入れる方法もあります。

簡単にできる窓ガラスの補強方法

窓ガラスにガムテープを貼れば破片が飛び散るのを防げますが、窓ガラスそのものを保護する効果には期待できません。心もとないと感じたら、もう一手間かけて窓ガラスを補強してはいかがでしょうか。

ガムテープとダンボールを使う

ガムテープとダンボールの合わせ技で、窓ガラスをより強固に補強できます。ダンボールを使うのは、飛んできたものから窓ガラスを守るためです。

まずは、ダンボールを窓ガラスの大きさに切ります。窓ガラスの『外側』を覆い隠すようにして、ダンボールと窓枠をテープで固定するだけです。

ダンボール同士をつなぎ合わせる際は、つなぎ目もガムテープでしっかり補強しましょう。紙製のガムテープはきれいに剥がすのが難しいため、窓枠には養生テープがおすすめです。

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