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「N700A」のAには大小がある!?車内で流れるあの曲は山口百恵の「いい日旅立ち」ではない!?新幹線のおもしろ豆知識

2020.06.07

別形式なのにうりふたつ! ふたごの新幹線車両

北陸新幹線は青い先頭部がかっこいいW7系とE7系の2形式で運行されている。が、外見上は実質上1形式にしか見えないくらい同じ車両に見える。

鉄道車両は「583系」という風に形式名がつけられており、この形式名が変わると別車両となり、顔なども全く違う車両になる。ただW7系、E7系については下に並べてみた通り、別形式なのに全く外見が変わらない。

写真上はE7系、写真下がW7系。まさにふたごのような存在。

ではどこが違うのかというと、先ほどの運転室の窓のアルファベットがWなのがJR西日本所属のW7系でFなのがJR東日本所属のE7系となっている。さらに車体側面につけられているロゴマークもよーく見ると、違いがあるのだけど気づくだろうか……?

こちらはE7系のロゴマーク

こちらがW7系のロゴマーク。文字をよく見てみよう

そう、文字の部分がEASTとWESTで異なっている。ただ車内もサービスも全くいっしょなので、気にする必要もないのだが、W7系のほうが車両数が少ないので来るとちょっとうれしい。

W7系、E7系のように「ふたご新幹線」なのが北海道新幹線と東北新幹線で走行しているH5系とE5系だ。ここまで読んでいただいたみなさんならもうお分かりだと思うが、JR北海道所属がH5系、JR東日本所属がE5系だ。

こちらのふたごはW7系、E7系よりも区別がつきやすい。まず車体のラインカラーがH5系はパープル、E5系はピンクだ。H5系のパープル「彩花パープル」と呼ばれ、北海道に咲くライラックやラベンダーをイメージしている。さらに車体側面のロゴマークも全く違う上、車内も違う。

青函トンネルから姿を現したH5系

日本最速の新幹線E5系。H5系も同様に最高時速320kmを誇る。

北海道の形をモチーフにしたH5系のロゴマーク

ラインも北海道を連想させる彩花パープルを採用

車内のシェードにはアイヌの文様をモチーフにした模様が入っている。

E5系のロゴマークは列車名の「はやぶさ」を連想させる。

E5系はアルファベットがU、H5系はHになっている。

ただH5系は4編成しかなくその存在はかなりレア。出会えたらラッキーだ、と言いたいところだが実は毎日同じダイヤで運行している。2020年5月現在、H5系で運行されているのは、はやぶさ10、22、36、19、33、36号とやまびこ223号。東京駅には1日3回やってくるぞ!

四国にも新幹線はある!

北海道新幹線が開業したことにより、JR北海道も新幹線を運行するJRの仲間入りを果たした。これにより、旅客輸送を行っているJRではJR四国だけが新幹線を持っていないことになってしまった。

ただ、そんなことでへこたれないのがJR四国の底力! なんと自社だけで新幹線を作ってしまったのだ!

絶景予土線を駆け抜けるJR四国が誇る新幹線(モチーフ)の「鉄道ホビートレイン」

おそらく多くの人が想像する新幹線とはちょっとイメージが違うかもしれないが、これがJR四国が誇る新幹線(?)、予土線を走る「鉄道ホビートレイン」だ!

車内には実際に0系新幹線で使用されていたシートが設置されている。警笛も新幹線のあの「ファーン!」という新幹線用のものに変更済。かなりこだわって作っている。速度こそ速くはないが、予土線は四万十川沿いを走る絶景路線。新型コロナ感染拡大が落ち着いたなら、旅先の候補にもおすすめだ。

以上、ちょっとマニアックな新幹線の楽しみ方をご紹介してみました。これであなたも新幹線通だ!

取材・文/村上悠太

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