歌番組やライブを見て、「あの楽器の名前は何だろう?」と思ったことはありませんか? 今回は楽器の名前をインターネットで検索する時のヒントをはじめ、楽器の豆知識を紹介します。
テレビでよく見るあの楽器は? 楽器名の調べ方のコツ
歌番組やライブで見た楽器の名前をインターネットで調べる手順は以下の通り。
[1]検索エンジンにわかる情報を入力。(例)手で叩く楽器 長い
[2]「画像」の項目をチェック。キーワードに関連した楽器の写真の中から、目当ての楽器の画像が掲載されているサイトにアクセス。
※目当ての楽器がなければ、情報を追加したり別の言葉を入力する
検索エンジンに入力するのは、楽器のタイプ(管楽器/打楽器/弦楽器など)、演奏方法(手で叩く/吹くなど)、形状や材質(長い/木/金など)、音楽ジャンル(ロック/クラシック/吹奏楽など)といった情報が良いでしょう。ただし、楽器によっては機種ごとに見た目が異なる場合があります。
「楽器 シャーン」「楽器 ジャーン」で検索しても名前がわかる!?
「シャーン」「ブォー」など、音で検索した場合でもヒットする可能性はあります。しかし、特徴的な音色の楽器でないと、目当ての楽器がヒットする確率は低いでしょう。
ロックバンドで使う楽器の種類は?
編成や音楽性によって異なりますが、ロックバンドで主に使われる楽器は以下の通り。
■エレクトリックギター(エレキギター)……弦は基本6本。指や「ピック」というアイテムで演奏します。各バンド1~2名の場合が多いです。楽器本体の振動で音を鳴らす「アコースティックギター(画像下)」を使うことも。
■エレクトリックベース(エレキベース)……ギターに似た見た目ですが、弦は原則4本。各バンド1名が基本で、低音域を担います。
■ドラム……様々な大きさの太鼓で構成された「ドラムセット」を使うリズムパート。スティック(棒)で演奏します。各バンド1名が基本。
■キーボード……ロックバンドでは電子ピアノを使うことが多いです。様々な音色を合成して多彩な音を奏でる「シンセサイザー」と見た目が似ていますが、別モノです。
吹奏楽の人気楽器は?
吹奏楽で使う楽器は大きく分けると、木管楽器/金管楽器/パーカッション。使用楽器は編成や曲によって異なります。
■木管楽器……唇を振動させずに音を出す楽器。リードなどの振動体を使うことが多いです。フルート、サクソフォン(サックス)、クラリネット、ファゴット、オーボエなど。
■金管楽器……唇の振動によって音を出す楽器。トランペット、ホルン、トロンボーン、ユーフォニアム、チューバなど。
■その他……パーカッション(打楽器)や、弦楽器のコントラバスが使われることもあります。
存在感の大きなトランペットや、オーケストラでは登場しないサックスは知名度が高め。近年ではアニメの影響でユーフォニアムも人気です。
手で叩く楽器にはどんなものがある?
打楽器を意味する「パーカッション」。「手で叩く楽器」で調べると様々な楽器がヒットしますが、こちらでは目にすることの多いであろう代表的なものを紹介します。
なお、下記の楽器とはタイプが異なりますが、ヴィブラスラップも「手で叩く楽器」の定番。「カァ~ン」という独特なサウンドが特徴です。
【手で叩く楽器】カホン
カホンは図工室の椅子のような、箱型の打楽器。叩く位置によって多彩な音が鳴るため、ロックバンドがアコースティック編成でライブを行う時に活用されることもあります。
【参考】ドラムセットさながらの多彩なビートが楽しい!初心者におすすめの箱型打楽器カホン15選
【手で叩く楽器】コンガ
コンガは、細長い樽型のボディにヘッド(打面)を張った楽器。打面の口径によって名称が異なります。
【手で叩く楽器】ボンゴ
ボンゴは、コンガと同じキューバ生まれの楽器。大きさの異なる2つの太鼓が繋がっていて、足に挟んで演奏します。コンガと比べると小型です。
【手で叩く楽器】ジャンベ
ジャンベは、くびれのある胴体にヘッド(主に山羊皮製)、さらにチューニング用のロープが張ってあります。叩く位置によって様々な音を鳴らすことができます。
リコーダーや手作り楽器……小学生の心をつかむ楽器を紹介
年齢を問わず楽しむことができるのも楽器の魅力。こちらでは、小学生にとって定番の楽器や手作りできる楽器を紹介します。
小学生の定番楽器「たてぶえ(リコーダー)」! プレゼントする時の注意点は?
たてぶえ(リコーダー)は、木管楽器の1つ。ソプラノ系(ソプラノ、テナーなど)とアルト系(ソプラニーノ、アルト、バスなど)があり、音域が低くなるにつれてサイズが大きくなります。
小学校の音楽の授業では必ずといっていいほど登場するため、親戚や知人のお子さんへのプレゼントにもピッタリ。ただし、音域によってサイズが異なるので、購入時は注意しましょう。
小学生が喜ぶ!? 親子で楽しめる手作り楽器
既製品の楽器を購入して楽しむのも良いですが、ご家庭にあるものを使ってオリジナルの楽器を作るのもおすすめです。
例えば、ペットボトルにビーズを入れたり空き瓶に米粒を入れるだけでも、立派な楽器になります。また、ガチャガチャ(カプセルトイ)の容器にビーズを入れ、取っ手を付ければマラカスに。ガムテープやラップの芯に風船をピンと張った状態でかぶせ、輪ゴムなどで固定すれば、太鼓になります。
楽器工作は小学生の自由研究にもおすすめ
手作り楽器は夏休みの自由研究にもぴったり。身近なものが材料になるため、いろんな種類の楽器を作ってみましょう。
意外と知らない楽器のマメ知識
最後に、楽器に関する豆知識を紹介します。
楽器に名前つける? “楽器あるある”の意外なメリット
買った楽器に名前をつけるというのは、よくある話。名前のつけることの一番メリットは、愛着が湧くことです。愛着が湧けば自然と練習する機会が増え、上達に繋がるといわれています。現に、プロミュージシャンでも愛用楽器に名前をつけている方はいます。
和楽器と西洋の楽器の違い
三味線、和太鼓、和琴、尺八など、日本の伝統的な楽器を「和楽器」と呼びます。西洋楽器は大人数で合奏するために作られたものが多いため、比較的操作しやすいです。一方、和楽器は独特の音色や“間”、揺らぎなどを尊重し発展したため、チューニングしにくいなど、西洋楽器に比べて扱いが難しい傾向にあります。しかし、それが西洋楽器にはない個性を生み、今なお根強く愛されている所以でもあります。もちろん、西洋楽器と和楽器は音階や楽譜の表記方法も異なります。
なお、西洋楽器と和楽器は決して相容れないものではありません。西洋楽器と和楽器、双方の魅力を取り入れた「和楽器バンド」が人気を博していたり、津軽三味線プレイヤーの「上妻宏光」は、EDMやジャズなど洋楽の要素を取り入れた楽曲も発表しています。
その数だけ個性と魅力がある楽器。鑑賞したり演奏したり、楽しみ方は自由です。気になる楽器について検索し、ぜひ知識を深めてみてください。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。
※データは2020年5月中旬時点での編集部調べ。
文/bommiy