“必要もないのに残業”という働き方は「ナシ」 社会人1年生・2年生の8割半
社会人1年生・2年生は、残業や有給休暇についてどのような考えを持っているのだろうか。
全回答者(1,000名)を対象に、≪必要もないのに残業をしている≫ことは「アリ」だと思うか、「ナシ」だと思うか尋ねる調査が行われたところ、「アリ」は15.8%、「ナシ」は84.2%となった。不要な残業をしないで仕事を終えて帰るべきという考えを大多数が持っているようだ。(図15)
(図15)
≪有給休暇を付与年度内に(ほぼ)全て消化する≫では、「アリ」が86.1%、「ナシ」が13.9%となった。2019年4月から、年5日の年次有給休暇の確実な取得が義務付けられた。そのためか、有給休暇を積極的に消化することに対して抵抗を感じる人は少ないようだ。(図16)
≪上司に全く相談をしないで有給休暇の申請をする≫では、「アリ」が40.3%、「ナシ」が59.7%となった。有給休暇を全て消化することに対しては多くの人が肯定的だったものの、上司に相談のない有給休暇の申請に対してはNGととらえている人が多いようだ。(図17)
(図16)
(図17)
社会人1年生・2年生のやる気に火をつけるセリフ 「君がいて助かった、ありがとう」がダントツ
仕事で失敗をしてしまったとき、社会人1年生・2年生は先輩からどのような言葉をかけられるとモチベーションが上がるのだろうか。
全回答者(1,000名)を対象に、落ち込んでいるとき(仕事上で失敗したときなど)に、先輩社会人に言われたら、やる気に火がつくセリフを尋ねる調査が行われたところ、「君がいて助かった、ありがとう」(37.7%)が最も高く、次いで、「本当によく頑張った」(27.6%)、「何でも相談してね」(24.4%)、「一緒に乗り越えよう」(22.1%)、「大丈夫、なんとかなるよ」(20.4%)となった。
先輩からの感謝の言葉に接し、自分が職場で役立っていると実感できると、モチベーションがアップする人は多いようだ。
男女別にみると、「本当によく頑張った」(男性19.6%、女性35.6%)は、男性と比べて女性のほうが16.0ポイント高くなった。努力を認めてもらったり、働きぶりを高く評価してもらったりすると、仕事への意欲が俄然高まるという女性は少なくないようだ。(図18)
(図18)
社会人1年生・2年生のやる気を奪ってしまう最も危険なセリフ 「この仕事向いてないんじゃない?」
では、先輩からどのような言葉を告げられると、モチベーションが下がってしまうのだろうか。
全回答者(1,000名)を対象に、先輩社会人に言われたら、やる気が奪われてしまうセリフを尋ねる調査が行われたところ、「この仕事向いてないんじゃない?」(30.4%)が最も高く、次いで、「私が若いころは○○だったのに」(26.1%)、「やる気ある?」(20.7%)、「もういいよ、別の人にお願いする」(20.3%)、「そんなことは常識でしょ」(20.1%)となった。仕事への適性を否定されたと感じると、仕事への意欲を失ってしまう人が多いようだ。
男女別にみると、「女/男だからしょうがないね」(男性9.0%、女性23.8%)は、男性と比べて女性のほうが14.8ポイント高くなった。(図19)
(図19)
社会人1年生が嫌う“職場にいてほしくないガッカリな人” 1位「ハラスメントしてくる人」
社会人1年生・2年生が一緒に働きたくないと考えるのは、どのような人なのだろうか。
まず、社会人1年生(500名)を対象に、職場にいてほしくないと思うガッカリな人はどのような人か尋ねる調査が行われたところ、「ハラスメントしてくる人」(62.0%)が最も高く、次いで、「ミスを他人のせいにする人」(60.6%)、「人の悪口ばかりの人」(56.2%)、「態度だけ大きい人」(54.4%)、「指示がコロコロ変わる人」(54.2%)となった。
社会人1年生は、パワハラやセクハラといった理不尽な嫌がらせをする人や、ミスを他人のせいにする理不尽な人、悪口を言う配慮のない人に対して、失望する傾向が高いようだ。
男女別にみると、「人の悪口ばかりの人」(男性46.0%、女性66.4%)や「相手によって態度を変える人」(男性37.2%、女性61.6%)は、男性と比べて女性のほうが20ポイント以上高くなった。(図20)
(図20)
社会人2年生が直面している“自身の職場にいるガッカリな人” 1位「相手によって態度を変える人」
では、社会人2年生は、実際に自身の職場で、どのような人に対してガッカリしているのだろうか。
社会人2年生(500名)を対象に、自身の職場にいるガッカリな人はどのような人か尋ねる調査が行われたところ、「相手によって態度を変える人」(29.6%)が最も高く、次いで、「人の悪口ばかりの人」(26.8%)、「指示がコロコロ変わる人」(24.8%)、「態度だけ大きい人」(22.2%)、「ミスを他人のせいにする人」(22.0%)となった。他人に対して公平に接することができない人に失望するという人が多いようだ。
男女別にみると、「相手によって態度を変える人」(男性24.0%、女性35.2%)は、男性と比べて女性のほうが11.2ポイント高くなった。(図21)
(図21)
目標にしたいと思う先輩像は? 1位「気配りができる」2位「責任感がある」3位「後輩の面倒見がいい」
社会人1年生・2年生が目標にしたいのはどのような先輩なのだろうか。“理想の先輩像”について尋ねる調査が行われた。
全回答者(1,000名)を対象に、目標にしたいと思う先輩について尋ねる調査が行われたところ、「まわりに気配りができる」(43.8%)が最も高く、次いで、「責任感がある」(38.4%)、「後輩の面倒見がいい」(38.2%)、「行動力がある」(33.1%)、「業務知識が豊富」(32.9%)となった。
周囲の人に対する気遣い・サポートを忘れない人や、責任感や行動力がある人、業務について幅広い知識を持っている人などをロールモデルとし、“あの人のようになりたい”と考えているようだ。
男女別にみると、「まわりに気配りができる」(男性33.6%、女性54.0%)は、男性と比べて女性のほうが20.4ポイント高くなった。(図22)
(図22)
目標にしたい先輩のイメージに合う男性有名人 1位「櫻井翔」2位「イチロー」
全回答者(1,000名)を対象に、職場の先輩や同期のイメージに合う有名人について尋ねる調査が行われた。
まず、目標にしたい先輩のイメージに合う男性有名人を尋ねる調査が行われたところ、1位「櫻井翔」、2位「イチロー」、3位「小栗旬」となった。
多くのテレビ番組で司会やコメンテーターとして活躍する櫻井翔のような頼りがいのある先輩を目指したいという人が多いようだ。男女別にみると、男性回答の1位は「イチローさん」だった。(図23)
(図23)
次に、目標にしたい先輩のイメージに合う女性有名人を尋ねる調査が行われたところ、「天海祐希」がダントツとなり、以降、2位「石原さとみ」、3位「北川景子」が続いた。(図24)
(図24)
一緒に頑張りたい同期のイメージに合う女性有名人 1位「橋本環奈」
続いて、一緒に頑張りたい同期のイメージに合う男性有名人を尋ねる調査が行われたところ、1位「新田真剣佑」、2位「菅田将暉」、3位「竹内涼真」となった。
ゼネコンを舞台にしたドラマ『同期のサクラ』で、高畑充希演じる主人公の同期で野心に満ちた役を演じていた新田真剣佑が1位となった。男女別にみると、男性回答の1位は「菅田将暉」だった。(図25)
(図25)
また、一緒に頑張りたい同期のイメージに合う女性有名人を尋ねる調査が行われたところ、1位「橋本環奈」、2位「永野芽郁」「広瀬すず」となった。テレビで無邪気にはしゃぐ姿をみせるなど、フレンドリーな印象で人気の橋本環奈がトップだった。
男女別にみると、男性回答の2位は「有村架純」、3位は「新垣結衣」、女性回答の3位は「高畑充希」だった。(図26)
(図26)
注:本調査レポートの百分率表示は小数点第2位で四捨五入の丸め計算を行っているため、合計しても100%とならない場合がある。また、属性別集計において抜粋して表示している場合は、n数を合計しても全体と一致しないことがある。
※ソニー生命調べ
≪調査概要≫
◆調査タイトル :社会人1年目と2年目の意識調査2020
◆調査対象 :ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする
2020年春(4月)から働き始める社会人1年生、または、
就職してから1年が経つ社会人2年生で20~29歳の男女
◆調査期間 :2020年3月4日~3月9日
◆調査方法 :インターネット調査
◆調査地域 :全国
◆有効回答数 :1,000サンプル(有効回答から社会人1年目と2年目を均等に抽出)
(内訳)2020年春から働き始める社会人1年生500名(男性250名・女性250名)
就職してから1年経つ社会人2年生500名(男性250名・女性250名)
◆調査協力会社:ネットエイジア株式会社
出典元:ソニー生命保険株式会社
構成/こじへい