■連載/ムッシュ・フジタの5分でできるおつまみレシピ
沖縄県石垣島のご当地B級グルメに、からそばというものがあります。どんな料理かというと、ビニール袋に八重山そばとサバ缶など味の付いた缶詰を入れ、揉み揉みして混ぜるだけ。なかなかシンプル過ぎる一品ですね。八重山そばとは沖縄そばのひとつで、すでに茹でられた麺なので他の加熱済みの物を混ぜるだけで食べられるというのは理解できます。一般的にスーパーなどで売っている焼きそば麺と同じような状態ですからね。ただ、茹で麺は茹でた後に油をまぶしてあるので、そのまま食べるには少し重たくなってしまうのが難点。そこで今回は、それらのいいとこどりをしてリニューアルしたからそばを作ってみましたよ。簡単に仕上げる部分はそのままにしつつ、少しだけ味を加えてより美味しく仕上げました。八重山そばは手に入れられる手段が限られているので焼きそば麺で代用しましたが、もしお近くで八重山そば、あるいは沖縄そばが手に入ればそれを使って本場風に作って頂ければと思います!
用意する主な材料はコチラ!
からそば風サバ缶焼きそば
-材料- 原価
・焼きそば麺 150g(60円)
・青ネギ 1/5束(20円)
・サバ缶 1缶(178円)
・サラダ油 適量
・おろしにんにく 小さじ1
・おろししょうが 小さじ1
(材料費 約258円。調味料等は材料費に含めず)
それでは、お料理タイムアタック、スタート!
【0:00スタート】
1、青ネギを小口切りにする。
★POINT
ネギはなくても構いませんが、なにか少しパンチのある薬味を入れたほうが締りが出て美味しくなると思います。
【0:30経過】
2、フライパンを中火にかけて油をひき、おろしにんにく、おろししょうが、焼きそば麺を加えて炒める。
★POINT
おろししょうが、にんにくだけで火にかけていると焦げやすいので、すぐに焼きそば麺と絡めてしまいましょう。絡めた後はフライパンを揺すらず、軽く焼き面をつけるような感じでしっかりとそばを焼きます。“茹で麺をしっかり焼く”ということで焼きそばらしい美味しさが引き立たされますよ。
麺が焼けたらサバ缶を汁ごと入れてほぐして和え、煮汁が麺に絡んで煮詰まったら青ネギも加えて完成です。
【5:00経過】
いかがでしょうか。超簡単な焼きそばです。でも、「こんなに簡単に出来た料理じゃないよね!」と思える程美味しい仕上がりに! 一般的に焼きそばを作るときって、麺以外の具材を切りそろえることが面倒だし、味付けもウスターソースだけだと辛さだけが引き立つばかりで物足りなさを感じることもあると思います。そこを今回の様にすれば、サバ缶の美味しさを丸ごと入れるだけだったり、にんにく、しょうがを追加して旨味をUPさせたりということでいいバランスに仕上がるのでお勧めですよ。ガツン系の一品ですのでビールをグイグイ飲みながらでいきたいですね~。ぜひ、お試しください。それでは今宵も、よいお酒を♪
『お料理うんちくツイート』~沖縄でそばといったら沖縄そば~
沖縄ではそばといえば沖縄そば。年越しそばも日本そばではなく沖縄そばを用意する家庭も多いのだ。沖縄そばとは小麦粉とかん水でできており、そば粉は入っていない。ちなみにそばという名称について、本来は公正取引委員会においてはそば粉が30%以上含まれていないとそばと表示してはならないというルールがあるが、沖縄そばについては特例が認められている。
文/ムッシュ・フジタ