新型コロナウイルスの影響で、外に出にくい日々が続く昨今。在宅勤務のビジネスパーソンも多いことだろう。在宅勤務の場合「通勤」の必要がなくなるため、普段よりも多めに睡眠が取れたり、自分のペースで仕事ができるメリットがある。しかし、普段通勤の時に何気なく行っていた「運動」が不足すると、体重が増えていくのはもちろん、生活習慣病にかかるリスクが高まったり、精神衛生上もよろしくない。だからといって、自宅で激しい運動をするのも面倒………そんな人に向けて、“座ってゆっくり上下するだけで運動不足が解消できる”と噂のミズノ ヘルシーインテリアシリーズの「ル・プリエ スクワット」を紹介していこう。
【参照】ミズノ公式 ル・プリエ スクワット
価格1万5180円(税込)
サイズ:約310mm×350mm×395〜535mm(座面幅・座面奥行き×脚部幅・脚部奥行き×高さ)
質量:約7.4kg
スクワットは効率的に筋肉量を増やせる! だけど立ち上がって行うのは面倒……
ウエイトトレーニングの代表格の1つ「スクワット」とは、直立した状態から「膝を曲げ、再び伸ばす」を繰り返す運動のことだ。一見すると地味な運動だが、その効果は大きく、主に下半身(大腿四頭筋、大臀筋・中臀筋・下腿三頭筋)の筋力量のアップに繋がる。下半身の筋力量がアップすると足腰の安定性も増し、さらには基礎代謝が上がるので、食べても太りにくい身体となるため、一石二鳥だ。
しかし、正しいやり方を知らずに行っていたり、過度な量をこなしてしまうと、膝をはじめとする間接に負荷がかかり、故障の原因にも繋がりかねない。また、シンプルで基本的にどこでもできるというメリットこそあるものの、自宅でわざわざ行うのは面倒……という声もあるだろう。
自宅でのスクワットが面倒……だけどル・プリエ スクワットなら座ってゆっくり上下するだけでOK!
※健康器具とは思えない、シンプルな「丸椅子」に見えるので、お部屋のインテリアを損なわない点もありがたい。
シンプルかつ効率的に行えるスクワット運動だが、中々腰が上がらないのも事実。だが、ル・プリエ スクワットに座れば、それだけで太ももやお尻の筋肉を鍛えられるというのだ。実際に試していこう。
座ったままスクワットができる? ル・プリエ スクワットを使ってみよう!
方法はいたってシンプル。ル・プリエ スクワットを床に置いて、その上に背筋を立てた状態で座る。すると、シリンダー部分が縮小し、椅子が下がるので、今度は足の力を使ってお尻を椅子に着けたまま「立とうとする」だけで良い。たったこの1往復だけで、通常のスクワットとほぼ同等の運動が楽にできるというから驚きだ。これを1日10回×3セットを目安に行おう。
本当にスクワットと同じ効果があるの?
ル・プリエ スクワットに座って、立とうとするだけ。たったこれだけでウエイトトレーニングの代表格である「スクワット」と同じ効果があるとは、にわかに信じられない人もいるだろう。上図をみてほしい。こちらは通常のスクワットを行った時と、ル・プリエ スクワットを使った時(上昇時)の太もも前の筋活動量を比較したものだ。通常、スクワットを行った時の大腿四頭筋の筋活動量が約6%なのに対し、ル・プリエ スクワットを使った場合の筋活動量は約8%まで届こうとしていることがわかる。
このように、「ただ座って立とうとするだけ」の動作にも関わらず、ル・プリエ スクワット使用時は通常のスクワット運動時と比べて、ほぼ同等かそれ以上の効果を発揮してくれるのだ。
「筋活動量が多い=キツい運動」じゃないの?
ル・プリエ スクワットを使えば、スクワットと同等以上の効果があるとわかったが、筋活動量が多いということはキツい運動なのでは? そうなると「楽して運動不足を解消する」という目論見から外れてしまう……、
だが、安心してほしい。ここでル・プリエ スクワット使用時における、心拍数(下図)を見てみよう。
通常のスクワット時の心拍数(bpm)は100〜105となっているのに対し、ル・プリエ スクワット使用時の心拍数(bpm)は85〜90なのだ。つまり、ル・プリエ スクワットを使えば、息も上がらず、より効率的に太もも前部分やお尻を鍛えられるということだ。
総括! 「ながら」運動ができるル・プリエ スクワットは在宅勤務中の運動不足解消にもってこい!
筆者の体感だが、通常のスクワット時とル・プリエ スクワット使用時を比較すると、ル・プリエ スクワット使用時の方が息もあがらず、より集中して太ももやお尻を鍛えられていると実感した。「座って立とうとする」これだけの動作で運動ができるので、テレビや動画を楽しみながら行えた点も◎だ。色々な誘惑が多い自宅だが、これならテレワーク中の運動不足解消にもうってつけ。
ただし、あまりに楽だからといって、過剰に回数をこなすのはやめておこう。調子に乗って規定の回数(10回×3セット)以上の「座る・立つ」を繰り返していた、“絶賛運動不足中”の筆者の太ももは、翌日、ひどい筋肉痛となり、悲鳴をあげていたからだ……。
写真・文/髙見沢 洸