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音が聞こえるのはなぜ?意外と知らない耳の穴を塞がず音楽が聴ける骨伝導イヤホンの仕組み

2020.05.26

耳の穴に直接挿入して音楽を聴く「カナル型イヤホン」をはじめ、耳にかぶせる「オンイヤー型」、耳にかける「イヤーフック型」など、イヤホンの形状は様々。そんな中、ここ数年でそのバリエーションを増やしているのが、耳へ装着せずに音楽を楽しめる「骨伝導タイプ」のイヤホン。そこで、新たなイヤホンのスタンダードになるかもしれない骨伝導イヤホンの仕組みやおすすめの製品を紹介していこう。

骨伝導イヤホンから音が聞こえる仕組みを解説

まずは、耳に装着しなくても音楽が聞こえる骨伝導イヤホンの仕組みを解説していこう。

そもそも音って何なの?

骨伝導イヤホンの仕組みを理解するには、そもそも音とは何なのか、なぜ音が聞こえるのか、という構造を理解しなくてはならない。

簡単にいえば、音とは「振動」である。ライブハウスやコンサートホールで生の音楽を聴く際、大きな音を聴くと体が細かく震えるような経験はないだろうか。これは、音がその場の空気を激しく震わせたために感じられる現象なのだ。

耳の中のカタツムリが音を感じる!?

音が出ると、空気や液体、固体が振動する。その振動は耳の中へ伝わっていき、鼓膜を震わせ、耳の奥にある「蝸牛」という部分に届く。この蝸牛から、音の情報が脳へと届けられていくのだ。ちなみに、蝸牛とはカタツムリの意味で、蝸牛の形状がカタツムリに酷似しているため名付けられた。

耳を通さなくても音は聴こえる

音は耳から聴こえる、という認識が一般的だが、耳以外からも音を聴く方法がある。それは、骨から振動を蝸牛 へと届け音を聴く「骨伝導」と呼ばれる方法だ。

振動が蝸牛を伝わり脳に届けば、音は聴こえる。この仕組みを利用すれば、骨の振動でも音楽が聴けるのだ。実は骨導音は普段の生活の中でも聞こえている。耳を塞いで声を出すと、耳からは音が聞こえないはずなのに、自分の声が聴こえるだろう。これは、自分の声が頭蓋骨を震わせ、その振動が蝸牛に伝わり音が聴こえているのだ。

あのベートーヴェンも骨伝導を利用していた!

「運命」や「交響曲第9番」などで知られる作曲家のベートーヴェン。実は晩年は、聴覚障害に悩まされていたのをご存じだろうか。耳が聴こえなくなってしまったベートーヴェンは、指揮棒を口に咥え、その先をピアノに押し当てて音を聴いていたという。

大きな音が出るピアノは、当然その本体も振動している。その振動は、指揮棒を通じて歯に伝わり、歯から頭蓋骨、蝸牛へと伝わっていく。こうしてベートーヴェンは、耳が聞こえない状態でも作曲を続け、数々の名曲を世に残してきたともいわれている。

骨伝導イヤホンのメリット/デメリットを紹介

では、耳に装着する従来のイヤホンと比べ、骨伝導イヤホンにはどういったメリットやデメリットがあるのだろうか。

骨伝導イヤホンのメリット【耳が疲れにくい】

骨伝導イヤホンは耳の穴に直接挿入しないため、当然耳への負担が少ない。長時間イヤホンを挿入していると、耳への負荷がかかり、疲れだけでなく、耳垂れやかゆみ、痛みといった症状が出てしまう恐れがあり、難聴の原因ともいわれる。骨伝導イヤホンならその心配が少なく、耳に優しいという大きなメリットがある。

骨伝導イヤホンのメリット【周囲の音が聴こえる】

イヤホンで音楽を聴く際には、周囲の音を遮断して音楽に没頭したいという人も一定数いるだろうが、外出時に周囲の音を完全に遮断するのは危険が伴う。骨伝導イヤホンであれば、耳を塞がずに利用できるので、周囲の音が聴こえなくなる心配はない。ランニング時などにおすすめの形状だ。

骨伝導イヤホンのデメリット【音漏れしやすい】

骨伝導イヤホンは、頭の骨をスピーカーと同じ原理で振動させる関係上、空間に音が放射され、周囲に音が聞こえてしまう恐れがある。外出時に骨伝導イヤホンを利用する場合は、音量を小さめにするなど、周囲の人に配慮して利用しよう。

骨伝導イヤホンのデメリット【音質が不安定】

まだまだ商品数も少ない骨伝導イヤホンは、通常のイヤホンと比べると、値段の割には音質が若干劣ると考えられている。これから各メーカーが新商品を開発し、音質が向上していくことに期待したい。

骨伝導イヤホンのデメリット【装着感に不満の声も……】

骨伝導イヤホンは、こめかみを挟み込むように振動部を当てるので、今までカナル型のイヤホンなどを使っていた人は、振動部の大きさによっては違和感を覚えてしまう可能性がある。利用しているうちに慣れる人も多いだろうが、装着感が気になる人は側圧が小さいモデルを選ぶといいだろう。

おすすめの骨伝導イヤホンを紹介

では、実際に骨伝導イヤホンの中からおすすめの商品を紹介していこう。

おすすめの骨伝導イヤホン【AfterShokz Aeropex】

骨伝導イヤホンのメーカーとしては大手の「AfterShokz」から発売された「Aeropex」は、音声が聞き取りやすく、通常のイヤホンにも匹敵するほどの音質。また、非常に軽くて安定した装着感にも定評がある。IP67の防水防塵性能も搭載され、最長で8時間のバッテリー性能がある、高性能なイヤホンだ。

【参照】AfterShokz Aeropex 

おすすめの骨伝導イヤホン【BOCO WR-3 CL-1001】

骨伝導式の有線イヤホンとして紹介するのが「BOCO」の「WR-3 CL-1001」。耳たぶの上の軟骨を挟んで使用する「クリップタイプ」のイヤホンで、耳を塞がずストレスフリーに使用できる。耳に挟む形状は、運動時に落ちてしまう心配も少なく、防水機能も搭載されているので汗による故障も起こりにくい。音声通話やリモコンによる再生・一時停止の操作も可能している。

【参照】BOCO WR-3 CL-1001 

※データは2020年5月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用はあくまで自己責任にてお願いします。

文/佐藤 文彦

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