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あの頃これにハマった!ビデオやカセットのラベルに夢中になって転写した「インスタントレタリング」

2020.05.22

1960年代に初登場し今でも脈々と続く「ある商品」とは?

1960年代の、懐かしい、古き良き「昭和」の時代。

現代のように、全国民が当たり前のように、パソコンやプリンターなどで、美しい文字を色々なモノへ印刷したり、切ったり貼ったりなんかできなかった、古き良き時代。

当時の、字の下手くそな人たちはみな、苦労をしながらイヤイヤ、文字を書かざるを得ませんでした。そのため代筆屋や代書屋が大ヒット? して、隆盛を誇っていました。もしくは、文字が書かれたハンコや、タイプライターなどを利用して、文字を表示させていました。

しかし、文字の種類やパターンをあまり自由に選べないのが難点です。そのため、建物に文字を表示させる際には、ペンキ屋さんが大活躍していました。今でも、色々なものに塗装するにあたっては、字や絵の上手(うま)さを求められる、高度な技能を求められる尊いお仕事でございます。

何にせよ、何にしなくても、手紙や書類、家具、事務機器などにキチャナイ文字が書かれているのは、実に精神衛生上、気持ち悪いことがこの上もこの下もございません。当時の人たちは、このように、自分の字の汚さに驚愕して、まんじりともしない夜を日々明かしていました。いや~ん。

やっと出た!「インスタント」に「レタリング」できる商品

ちなみにここだけの話、美しく読みやすい字にすることを表す言葉として、「レタリング」と呼ばれる用語があります。美しくデザインされた文字自身を表したり、美しい書体を表したりする用語です。

特に広告や雑誌など、その文字の、レタリングの美しさが商売の売り上げにも直結したりしますので、ビジネスとしてとても重要です。ここで商品にキタナイ文字が書かれた場合、商品の高売り上げも見込めない、というワケです。したがって、当時から現在に至るまで、専門の人、専門の業者の人が手間暇掛けてお金をかけて、技術の粋を尽くしレタリング作業を日夜行い、儲けようと頑張っています。

しかし、そこまでコストをかけてレタリングできないのが、お金はなくてもレタリングをしたい人の悩みの種でした。

……そこで、頭のいい人が考え出しました。「レタリング」を「インスタント」に行える商品が登場したのです。その商品こそが……「インスタントレタリング」なのです!!!

※日本では「インスタントレタリング」は商標登録されておらす、実質、一般名称とされています。
英語の「Instant Lettering」はレトラセット社の登録商標です。(そのため、通常は「dry transfer」と呼ばれています。)

どうやって使えばいいの?「インスタントレタリング」の遊び方とは?

ここだけの話、「インスタントレタリング」の使い方は、とてもカンタン。

「インスタントレタリング(instant lettering)」とは、転写可能な文字等が印刷されたフィルムのことです。透明なフィルムの裏面に、色々と文字が印刷されており、文字の部分には、圧することで対象物に接着できる、接着剤が塗られています。

そして、フィルムの上から文字の部分を、インクが切れた(切れて無くてもいいですが)ボールペンや、爪楊枝(つまようじ)、爪の先、もしくは「バーニッシャー」と呼ばれる、棒の先端が金属の球状になっていて、インスタントレタリングなどをコスリコスリする専用の道具で、上からコスリコスリすることによって、コスリコスリされたインクの文字部分が、コスリコスリされて転写されるという、究極の優れものなのです。(文字以外にも、線や図形がデザインされた、「インスタントレタリング」もあります。)

「インスタントレタリング」の成り立ちとは?

「インスタントレタリング」は、1961年に、イギリスのレトラセット社が発売開始致しました。

イギリスのレトラセット社といえば、漫画やグラフィックで良く使われる、等間隔の網点や模様柄などのパターンが印刷されたフィルムを、カッターナイフで切り抜いて絵に貼りつけて、色の濃淡や柄を表現する、誰もが知っている、「スクリーントーン」が有名ですね。いまでもこれらの商品の代名詞として、「スクリーントーン」の名称はよく使われてます。

こちらの利用の際にも、プロは「バーニッシャー」を好んで使うようです。原稿用紙に転写しやすいですからね。筆者は漫画の執筆環境はフルデジタル環境なので、もう、「スクリーントーン」を購入する予定はありません。ざんねん!

「インスタントレタリング」が世の中にもたらした影響とは?

ワープロやパソコンの普及以前には、例えばビデオテープのケースやカセットテープのケース、自分で作ったCDのケースなどに、曲やアーティストのタイトルを綺麗(きれい)な文字で表示させて保存版とするために、よく使われました。

しかしその後、ワープロやパソコンの台頭で、「インスタントレタリング」が使われる機会はかなり減りましたが、まだまだ商品自体は残っており、文房具店や100円ショップで購入が可能です。

特に、パソコンのプリンターでは、まだどうしても印刷しにくい、もしくはパソコン自体を持っていない、もしくは模型や家具、文具などに文字を印字させたいときには、今でも「インスタントレタリング」が役に立ちます。

イマドキの通販では、ネットで注文すれば、自分の名前入りで印刷された「お名前シール」を発注可能ですが、まあそこまでしなくても……、という人にとっては、「インスタントレタリング」の活躍の場はありそうです。

 惜しむらくは、「インスタントレタリング」はその構造上、立体面への転写は苦手です。平面の、紙などに貼り付けるのを前提としているので、無理をして立体面に貼り付けると、シワになったり、一度貼り付けたら修正が効かなかったり、経年劣化で剝がれたりします。そんな些細(ささい)なデメリットに目を背ければ、まだまだ「インスタントレタリング」は、世の中から無くなるなんてことはないでしょう…とは断言できませんが当分は残っていくことでしょう。「インスタントレタリング」に幸あれ! 記事おしまい!

※資料・画像引用 筆者自身の撮影によるもの、もしくはメーカー・販売店サイト、又はWikipediaなど。
※本記事は、執筆時点でネットに公開された資料や取材による情報に基づく商品やサービスの異訳調の紹介風なテキトーでいい加減なエッセイとなりますが、筆者及び編集部はその内容や継続性等を保障するものではございません。(特に海外メーカーの場合、公開された仕様と実際の仕様が異なる場合があります)
※本記事に登場する、登場人物のキャラクターや言動は炎上しそうな箇所はおおむねフィクションです。

文/FURU
デジタル系ガジェットに散財する、サラリーマン兼漫画描き兼ライター。電脳ネタがテーマの漫画を得意とする→https://www.furuyan.com
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2020年3月26日(木)J-WAVE 「STEP ONE」の「LIFE IN SMART」に生出演しました!

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