スマホ感覚で使える27mm画角でスナップ上級者に!FUJINONの高性能レンズ「XR18mmf2 R」の使い勝手を検証
2020.05.2127mmで街を切り取り、軽やかに歩もう
27mmの画角は人によって、思ったより狭かったり、広かったりする。それは歩いている風景によるかもしれない。ギリギリで建物が収まらないとか、もう少し寄れているつもりだったとか。感覚のズレを撮影を重ねることによって、摺り合わせていく。その作業を続けることで、18mmF2が自分の目に近付いていく。EVFをのぞかなくても、液晶モニターを見なくても撮影ができる。そんなノーファインダーの境地を目指したくなる。詳しくは次回の16mmF2.8にバトンタッチするとして、街をブラブラ歩いたスナップをご覧いただこう。
さすがFUJINONレンズと思わせる発色の良さ、そして階調性の高さ、歪みの少なさ、使い古された表現だが絞り開放からシャープな描写が得られる。薄くて良く写るレンズだ。強いて言えばAFで使うとレンズを駆動するためのモーターがジージーとうなるので、静かな場所ではMFの方が気分良く撮れる。最短撮影距離は18cmとテーブルフォトにも対応できる。16mmF2.8と並んでスナップ最強レンズと言えるのだ。
AF-Cモードを活かして歩きながら撮影。F2.8のボケ味が主題を浮かび上がらせた
FUJION 18mm F2 FUJIFILM X-E3 1/200sec、F2.8、ISO500
開放絞り値がF2と明るいので、マクロ撮影では背景のボケを強調できる
FUJION 18mm F2 FUJIFILM X-E3 1/4000sec、F2、ISO200
屋根が明るいアーケードに吊り下げられたゾウ。軽い露出補正で暗部が見えてきた
FUJION 18mm F2 FUJIFILM X-E3 1/200sec、F2.8 +0.67、ISO500
パンフォーカスを狙った1枚。建物の歪みは少なくパースも自然だ
FUJION 18mm F2 FUJIFILM X-E3 1/500sec、F7.1、ISO200
ノーファインダーで撮影、左奥のスペースで植木販売中、カップルは何を見ているのだろう
FUJION 18mm F2 FUJIFILM X-E3 1/200sec、F8、ISO250
こちらもノーファインダー、路上で販売されるワインボトルが気になる2人
FUJION 18mm F2 FUJIFILM X-E3 1/200sec、F7.1、ISO200
写真・文/ゴン川野