梅雨の体調不良におすすめの食べ物
健康な食生活は、健康な体づくりには欠かせません。『梅雨バテ』対策に有効とされるおすすめの食べ物を紹介します。
微生物の力を生かす発酵食品
微生物の働きによって生み出された、『発酵食品』の摂取は日々おすすめとされています。日本の伝統食品として納豆・みそ・しょうゆ・ぬか漬けなどがあるほか、ヨーグルト・ピクルス・チーズ・ワイン・キムチなどもそうです。
発酵食品を食べることで、人間の腸内環境が整えられるというのはよく知られています。
さらにうれしいことに、腸内環境と自律神経もお互いに影響を与え合う関係であるため、腸内環境を整えることは免疫力を高めたり、自律神経の乱れを抑えたりすると考えられています。
おいしく香りも豊かなうえ、体にも良いことづくめの食品です。活用しない手はないでしょう。
デトックス効果が期待できる豆類
豆類は、体内の水分循環を活発にし、体に不要な水分を体内に排出する働きを助けるとされます。大豆・枝豆・ソラマメ・黒豆・ハト麦などを、積極的に食事に取り入れるように心掛けましょう。
そのまま食べるのはもちろん、サラダにしたり煮物にしたりスープの具材にしたりと、温めて食べるようにすれば代謝を活発にする効果も期待できそうです。
先ほどの納豆も立派な大豆製品であり、『腸内環境を整える』ことと『体の余分な水分をデトックスする』ことの両方に有効となるかもしれません。まさに一石二鳥と言えるでしょう。
疲労やストレス対策にビタミン
ビタミンも体には必須です。それぞれの種類をバランスよく摂取しましょう。
ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変換します。『疲労回復ビタミン』『ストレスビタミン』とも呼ばれるほど疲労・ストレスに有効とされます。多く含まれるのは、玄米・発芽米などの穀物・豚肉などです。
ビタミンB2は、糖質・脂質・タンパク質をエネルギーに変える役割を持ち、多く含まれる食物は魚介類・乳製品・卵・海藻類などです。こちらも疲労回復に効果的と見られています。
ビタミンCはストレス対策があるとされ、キウイ・ブロッコリー・イチゴなどに豊富に含まれます。
疲労回復のための栄養素の効果的な摂取|疲労回復のヒント|東京医科大学|公衆衛生学分野
梅雨の体調不良におすすめの飲み物
最後に、梅雨の時期に飲みたいドリンクについて、二つのアイデアを紹介します。
食欲が落ちているときでも、飲み物なら比較的口にしやすいです。疲労回復効果・体を温める効果・頭痛を和らげる効果などが期待できる食材を取り入れ、梅雨疲れした体を優しくいたわりましょう。
ただし飲みすぎると、余分な水分を体内にためこむことにもなりかねません。適度な量を心掛けることが大切です。
フルーツ入りのドリンク
フルーツは、ビタミンや繊維などが豊富で口当たりも良いため、食欲が減退する梅雨時におすすめです。
例えばリンゴや桃など『くだもの酢』と、はちみつ・オリゴ糖・レモン・塩を混ぜてオリジナルドリンクを作るのも一つのアイデアです。
酢には疲労回復効果があると言われますが、フルーツと組み合わせることで飲みやすさも栄養成分もアップします。
体を温めるのに有用とされる『生姜』とフルーツのジュースもさっぱりとしていておすすめです。キウイ・スイカ・グレープフルーツなどと組み合わせてみましょう。
体を温めるため、お湯割りなどホットが理想ですが、冷たくしたいときには水割り・炭酸水割り・ミルク割りもよいでしょう。
頭痛にはコーヒーがおすすめ
コーヒーにはカフェインが含まれますが、カフェインを摂取すると脳の血管が収縮して頭痛を和らげてくれると言われています。
また、カフェインは交感神経を活性化させ、頭をスッキリとさせる効果も期待できるとされます。眠いときにコーヒーを飲むのは、このような理由によるのです。
ただし、偏頭痛を和らげたいからといって、何杯も飲むことは逆効果です。個人差も大きいですが、1日にカップ2~3杯程度が適量でしょう。
コーヒーのほか、ホットチョコレート・紅茶・緑茶などにもカフェインが含まれているので、コーヒーが苦手な人はそちらで代用しましょう。
構成/編集部