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7歳以上のペットの罹患経験率は犬が8割、猫が6割、ひとりで悩まずかかりつけの動物病院に相談したいペットの介護問題

2020.05.18

ペットは大切な家族の一員。だからこそ、健康の管理は家族である飼い主が責任をもって取り組まなければならない。

そんな、ペットの健康管理に関する意識調査がこのほど行われたので、紹介していきたい。

本調査は、犬・猫の飼い主416名を対象にして、ペットの予防医療の啓発・普及活動を展開する獣医師団体「Team HOPE」により実施された。

定期的な健康診断を受診させている飼い主は42%

定期的に受診させている飼い主は、2016年が31%⇒2019年が42%に伸長している。(犬 48%・猫 38%)

その内、年に2回以上健診を受けている方は41%(2017年 30%)に伸長し、年に1回程度59%に迫る勢い。

ヒトの年齢に例えると、小型犬・中型犬は1年で4歳、大型犬は7歳というスピードで年を重ねることから、7歳以上のペットは年に2回以上の健診受診をTeam HOPEではすすめている。

健診の受診項目で受診が多いのは、問診・86%、触診・84%、視診・81%。聴診・58%、血液検査・58%と続く。腎疾患や泌尿器疾患、糖尿病等を発見するための尿検査は22%、消化管内の寄生虫の有無や、消化管内の出血や 消化状態を診るための便検査は22%、肺や心臓、臓器の異常を診るためのレントゲン 19%という実施状況であった。

問診・触診・視診・聴診・血液検査・尿検査・便検査・レントゲン検査の8項目は、大切なペットの全身の健康状態を正しく把握するためにぜひ受診してほしい項目であると、Team HOPE はすすめている。

現在ペットの介護をしている飼い主は5%

7歳以上の高齢ペットの罹患経験は、犬が80%、猫が60%となっており、おおむね高い。また現在病気にかかっているペットは、7歳以上の犬・43%、猫・35%で、犬では「目」「皮膚」「歯・口腔」「耳」の病気が多く、猫では「泌尿器」「歯・口腔」の病気が多い。

一方、「ペットの健康や病気に関することで、わからなかったり不安なこと」の第1位は「ペットが病気やけがで長く治療が必要になった場合の経済的負担」32%、第2位は「ペットに万一のことがあった場合、ペットロスになってしまわないか」31%、第3位は「病気の兆候の見つけ方がわからない」21%が続く。

ペットの高齢化が進んだことにより「ペットの介護」も飼い主の大きな問題になりつつある。現在、介護している人は5%、介護経験がある人は20%。

介護時のペットの状態は、「自力で歩くことができない/難しい」62%、「自力でトイレで排泄することができない/難しい」42%、「自力で食べたり飲んだりすることができない/難しい」41%、「徘徊する/歩き回る」19%、「夜鳴きする/遠吠えする」18%という結果になった。

また、ペットの介護についての考えについて尋ねる調査が行われたところ、45%が「介護が必要になったら、できるだけ自分や家族で面倒をみたい」と前向きである一方、実際には「介護は不安だが、特に対策していない」30%、「介護を予防したいが、予防方法がわからない」24%というように、不安な割に情報が少ない様子が伺えた。

今後ますますペットの高齢化が進むにつれ、自宅で介護するにあたっての具体的な方法についての情報が求められるであろう。また自宅介護を支援するサポート、介護予防の具体的なケア方法についても、情報の開発・提供の必要がある。

■今回の調査について専門家のコメント

Team Hope代表 犬山動物総合医療センター代表
獣医師 獣医学博士 D.V.M. Ph.D 太田亟慈氏のコメント

近年、犬や猫も長寿化が進み、15年以上生きる例も目立ちます。これは人間でいうと、70代半ばにあたります。犬や猫では中年期にあたる7歳を過ぎた頃から、病気を発症することが多くなります。歳をとるスピードが早いペットの場合、年に2回以上、健康診断を受けていただくことをお勧めします。

また、ぜひ「全身の健康状態」を把握できる健診を受けてください。私の病院でも、ご家族さまが気がつかなかった疾患を発見できた例がたくさんあります。臨床症状の有無に関わらず、潜在的疾患の可能性や各器官の機能異常も知ることもでき、これらに早期に対処できるため、重症化を防ぐことができ、健康寿命を延ばすことが可能になります。

ペットの介護問題も、ひとりで悩まず、ぜひかかりつけの動物病院にご相談ください。獣医師やスタッフが症状や生活スタイルに応じて適切にアドバイスをいたします。近い将来、ペットの介護をサポートできるような仕組みや環境が整った社会になることを切望します。私たち動物病院と一緒に、ペットとの暮らしをより良く素晴らしいものにしていきましょう。

<調査概要>
1) 調査方法:インターネット調査
2) 調査対象者:犬、猫のご家族412名(全国、20歳以上)
  内訳 犬のご家族206名(最年長の犬の年齢7歳未満103名、7歳以上 103名)
     猫のご家族206名(最年長の猫の年齢7歳未満103名、7歳以上 103名)
3)実施期間:2019年12月6日~7日

出典元:Team HOPE

構成/こじへい

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