ファスナーのタブ付け替え
長く使っているパックのファスナータブが壊れたのをきかっけに、パラコードに付け替えた。明るい色のひもを使えば、ファスナーの位置を確認しやすく開きっぱなしのままにすることを防げる。
ひもを通して叶結びで固定。
長めの輪にすることで、指にひっかけるだけで簡単に開閉できる。ただし、簡単に開閉できるということは、歩いている打ちに小枝などにひっかけて勝手にあくこともあるということ。ここらへんは使っていくうちに調整する必要がある。
左側(A)のひもを右側(B)のひもに上から巻き付けて左側に戻る
左側にあったAのひもを、Bのひもの下を通って右側へ。Bのひもは一度右側に向かい、Aのひもの下を通ってから最初の輪をくぐらせる。そのまま、Aが作っていた輪の中をくぐらせる。
形を整えながら引き締めると叶結び。2つ、3つと同じ結び方を連ねてもいい。
ナイフケース、スキレットのハンドルカバー
きれいに作るのは大変だが、レザー用の針、目打ちがあればナイフやナタのケース、スキレットのハンドルカバーを作れる。手持ちの道具にフィットするサイズで、思い通りのデザインになるので、使い勝手は悪くない。
ずいぶん前に紛失してしまったナイフのシースとハンドルカバーを自作。
型紙を作り、その通りに皮を切り取って縫い合わせるだけ。
作業自体は単純だけれど、糸の張り具合が均一にならず、また、目打ちがズレていることもあり、決して美しい仕上がりとは言えないが使えなくはない。
必要なのはレザークラフト用のステッチャーと糸、針を通すための穴をあける目打ち。
ステッチャーに糸を通しておく。あらかじめロウ引きされたポリエステル糸なので、針に糸を通しやすく、縫った後の強度も高い。
ステッチャーを刺したら、糸を通して引き抜く。糸と糸が交差する部分が皮の中に隠れるように引っ張るのだが、その力加減が難しい。
ステッチャーはミシンの上糸、指がボビンに入った下糸と同じ働きをするというわけ。ステッチャーを使わない場合は、1本の糸の両端に針をつけて、両側から縫い進めればいい。縫い終わりもミシンと同じで、2目くらい戻って糸を1回多く絡ませるだけ。
ベランダや庭にキャンプ道具を持ち出す「おうちキャンプ」が話題だが、バーナーやランタンは室内での利用はできないし、大半のマンションではベランダや庭での火器使用が禁止されている。それに戸建てであってもにおいが出るBBQはトラブルのもと。
道具のプチカスタム、リペアをしつつ夏キャンプを待ちわびるのもおうちキャンプの一種。静かにその時を待とう。
取材・文/大森弘恵