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梅雨の季節の湿気対策ポイント解説!ジメジメをため込まない習慣と湿気対策グッズの選び方

2020.06.11

梅雨の時期になると、部屋の中に湿気がこもりやすくなります。湿気は結露やカビの原因になるため、早めの対策が必要です。日々の習慣でも軽減できますが、便利なグッズの力を借りるのも手です。手軽な方法で湿気知らずの住まいを叶えましょう。

梅雨はジメジメ湿気に注意

梅雨は雨とセットで湿気にも悩まされる時期です。部屋に湿気がこもりやすくなり、そのままにしていると大きなトラブルに発展しかねません。快適な暮らしを維持するためにも、湿気対策を始めましょう。

6~7月は湿度が高い時期

日本は湿度が高い国です。例として東京の年間の湿度平均は、2016〜19年で約69%ですが、梅雨時期にあたる6・7月には80%前後になることも珍しくありません。東京では蒸し暑い『不快日』が年間で30日近くもあるといわれています。

湿度が高い原因の一つが、雨です。東京で『わずかでも雨が降った日』は年間100日以上、『10mm以上のまとまった雨』は年間30日以上確認されています。これは、10日に1日のペースで天気予報に雨マークが付いている計算です。

参考:気象庁|過去の気象データ検索 東京 年ごとの値 詳細(気温・蒸気圧・湿度)

参考:気象庁|過去の気象データ検索 東京 年ごとの値 詳細(気圧・降水量)

湿気の放置はトラブルのもと

湿気はジメジメとしていて不快なだけでなく、そのまま放置していると住まいにも影響を及ぼします。一つは、窓際や押入れの『結露』です。結露というと冬のイメージがありますが、梅雨は空気中の水分が飽和状態になることが原因で結露が発生しやすいとされています。

高温多湿になりがちな梅雨は『カビ』にも注意が必要です。結露もカビも大切な住居を傷める原因になるため、湿気をためこまないように対策をとりましょう。

湿気ごもりを防ぐには、毎日の習慣が大切

住まいの湿気を対策するには、日々の積み重ねが重要です。ちょっとした心がけと工夫で、湿気にまつわるトラブルがグンと減ります。湿気と一緒にカビの発生も防げば、梅雨も爽やかに過ごせるでしょう。

風通しを意識する

室内に湿気をこもらせない秘訣は、窓を開けて空気を入れ替えることです。湿気を含んだ空気は、湿度の高いところから低いところへと流れていきます。窓を開けておけば湿気を含んだ空気が自然と外に流れて、部屋の湿度が下がる仕組みです。

より効率よく湿気を逃がしたいなら、窓やドアを2カ所以上開けて、空気の通り道をつくるとよいでしょう。空気が滞りがちな押入れやシンク下なども、小まめに戸を開けて換気を促すことが肝心です。

お風呂の水はためずにフタをする

お風呂上がりの浴室も、そのままにしていると湿気がこもってトラブルの原因になります。特に気を付けたいのが、浴槽にたまったお湯です。

お湯を使わないなら、入浴が終わったタイミングですぐに抜いてしまいましょう。まだ使う場合はフタをして、湯気を逃がさないようにするのがポイントです。

ほかの部屋に湯気が行き渡らないように、浴室のドアは少しだけすき間をつくって締めます。換気扇も忘れずにつけて、しっかり乾燥させましょう。

小まめに掃除をする

湿気がこもらないようにするだけでなく、カビ対策も欠かせません。ほこりに水分や油分が付くと汚れが落ちにくくなる上、カビも発生しやすくなります。

梅雨の時期の掃除に役立つのは『除菌』や『殺菌』ができるスプレーです。除菌とは、物や空間の菌を減らすことを指します。除菌・殺菌の効果は汚れがたまると減少するため、小まめに掃除することが大切です。梅雨は湿気で静電気が発生しにくいことから、はたきを使った掃除もスムーズにできるでしょう。

家にあるもので湿気対策

新たに除湿剤を買わなくても、身の回りにあるものでも湿気対策が可能です。ゴミとして捨てる前に再利用できるものもあります。まずは思い立ったらすぐに試せる方法で、手軽に湿気対策を始めてみましょう。

新聞紙を湿気取りに活用

不要になった新聞紙は、湿気取りとして再利用が可能です。新聞紙は表面に凹凸があるため、紙の中でも水分を吸収しやすい性質があります。

方法は、湿気が気になる場所に広げて敷くだけです。収納スペースに合わせて、形状を変えられるのも利点です。靴箱など空間が限られている場所では、筒状に丸めたり、くしゃくしゃと丸めたりして置くと邪魔になりません。押入れのスノコの下といった狭いスペースにも、簡単に詰めることができます。

塩は再利用できる乾燥剤

容器に水がたまるタイプの除湿剤は、塩と同じ成分である『塩化カルシウム』でできています。飲食店などのドアの前でよく見かける『盛り塩』を部屋の中ですることで、湿気対策が手軽にできるというわけです。

盛り塩は浅いお皿にするイメージがありますが、市販の水がたまる除湿剤の容器を再利用してもよいでしょう。湿気を吸った塩は、フライパンで乾煎りすることで湿気が飛び、繰り返し使用できます。

コーヒーの出し殻で除湿&脱臭

コーヒーを出し終わった後の出し殻は、湿気だけでなく空間の臭いも吸い取ってくれます。日光浴などで乾燥させてから好きな容器に入れて、湿気や臭いが気になる場所に設置しましょう。

おしゃれな瓶・小皿・ミニチュアのカップなど、デザイン性の高い容器もおすすめです。雑貨と同じ感覚で見える場所にも置いておけます。

湿気を吸ったコーヒーの出し殻は、フライパンを使って弱火で乾煎りすると再利用が可能です。ただし、繰り返し使うにつれて効果は減少します。

お手頃価格の湿気対策グッズ3

湿気対策に特化したグッズの中には、リーズナブルなものもたくさんあります。繰り返し使えるエコなタイプも目白押しです。気に入るものが見つからなければ、オリジナルの除湿剤を自作してみましょう。

クローゼットや下駄箱にピッタリの珪藻土

除湿や消臭に役立つとして注目を集めているのが、『珪藻土(けいそうど)』です。無数に空いている小さな穴には、人間が快適と感じる湿度4060%に調節する機能があります。部屋の湿度が高くなると湿気を吸収し、反対に湿度が低くなると湿気を放出する仕組みです。

珪藻土といえば吸水性を生かしたバスバットが有名ですが、除湿を目的としたグッズも展開されています。靴の湿気や臭いを対策したいなら、珪藻土の靴用ケアプレートが便利です。保存容器の中の湿気を軽減して、砂糖や塩などのおいしさを保ってくれるスティックやブロックもあります。

インテリアにもなる竹炭

竹炭には、湿気や臭いなどさまざまな物質を吸着する働きがあります。吸着力が備長炭の10倍ともいわれている秘密は、小さな空洞の量です。気孔と網状の組織にある微細な空洞によって、空間の湿気を吸い取ってくれます。

手頃な大きさのかごに入れて部屋に置くと和モダンな雰囲気になり、インテリアのアクセントとしても映えるでしょう。ほこりが気になったら水で洗い、天日干しをしてしっかり乾かすと繰り返し使用できます。

万能な重曹は湿気取りにも使おう

重曹は『炭酸水素ナトリウム』とも呼ばれています。酸性の汚れを中和して落とす弱アルカリ性であることから、キッチンや浴室の掃除から洗濯にまで使える便利なアイテムとしても有名です。

重曹には湿気を取る効果があり、除湿剤も簡単に作れます。空き瓶の中に重曹を入れたら、ペーパーナプキンでフタをして紐で固定するだけです。

これらの材料は100均でも入手できます。瓶やペーパーナプキンのデザインや紐の種類にこだわって、インテリアに馴染む除湿剤を作ってみましょう。

構成/編集部

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