暑い夏でも、ツルツルと喉を通りやすい冷やし中華ですが、毎回ワンパターンでは飽きてしまいます。材料をちょっと足したり変えたりするだけで作れる、簡単お手軽アレンジレシピを紹介します。普段は料理をしない人も、ぜひトライしてみましょう。
冷やし中華をアレンジしよう
家にある材料を基に、具材を変えたり、たれを変えたり別の食材を足したりしながら、冷やし中華をアレンジしてみましょう。
普段料理しない人や苦手な人でも簡単にできるレシピを中心に、和風・洋風・ピリ辛風味・つけ麺風などバリエーションを広げます。
最初に、ベーシックなレシピで冷やし中華の基本を押さえます。分量は全て1人分です。
まずは基本のレシピをおさらい
市販の冷やし中華セットに付いているたれを使うのももちろんアリですが、ここでは手作りします。レシピを覚えておくと、アレンジもできるので便利です。
めんつゆ大さじ2と1/2・酢大さじ1・鶏ガラスープとごま油各少々を混ぜ、冷蔵庫でよく冷やします。卵1個は、片栗粉を小さじ半分ほど混ぜて薄焼き卵を作り、せん切りにします。
具材はそれぞれお好みの分量でOKです。キュウリもせん切り、トマトはくし形切り、チャーシュー(またはハム)は短冊切りにしましょう。
麺をゆで、冷水で締めた後、よく水気を切り皿に盛り付けます。麺の上に具材を彩りよく乗せ、たれを回しかけ、白ごまを振って完成です。好みでマヨネーズ・紅生姜・からしを添えましょう。
混ぜるだけで簡単!サラダアレンジ
野菜をたっぷり取れる上、カロリーも抑えられるサラダ系のアレンジは、ヘルシー志向の人におすすめです。材料を混ぜるだけなので、誰でも簡単に作れるのがメリットです。
トマトたっぷり海鮮風
シラス・ワカメ・チクワを具材に加え、添付のしょうゆだれにポン酢しょうゆを足すだけで、和風海鮮サラダ風に早変わりします。たっぷりのトマトとキュウリで栄養が取れるだけでなく、シーフードの美容効果も期待できそうです。
トマトはくし形、キュウリとチクワは細切りにします。ワカメはさっと湯をくぐらせ、食べやすい大きさにカットしましょう。
市販のたれと同量のポン酢しょうゆを混ぜ合わせます。麺とそれぞれの具材を皿に盛り付けて、たれを回しかければできあがりです。
ごまだれが香るシーザーサラダ風
添付のごまだれにチーズなどを足した、クリーミーなたれが特徴的です。
まずはたれを作ります。耐熱ボウルにちぎったスライスチーズ(とけないタイプ)1枚と牛乳大さじ1を入れ、レンジで1分加熱した後、泡立て器でよく混ぜ合わせます。
10~20秒加熱して混ぜるの作業を繰り返し、チーズを完全にとかしましょう。粗熱が取れたら、マヨネーズ大さじ1と添付のごまだれを加え混ぜます。
塩コショウした豚肉(細切れかバラ)を、サラダ油を敷いたフライパンでカリッとするまで焼きます。ベーコンでもおいしいです。
レンチンして水気を切った豆腐と、水菜(またはレタス)と、豚肉を麺の上に乗せ、たれをかけて完成です。
オリーブオイルでイタリアン
オリーブオイル・ワインビネガーなどを使ってアレンジすれば、イタリアンも楽しめます。トマト、大葉とベビーリーフミックス、ゆで豚のトッピングで、赤・緑・白のイタリアンカラーが目にも鮮やかです。
たれは、オリーブオイル大さじ2、ワインビネガー(もしくは酢)大さじ2、レモン汁大さじ2、しょうゆ大さじ1、砂糖小さじ1をよく混ぜ合わせます。
麺と具材をそれぞれ皿に盛り、最後に黒コショウを全体にふりかけると、アクセントのきいた味になるでしょう。
暑い日におすすめのアレンジレシピ
猛暑に打ち勝つおすすめレシピを三つ紹介します。食欲をアップさせる食材を取り入れながら、しっかり食べてスタミナを蓄えることが大切です。
ささみと梅のさっぱり冷やし中華
梅は疲労回復・食欲増進などを助けると言われ、さっぱりした酸味と相まって食欲や体力が落ちる時期にはうれしい食材です。蒸し鶏でタンパク質もしっかり取って、暑い夏を乗り切りましょう。
鶏ささみ1本は、酒小さじ1と塩コショウ少々で味付けしたら、ラップをかけて2分ほど電子レンジで加熱します。粗熱が取れたら、小さく割いて好みの量の梅肉と和えます。
ゆでた麺の上に鶏ささみとカイワレを盛り付け、たれと白ごまをかけてできあがりです。今回は市販パックのたれをそのまま使用していますが、お好みで酢やハチミツを加えてアレンジするのもよいでしょう。
生姜がきいたあっさり冷やし中華
生姜の辛味は血行促進のほか、食欲増進、殺菌作用もあると言われます。その生姜を取り入れた自家製たれで、豊かな香りを楽しみましょう。
鍋で沸かした湯に塩と酒少々を入れ、鶏ささみ1本を数分間ゆでます。粗熱が取れたら細かく割きましょう。続けて、同じ湯でレタス2~3枚をさっとゆで、水で冷やします。
ゆで汁1/2カップとおろし生姜少々、黒すりごま大さじ1、酢大さじ1、しょうゆ大さじ2、砂糖とごま油少々を混ぜ、冷蔵庫で冷やしましょう。タマネギは薄切りにして水にさらします。
麺、レタス、ささみ、タマネギを盛り付けた後、たれをかけ、細ネギを散らしたら完成です。
ピリっと辛い担々麺風
市販のごまだれとピリ辛みそそぼろのコンビネーションで、グッと食欲をそそられます。食べる前によく混ぜ合わせるとおいしさアップです。
みそ、砂糖、しょうゆ、酒、水・片栗粉を各大さじ1ずつ混ぜます。耐熱ボウルに、混ぜ合わせた調味料、みじん切りしたタマネギ1/4個、豚ひき肉100g、豆板醤少々を入れ、再びよく混ぜましょう。
レンジで3分加熱後、一旦取り出してひき肉をほぐし、さらにレンチンをするなど数回繰り返したら、みそそぼろのできあがりです。麺、みそそぼろ、トマト、白髪ねぎ、細ネギを乗せ、ごまだれをかけていただきます。
こだわり派はつけ麺アレンジレシピ
最後はつけ麺風のレシピを三つ紹介します。
つけだれは、通常のラーメンスープよりも味が濃い目になっていることが多く、しっかりとしたスープの味わいとともに麺のシャキシャキ感も楽しめます。
また麺を食べ終わった後に、豚骨や鶏ガラスープでつけだれを割って飲む『スープ割り』もでき、1食で2度おいしいレシピです。
トマトスープのつけ麺冷やし中華
ピリ辛風味のトマトスープに付けて食べる、洋風アレンジメニューです。
トマト1/2個を湯むきし角切りします。小鍋にサラダ油少々を熱し、塩コショウした豚バラ肉薄切り25g、先ほどのトマト、生姜少々を入れ軽く炒めます。
そこに水1/4カップ、あれば粉末だし少々、しょうゆ大さじ1、みそ小さじ1、砂糖小さじ1、豆板醤少々を加え、沸騰後5分ほど煮詰め水分を飛ばしましょう。
火から下ろし、豆乳1/2カップとすりごま小さじ2を加え、冷蔵庫で冷やします。冷やす間に、ゆで麺に軽くごま油をまぶします。
別々の器に麺とスープを盛り、細ネギ・ラー油・一味唐辛子などを添えたらできあがりです。
冷やしラーメン風
市販のたれ(しょうゆでもごまだれでもOK)に、ツナのうま味が加わり贅沢な味わいです。
作り方も簡単です。アスパラガス1~2本はゆでて斜め切りにします。市販のたれと、油を切ったツナ缶1/4を入れて混ぜます。麺にアスパラガスと残りのツナ缶1/4を乗せ完成です。
食べる直前に、たれを麺に回しかけていただきます。今回は、具材はツナとアスパラガスだけでシンプルに仕上げますが、薬味やほかの野菜を加えることでアレンジの幅がより広がるでしょう。
温かいつけ麺レシピ
真夏でも、エアコンの効きすぎた部屋に長く滞在して体を冷やしてしまうことは多いものです。そんなときには、温かいつけ麺で体の中からポカポカになりましょう。
冷やし中華セットに添付のしょうゆだれと、水1カップ、酒大さじ1、みりん小さじ1、砂糖小さじ1/2、しょうゆ大さじ1、和風だしの素少々を混ぜ合わせます。
サラダ油で豚肉切り落とし50g、斜め切りした長ネギとしめじ(それぞれ好みの量)を炒め、先ほど混ぜ合わせた調味料を加え沸騰させたら、つけだれが完成です。
麺とつけだれをそれぞれ器に盛り付けます。好みで七味も振るとよいでしょう。
構成/編集部