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なぜ、鰻を食べるのか?意外と知らない「土用の丑」の日の由来

2020.07.11

土用の丑の日の由来には、『暦(こよみ)』が関係しています。その日付や回数が毎年異なることは、意外に知られていません。うなぎが行事食となった理由は定かではありませんが、現代人も思わずうなるエピソードが言い伝えられています。

土用の丑の日って何?

土用の丑の日といえば、うなぎを食べる風習が有名です。しかし、土用の丑の日と呼ばれるようになった由来については、知らない人も多いのではないでしょうか。古くから伝わる暦を理解すれば、今まで以上に味わい深い1日になるでしょう。

土用は五行説に由来

土用は日本独自の暦日『雑節』の一つで『土旺用事(どおうようじ)』を略したものです。世の中のすべては木火土金水の五つから成り立っているという『五行説』が由来とされています。

五行説を四季に当てはめると、春は「木」夏は「火」秋は「金」冬は「水」です。しかし、それでは「土」が余ってしまいます。そこで余った「土」はすべての四季に存在するとし、立春・立夏・立秋・立冬前の約18日を土用と定められました。

丑は十二支の丑

土用の丑の日の「丑」は、十二支の丑です。古来では『六十干支(ろくじっかんし)』といって、十二支と『十干(じっかん)』を組み合わせて年や日付を表していました。十干は甲・乙・丙・丁・戊・庚・辛・壬・癸の10の要素で成り立っています。

十二支と十干で12×10120通りの組み合わせがあると思いきや、実際に使われているのは半分の60通りです。六十干支は60日周期で一巡し、そのうちの12日に1回のペースで「丑の日」が訪れます。

毎年日付が異なる、土用の丑の日

土用の丑の日は正月やクリスマスとは違って、毎年日付が変わります。土用入りのタイミングも毎年異なることから、土用の期間にもバラつきがあり、土用の丑の日が2回ある年も少なくありません。

四季ごとに土用の丑の日がある

土用の丑の日と聞くと、夏を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし実際には、春・夏・秋・冬の四季ごとにそれぞれ存在します。

目印となるのが、季節の大きな節目である立春・立夏・立秋・立冬の『四立(しりゅう)』です。四立の直前の約18日のうち、丑の日に当たる日が土用の丑の日となります。

例えば2020年の立春は24日で、土用の期間は118日~23日です。そのうちの丑の日である123日が『冬の土用の丑の日』に当たります。

現在の土用の丑の日の決め方

現在の土用の入り日は、四立の『太陽黄経(たいようこうけい)』の『18°前』と定められています。太陽黄経とは、太陽が天球上を通る際の道筋である『黄道(こうどう)』を360°に分けた座標のことです。

四立の太陽黄経は、45°が立夏、135°が立秋、225°が立冬、315°が立春となります。つまり、土用入りは27°117°207°297°に達した日です。太陽黄経を基準に決定されるため、土用の期間は1719日の間で毎年変わります。

2回来る年もある

土用の期間は約18日で丑の日は12日に1回あることから、それぞれの土用の期間中に丑の日が2回巡ってくることも珍しくありません。20年は土用が19日間ある春・夏・秋に、土用の丑の日がそれぞれ2回あります。

土用の丑の日が2回ある場合の呼び方は、1回目が『一の丑』、2回目が『二の丑』です。一般的には、夏の土用の一の丑にうなぎを食べることになっています。

土用の丑の日にうなぎを食べる由来

土用の丑の日はうなぎ以外にも食べるとよいとされている食材がいくつかあります。夏バテ対策として、元気が出る食材を取り入れるとよいでしょう。うなぎを食べるのが風習になった由来は諸説あり、興味深いエピソードが確認されています。

夏バテ防止に「う」の付く食べ物を推奨

土用の丑の日はうなぎを食べるのが定番ですが、もともとは「う」の付くものを食べる風習があったとされています。「う」の付く食べ物で体力をつけて、夏本番に備えましょう。

がっつり食べたいときは牛肉こと『牛(うし)』で決まりです。昔の日本は仏教の影響もあって肉を食べる習慣がありませんでしたが、今やスタミナ食材の定番です。脂身の少ない赤身なら、夏もさっぱり食べられます。

きゅうり・スイカ・メロンなどの『瓜(うり)』をサラダやデザートに取り入れてもよいでしょう。

江戸時代にうなぎを食べる習慣が広まる

土用の丑の日にうなぎを食べるようになったのは、江戸時代に平賀源内がつくった『うなぎ屋の広告』がきっかけという説があります。

あるうなぎ屋に、夏にうなぎが売れないことを相談された源内は、「本日丑の日」と書いた紙を店先に貼るようにすすめました。丑の日をキャッチコピーにしたのは「丑の日に『う』の付くものを食べると夏負けしない」という風習をうまく利用しようとしたと考えられます。

源内の狙い通りそのお店は繁盛して、ほかのうなぎ屋も真似るようになり、土用の丑の日にうなぎを食べる習慣が広まったというわけです。

由来は諸説ある

土用の丑の日に『うなぎを食べること』が定着したきっかけは諸説あり、はっきりとした由来は判明していません。

江戸時代の狂歌師である、大田南畝こと『蜀山人(しょくさんじん)』が詠んだ狂歌が発端という説も有力です。蜀山人は普段からうなぎを好んで食べており、あるうなぎ屋に「繁盛するための策を考えてほしい」と依頼されます。

そこで蜀山人が、「土用うなぎは食当たりせず薬になる」という狂歌を詠んで広告にしたのです。魅力的なキャッチフレーズで民衆の心を掴んだという点は、平賀源内と共通しているといえるでしょう。

構成/編集部

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