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なぜ北海道には梅雨がないのか?梅雨前線の仕組みと夏前に訪れる蝦夷梅雨の意味

2020.06.05

6月前後には全国的に梅雨入りします。しかし、唯一北海道には梅雨が来ません。梅雨がない北海道は大変過ごしやすい場所のように感じるかもしれませんが、実際はどうでしょうか。なぜ北海道に梅雨がないのか、その理由と、その時期の気候について紹介します。

6月の北海道はどんな天候?

6月といえば日本は梅雨時期で、どこへ行ってもジメジメした長雨のイメージが強いでしょう。しかし北海道は梅雨入りしません。梅雨がない北海道はどのような気候なのでしょうか。

気温・湿度が低く晴れる日が多い

北海道の6月は晴れが多く、過ごしやすい気候だといわれています。例えば、札幌の6月の平均日照時間は6.2時間ほどで、平均気温は16.7度くらいです。

全国的には雨の多い時期なので、天候のよい旅行先を求めて北海道を訪れる人も少なくありません。

寒暖差があるので服装は要注意

晴れ間の多い北海道ですが、寒暖差には気を付けましょう。初夏とはいえ、朝晩はまだまだ冷え込むことも多く、肌寒さを感じることが多いです。一方で、日中の気温が27度を超える地域もあります。

本州の感覚で、「もう6月だから半袖で大丈夫」と安心していると、風邪を引きこんでしまいかねません。この時期に北海道を訪れるなら、脱ぎ着しやすいカーディガンやパーカー、薄手のコートなどを1着持っておくことをおすすめします。

北海道に梅雨がない理由

なぜ北海道には梅雨がないのでしょうか。その理由を知る手がかりは、梅雨前線にあります。梅雨の定義や、梅雨前線の仕組みについて見ていきましょう。

梅雨の定義と梅雨前線の仕組み

『梅雨』とは、晩春から夏にかけて雨や曇りが多くなる気象現象です。

4月下旬ごろになると、梅雨前線の元になる『小笠原気団(暖かく湿った空気)』と『オホーツク海気団(冷たく湿った空気)』が日本の南側でぶつかり始めます。

ぶつかったところにできるのが、停滞前線である梅雨前線です。

梅雨入り・梅雨明けのタイミング

一般的な梅雨入りは、5月下旬ごろからです。この時期に小笠原気団の勢力は強くなり、日本の南側でオホーツク海気団とぶつかって北へせり出してきます。それに伴って、次第に梅雨前線も北上していきます。

梅雨前線が北上して、数日間雨が降ることが予想されて、明らかにその前の時期より雨が増える傾向が見られると『梅雨入り』です。

気団のぶつかる位置や、強さによって梅雨の期間も変化します。同程度の力でぶつかると梅雨が長引くことが多く、しとしとと長雨が続くでしょう。

6月下旬~7月上旬ごろになると、小笠原気団が勢力を増します。そのまま北上していくのですが、そのころにはオホーツク海気団の勢力が弱まっているのでぶつかる力がなく、『梅雨明け』となります。

気象庁|過去の梅雨入りと梅雨明け

北海道は梅雨前線の影響を受けにくい

梅雨前線が北海道近辺に上るのは、7月下旬ごろです。しかし、そのころには気温全体が上がっているので、ぶつかっている気団の温度や湿度の差も小さくなっています。そのまま勢力は弱まり、消えてしまうことがほとんどです。

そのため、『梅雨前線は北海道まで届かない』とされています。届いたとしても、境目が分かりにくく、雨や曇りになることも稀です。

結果的に、北海道は梅雨前線の影響を受けにくいといえるでしょう。しかし、梅雨がなくても雨が降らないわけではありません。地域によっては、天候に注意が必要になります。

梅雨がなくても天候は崩れやすい

「北海道は梅雨がなくてうらやましい」と思う人もいるかもしれません。しかし、地域によっては『蝦夷梅雨(えぞつゆ)』というものがあります。

蝦夷梅雨は、北海道に住んでいる人以外には聞き慣れない言葉かもしれません。どんなものなのか、詳しく見ていきましょう。

夏前に訪れる蝦夷梅雨とは?

北海道の太平洋側の地域では、6月中旬から下旬にかけて雨が多く降ったり、湿度が上がってジメジメしたりします。晴れより雨の方が多い日が続きますが、期間はだいたい1~2週間ほどです。

これは、冷たく湿った空気の『オホーツク海高気圧』から気流が流れ込むことで、天候が不安定になるものです。まるで梅雨のように雨が降るので、蝦夷梅雨と呼ばれています。

近年は気温や湿度の上昇が頻繁に

基本的には梅雨がない北海道ですが、近年では変化が見られるようになりました。年々、気温や湿度は上昇傾向にあり、過ごしにくい日が多くなっています。

気温が30度を超える日もあり、『夏でも涼しい北海道』のイメージは薄れつつあります。気温の高さやジメジメした空気に、梅雨のような過ごしにくさを感じることも多いようです。

地域による差も大きい

面積の広い北海道では、地域による天候差が大きいです。

例えば、東側で太平洋に面する『霧の街』として有名な釧路は、夏でも気温が低く湿度が高い日が続きます。海風の影響を受けているため、雨が降っていなくても多湿なのです。洗濯物も乾きづらく、室内で乾かすためにストーブに火を入れることもあります。

最北の稚内の辺りも、基本的には雨が降らないさわやかな時期といえます。しかし6月は平均12度前後と気温が低く、場合によっては薄手のセーターやコートも必要かもしれません。

構成/編集部

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