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自分好みに仕立てられるSUV、メルセデス・ベンツ「GLC300」の完成度

2020.05.04

 メルセデス・ベンツのSUVシリーズの末っ子にあたるのが「GLC」。日本市場には2016年2月に現行モデルが登場した。試乗したのは、2019年10月にマイナーチェンジを受けた最新モデル。「GLC」は同社のベストセラーモデル「Cクラス」のSUV版だが、ボディーのスペックを調べてみると、ホイールベースが2875mm。セダン/ステーションワゴン/クーペ/カブリオレの「Cクラス」は2840mmであるため、実は「Cクラス」より1クラス上の「Eクラスクーペ/カブリオレ」と同じサイズであることがわかる。

幅広いラインナップと選択肢

「GLC」のスタイリングは、ワゴンタイプの「GLC」とルーフ後半がなだらかに下がっているクーペタイプがある。クーペタイプはスタイリング重視でスポーティさを強調したモデルだといえる。ノーマルの「GLC」のフロントマスクは、グリルの形状がゆるやかな逆台形になっており、2本のクロームバーが上下に入っている。

 これが、AMGラインを選択すると、グリルの形状が台形になる。グリルの中もダイヤモンド形状のグリルとなり、シングルバーが走る。さらにグリルが縦バーのパナメリカーナグリルとなり、テールパイプは左右2本ずつの4本マフラーになる。このように「GLC」は、実に幅広いボディーデザインを揃えており、ユーザーは選べる楽しみが増えるのがうれしい。

 パワーユニットもこのラインナップに合わせるべく、4気筒2Lのディーゼルターボ、ガソリンターボ、V6の3.0Lツインターボ、V8の4.0Lツインターボの4タイプが用意されている。ミッションはすべて9速ATで、4マチック(4WD)と組み合わされている。メーカー希望小売価格は690万円から1487万円、クーペは721万円から1519万円。試乗車は「GLC300 4MATIC」だったので775万円だが、AMGライン、レザーエクスクルーシブパッケージなどを装着しているため、897万4000円の車両価格となる。

室内空間は広めで快適

「GLC」ワゴンのボディーサイズは、全長こそ4.7mを切っているが、全幅は1.9m、全高も1.6m以上ある。前席の着座位置をやや高めにしてもドア上縁に頭をぶつけることはない。座ってしまえば天井は高く、スペースに余裕がある。ただ、ガラスルーフ+メッシュシェードは日本の夏には暑いかもしれない。

 後席の着座位置は高め。足元も狭くはない。ただし、床中央のトンネルは高めなので、乗員は左右1名ずつが快適定員。頭上のスペースも身長170cmまでなら圧迫感はない。ちなみに以前に試乗した「GLC」クーペでは、後席の頭上スペースは確保されていたが、Cピラーが顔の近くに迫っており、開放感よりも閉所感のほうが強かった。クーペはあくまでスタイリングを重視したSUVであることを念頭に置いて選びたい。

クーペとワゴンで異なるラゲージスペースの広さ

 後席の背もたれは4/2/4の3分割で、前倒しでほぼフラットになる。リアのラゲージスペースは奥行き約900mm、左右幅も1000mm以上確保されている。クーペも左右幅やサブトランクの広さはほぼ同じだが、奥行きは約90mm長く、ゲート開口部は約130mm高く、トノカバーまでの高さはワゴンより40mmほど低い。リアに荷物を積む機会の多い人は、クーペよりもワゴンを選んだほうが賢明だ。

走行モードでかなり走りの質が変わる

「GLC300」のパワーユニットは直4、2Lターボ、258ps、370Nmのガソリンエンジンに9速ATと前後トルクが固定配分の4マチック(4WD)を採用している。9速ATのシフトレバーは近年のメルセデスに共通のコラムから生えているタイプ。

 まずはDレンジで走行開始。まず0→100km/h加速は7秒台と速い。一方、100km/h巡行では9速1500回転なので、静粛性はかなりレベルが高い。直4ターボは2000回転からトルクが盛り上がる。9速ATはダイナミックセレクトで走行パターンを変えられる。エンジン、ミッション、ハンドル、サスペンションなどが変化する。

 乗り心地重視の「コンフォート」モードを選択しても乗り心地はやや硬め。荷重がかかったときにベストセッティングになるのだろう。気になったのはコンフォートモード。1人乗車で100km/h前後に車体の横ゆれがやや感じられたこと。もう少し引き締めたセッティングでもよい気がした。街中はコンフォート、高速道路ではスポーツモードというのがベストな選択だ。

音声で操作できる対話型インフォテイメントシステム「MBUX」を搭載

 ステレオマルチパーパスカメラとレーダーセンサーの働きは渋滞時緊急ブレーキ、自動再発進、自動車線変更、歩行者検知など多岐にわたって安全走行を支援してくれる。おそらくお金で買える”安全”がもっとも充実しているクルマの1台だろう。

 なんといっても対話型インフォテイメントシステム「MBUX=メルセデスベンツユーザーエクスペリエンス」だ。「ハイ、メルセデス」という声で立ち上がるその機能は室温や照明などまでに及ぶ。しかもAIによる学習能力も備えているので、運転者の好みも適確に設定してくれるのだ。

デザイン、インテリア、装備までとことんこだわりたい人におすすめの1台

 メルセデス・ベンツのSUV「GLシリーズ」の中でおすすめする1台を選ぶとしたら、この「GLC」だ。とくに、ファミリーユースでここまでの資金を投入できる人にすすめたい。一度、乗ればその安全性能の高さ、先進機能の充実ぶりに驚くはずだ。

■関連情報
https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/glc/glc-suv/explore.html

文/石川真禧照 撮影/望月浩彦

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