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水切りかごに食器がうまく収まらない…悩みを解消!ありそうでなかった食器を自在に置ける超便利な水切りかご

2020.05.13

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

食洗機があっても発生する手洗いではさまざまな不満が

 朝食、昼食後に出る“ちょこっと食器洗い”は、食洗機を使うほどでもなく手洗いする場合が多い。フラットな水切りかごだと、カップやグラスならまだしも、平皿は置きにくく、ボウル類は場所を取る。しかも自分以外の家人が食器洗いをすると、以前に洗った食器を片付けずに、さらに食器を重ねていくので、絶妙なバランスで食器の山が築かれており、片付けの際に崩壊することもしばしば。

 生活用品を手掛けるビーワーススタイルが、普段、自分で食器洗いをすることがある20代~40代女性を対象に実施した「インテリアと家事に関する調査」によると、食器洗いを効率化する食洗機を持っていても、場面や食器に応じて、手洗いをする場面が発生していると全員が回答。80%が食器洗いを面倒と感じていた。

 我が家と同じような悩みを持っている人は多いようで、皿を水切りかごに立てかける際に、皿がずれ落ちる経験をしたことのある人は過半数を占めており、全体の85.9%がお皿を水切りかごに置く際に気を遣っていることが判明した。

 また、配偶者やパートナーなど自分以外の人物が食器洗いをした際、2人に1人以上が水切りかごへの置き方が気になってしまい、そのうち約70%が最終的には自分で置きなおしてしまうと回答。「食器がずれおちないか」「無駄なスペースがないか」「乾きやすいか」など不安要素が多く、自分なりの置き方にこだわりを持っている人が多いことがわかった。

「たてよこウェーブ」を採用したストレスフリーの水切りかご「UtaU/ウタウ」

「皿を置くときに気を遣う」というユーザーの声を受けて、ビーワーススタイルが独自で開発した「たてよこウェーブ」は、ワイヤー部に山型の突起を交互に付けることで、縦にも横にも皿を置くことができる。

 2016 年に「たてよこウェーブ」を実装した水切りかごを「hanauta /ハナウ」ブランドとして発売。ユーザーからは「突起がとても便利」と好評を得て、「2017年度グッドデザイン賞」も受賞した。

 同社では新たにキッチンツールブランド「UtaU/ウタウ」を立ち上げ、第一弾商品として「たてよこウェーブ」を採用した、省スペースのスタイリッシュな水切りかごを今年4月より発売開始した。

「UtaU/ウタウ」の開発にあたり、山型の突起の形状をユーザーの声をもとにさらに改良。1年間の試行錯誤を経て、従来よりも2mm高くすることでしっかり食器を止めながら、置く際に邪魔にならない高さを実現し、より滑り落ちにくくなった。

「たてよこウェーブ」の実装により、スリムなスペースでも向きを変えて、さまざまなサイズの食器類が置くことができ、水切りかご内のスペースの有効活用を実現。乾きやすい傾斜の実現で、食器が互いに密着することなく、水切りもスピーディーに。

「UtaU/ウタウ」の水切りかごは、ピュアホワイト、カームグレーの2色、ショートタイプ8000 円(税別以下同)、ロングタイプ9000 円の2種。サイズはショートが横484mm、ロングが624mm×縦177mm×高さ150mm。公式オンラインストア、楽天ショップ、Amazonショップ、Yahoo!ショップ、ロフト店舗、東急ハンズ店舗にて販売。

【AJの読み】スリムでシンクが広くなった!

 ビルドインキッチンの食洗機で場所が取られているせいか、シンクがせまく使い勝手が悪い。狭いシンクにフラットな水切りかごがあり、先述したように無理やり積み重ねていう状況だった。

 限られたキッチンスペースを有効活用でき、デザインもスタイリッシュな「UtaU/ウタウ」に興味がわき、自宅に導入してみた。「UtaU/ウタウ」のコンセプトは“キッチンでの作業が歌うように楽しくなる”。パッケージには「水切りかごのうた」が(笑)。

 ショートサイズのピュアホワイトを選択。本体に側板の取り付けが必要だが、六角ナットとワッシャーを付属のスパナで組み立てるだけなので、10分足らずで簡単にできる。設置してみると、シンクに占める水切りかごのスペースが減って、以前よりシンクが若干広くなった。

 幅がスリムなので、並べて置けるのは一般的なお椀サイズで、小皿だと直径12㎝まで。それより大きいサイズは置く向きを変えるが、「たてよこウェーブ」があるので、皿が滑らずに入れられる。

 スリムサイズでサイドにもワイヤーがあるので、以前に比べると置ける量が少ない印象だが、ぎゅうぎゅうに詰めて置いても水切りが早く使い勝手は良い。カトラリースタンドはかご内の自由な場所にセットできるので、中央に置いて仕切り代わりにしても。

 トレイにたまった水滴がなかなか落ちないので、取り外してふき取るのが少々面倒だが、手作業でしか実現できない金属加工技術により、スポンジや布巾が引っ掛かりにくいのでトレイやワイヤーの手入れもストレスが少ない。

文/阿部 純子

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