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自宅で過ごす時間が長い今こそ読みたい!遠くに旅した気分に浸れる本6選

2020.04.30

毎年約2500万人が旅行に出かける、お盆や年末年始と並ぶ日本の大型連休であるゴールデンウイーク。

しかし、今年については、コロナ禍のおかげで旅行の自粛を余儀なくされ、ほとんど家にいるしかないという方が大多数だろう。

間もなく、長い休みをどう過ごすかという悩みが、全国民にのしかかってくることになる。

筆者がおすすめしたいのは、旅行関係本の読書だ。それも、たとえ長期休暇が与えられてもおいそれとは行きにくい場所がてんこ盛りの本がいい。今まで考えもしなかったデスティネーションが、ちょっと頑張れば行けるといった気づきや発見があるかもしれないし、なまじ近場だと湧き上がる旅情に耐えられなくなる恐れがある。

おりしも出版界では、ダイヤモンド・ビッグ社が、『地球の歩き方』全185タイトルをAmazonのKindle Unlimitedで「期間限定読み放題」とするなど、「旅する気持ち」を醸成する取り組みがさかん。こもりがちな今だからこそ、旅にちなんだ本を読むのは、あながち的外れではなさそうだ。

というわけで、筆者が読んだ中で「これは」と感じたおすすめ書籍を6点紹介したい。

異世界に一番近い場所』(幽玄一人旅団 清水大輔著/パイ インターナショナル)

「息を呑むような」という表現が安っぽく感じられるほど、暗い美しさが圧巻な建造物の写真集。フォトスポットは、カンボジアのアンコール遺跡群、エジプトのハーンハリーリ市場、インドのダーダハリ階段井戸、チェコのセドレツ納骨堂など、まさに「異世界」の一部を写し取ったような写真が約130ページも続く。

台湾の九份(ジォウフェン)のような、インスタ映えする旅行スポットとして日本人に人気の場所もあるが、この写真家の手にかかると、魑魅魍魎が徘徊していそうなダークファンタジーの魔窟と化す。見終わったら、何ページかをカットしてフォトフレームで飾っておきたくなることうけあいだ。

写真家は、清水大輔さん。2018年に会社勤めからフリーランスに転身。皮細工作家も兼業しながら、以前のめりこんだRPGの世界観を彷彿とさせる場所を求め国内外を探索しているという。

いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日』(TABIZINE著/パイ インターナショナル)

(株)オンエアが運営する、旅と自由をテーマとしたWebメディア「TABIZINE(タビジン)」。これまで掲載された日本国内の絶景写真から365枚(スポット)を選りすぐり、1冊に収載した。

体裁は1月1日から12月31日まで、1ページ1スポットの紹介で、日付にマッチした写真の下に短い解説がつく。例えば、5月5日のページには長野県の「花桃まつり」。風にゆらめく何十流もの鯉のぼりの下を花桃が咲き乱れる、“日本一の桃源郷”の写真が載る。

ページを順にめくっていくと、「日本に四季があって本当に良かった」と誰もが思わずにはいられないだろう。特に3月下旬から5月初旬のページには、各地の桜の名所が多く掲載され、花見を自粛せざるを得なかった人たちの心を和ませてくれるはずである。

一度は行きたい幻想建築 世紀末のきらめく装飾世界』(小谷匡宏著/大和書房)

昨今は「アールヌーヴォー」と言えば「ミュシャ」と答えが返ってくるほど、日本ではミュシャ人気が続いている。しかし、歴史を振り返ればアールヌーヴォーは絵画・工芸にとどまらず、建築物にも波及した一大ムーブメントであった。

本書は、今もヨーロッパの各所に残るアールヌーヴォー様式の建築物約400棟の写真を、文庫サイズに詰め込んだ宝石箱のような1冊。セルビアのメルヘンチックなシナゴーグ(ユダヤ教会)に始まり、ルーマニアの大きな破風が波打つダワーバック宮殿、デンマークのレンガ造りの表現主義の傑作であるグルントヴィークス教会など、有名な宗教建築物から無名の集合住宅まで大集合。一口にアールヌーヴォーと言っても、多種多様であることに驚かされる。

著者は、(株)小谷設計の小谷匡宏取締役会長。35年前に見た雑誌でアールヌーヴォー建築の虜となり、これまで63回の海外旅行で90の国・地域を訪れ、そうした建築物を見つけては写真を撮ってきたという。日本国内の建築物も若干あるので、機会があれば訪れてみるのも一興だ。

世界はもっと!ほしいモノにあふれてる ~バイヤーが教える極上の旅』(NHK「世界はほしいモノにあふれてる」制作班監修・協力/KADOKAWA)

NHK総合の紀行番組「世界はほしいモノにあふれてる」。海外に出かけて商品の買い付けを行うバイヤーに密着するという、これまでの紀行番組とは異なるスタイルが人気を呼んでいる。

本書は、番組に登場した5人のバイヤーを取り上げ、彼らが本領とする国々での活動を追う。

例えば、モロッコ雑貨「ファティマ モロッコ」の代表で、モロッコ渡航百回を超えるベテランバイヤーの大原真樹さん。大原さんは、マラケシュのスーク(市場)でかご職人を訪れてやりとりの後、旧市街の大原さんが所有する工房でバブーシュ(革製スリッパ)などが作られている様子を見せる。その次は、絨毯や陶器の買い付けに…。本人にとっては、いつもの業務だが、読者にはすべてが新鮮なものと映り、惹きこまれる。各バイヤーへのインタビューのページもあり、彼らの人生行路・人生哲学をうかがい知ることもできる。

また、各章は、1人のバイヤーという「個の視点」を綴ったものでありながら、その国の食文化やライフスタイルをも垣間見えることができて、読み応えは十分。

世界の美しい街の美しいネコ 完全版』(小林希/エクスナレッジ)

「元祖・旅女」として知られ、「ペットゥモロー」の連載でも人気の旅作家による最新作。数十か国を巡って、ネコのいる風景を撮りためた中から選びぬいた写真を掲載したフォトエッセイとなっている。

巡礼者を迎えるスペインの穏やかな田舎町や、マルタ島のピンクの空と青い海を望む街など、欧州から北アフリカ、中東、中南米、アジアまでカバー。世界遺産などの絶景スポットよりも無名の市街地を場面としたところが多く、抜けるような青空のもとで暮らすネコたちの姿にほっこり癒される。

この種の本としては、かなりのボリュームがあり、「次はどんなネコ・風景に出会えるかな」と、毎日少しずつ読み進めるがおすすめ。

鳥瞰CG・イラストでよくわかる日本の古寺 歴史を知って訪れたい名刹74』(渋谷申博著、中村宣夫・渡部政人・田中ひろみ画/学研プラス)

壮大な伽藍を擁する奈良・京都の名刹を中心に、各地の著名なお寺74か所を、斜め俯瞰のCG画で描写した力作。

いずれも、本堂や塔など主要寺院施設を含めた境内全域が描かれており、特筆すべきスポットには短い説明が付されている。さらに、仏像や絵画などの寺宝もイラストで紹介し、コラムも充実。

こうした大寺院は、駆け足の週末旅行では、すべての見どころをじっくり鑑賞するのは難しい。スケジュールが詰まって、例えば清水寺に行って本堂(舞台)だけ、鹿苑寺に行って金閣だけしか見てこれなかったときに、「ほかにどんな見どころがあるのだろう?」と確認して、再訪計画を立てるのにも役立つ。もちろん、旅行になかなか行けないけれど、名刹に純粋に興味があるという人も楽しめる内容に仕上がっている。

文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)

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