新興セレブエリアとして注目を浴びた武蔵小杉。それに追随するかのように今、都内の〝ムサコ〟が大変貌を遂げようとしている。
かつて家を買うことは、人生最大の決断だった。だが、現代においてマイホーム=終のすみかという考えは風化しつつある。暮らしやすさを重視し、ライフステージが変化した際に売りやすいことが重要となった。
都市に続々誕生している駅チカ、駅ウエの高級物件を求める層の多くは〝パワーカップル〟と呼ばれる高い購買力を持つ共働き夫婦だ。
夫婦ともに年収700万円以上の世帯と定義されるこの層は、行動範囲が広く、コスパを最重視する。武蔵小山や武蔵小金井という都内2か所のムサコに竣工する〝都市型コンパクトタウン〟は、そんなパワーカップルのニーズに合致する。
都市型コンパクトタウンの特徴は、タワーマンション、商業施設を集約していること。中でも武蔵小山や武蔵小金井の都市型コンパクトタウンは、鉄道の駅から徒歩圏内に竣工したことでも話題を呼んでいる。都心に近く、オシャレで便利。さらに託児所などが充実しており、子育てしやすい環境が整っている点も共働き夫婦にとっては魅力的だ。
子育て世代が多くなるほど街は元気になり、都市インフラが充実する。ムサコに誕生した都市型コンパクトタウンは、街にとっても住む人にとっても幸せな空間といえそうだ。
タワマン内に生活に必要なインフラがすべて揃う
パークシティ武蔵小山 ザ モール
地上41階建てのタワーマンションの低層階および周辺に2019年11月に誕生した大型複合施設。約3200平方メートルの敷地に食料品、クリニック、保育園などの暮らしに欠かせないサービスが集結。
●住所/東京都品川区小山3-15-1 交通アクセス/東急電鉄武蔵小山駅より徒歩1分 営業時間・休館日/ともに店舗により異なる
パークシティ武蔵小山 ザ タワー&ザ レジデンス
駅徒歩1分の好立地。フロントコンシェルジュサービス、ラウンジ、フィットネスルームといった共用施設、サービスが充実。
武蔵小山の名物巨大商店街と共存!
東京イチ長いといわれる1956年にオープンした全長800mのアーケード商店街「パルム」と隣接。駅前の老舗であった焼き鳥店「鳥勇」が施設内に移転するなど、地域の魅力と共存する。
出典:しながわ観光協会
ツインタワマンの下に約50店舗が連なる
ソコラ武蔵小金井クロス
〈6月30日開業予定〉
地上26階と地上24階からなる総戸数716戸の分譲マンションを中核に、大型商業施設や郵便局など生活に便利な機能を集約。
●http://socola-sc.jp/ 住所/東京都小金井市本町6-2-30 交通アクセス/JR中央線武蔵小金井駅南口より徒歩3分 営業時間・休館日/ともに店舗により異なる
住戸階から続くサブエントランスとショッピングフロアを直結。自宅の離れに冷蔵庫やクローゼットがあるという感覚で暮らせる。敷地内に広場を2か所整備。
プラウドタワー 武蔵小金井クロス
〝中央線駅前過去最大の再開発〟といわれる敷地内に竣工。24時間利用可能なゴミステーションや食配ステーションを各階に設置。広場と連携したイベントも開催予定。
取材・文/簗場久美子
※掲載している情報は、2020年3月31日時点のものです。オープン予定やイベント内容、営業時間などは変更になる可能性があります。