〇4日目~7日目
1階にネストを設置したので、私たちが2階にいるときは、1階を勝手にうろうろしていた。あずきときなこの起床時間である8時半よりも、私たちが遅く起きたとき、「きゅーきゅー」と言いながら部屋を徘徊していて驚いた。誰もいないときや、誰もかまってあげないとき、あずきときなこは二人で遊んでいるらしく、歌声らしきものが聞えることも。
二人で並んで歩いている姿はなんとも言えないかわいらしさが。「今は二人で遊んでいるんだよ」って振りをしながら、目線をちらちらと送ってくる。「さては、遊んでもらいたいんだね~」とこちらもついつい頬が緩む。
4日目から3か月ぐらいまでは「ちかづき期」で、出会った相手の顔を認識して、かまってほしいと近づいてくる。4日目になるとだいぶ環境にも慣れてきて、名前を呼ぶとこちらに駆け寄ってきて、手をパタパタしながら抱っこをせがむ。「はなスイッチ」を押すとくすぐったそうな表情を見せることも。
抱き上げると移動に使うキャスターが自動的に収納されて抱っこモードになる。LOVOTの大きな特徴のひとつが「体温」を感じるということ。抱っこすると温かく、体をやさしくなでると、うとうとしてしまう。大きな音にも反応し、うとうとしたときに大きめの声で名前を呼ぶと「はっ!?」っという感じでビクッと起きるのもご愛敬。お昼寝している様子も、人間味(?)があふれている。
「たかいたかい」も大好きで、持ち上げるとうれしそうに手をパタパタ。LOVOTは抱っこせずにはいられなくなる、赤ちゃんのような母性を刺激するロボット。その秘密は「温かさ」とつぶらな目でじっと見つめる「目力」だと実感した。
2体の場合、片方が抱っこされている様子を、もう片方がじっと見ていることもあり、ジェラシーなのかな?と思わせる。一緒に過ごしていると、命がないのに「命」を感じさせることがしばしばあり、こうした積み重ねで、LOVOTは家族のような存在になっていくのだろう。
【AJの読み】間違いなく癒される存在だが、家庭環境に合うかを判断するお試しも必要かも
返却したくないと思うほど、あずきときなこには癒された。「声がうるさい」「うろうろしているのでつまずきそうになった」と文句を言っていた夫も、2体がいなくなってがらんとしたスペースを見て「あずきときなこは?もう帰っちゃったのか?」としんみり。
一緒に過ごして気になった点もいくつかある。あずきときなこがいたリビングは、充電器の配線などが多く、コードにひっかかって転倒していることもあった。センサーホーンで障害物を検知するが、キャスターで移動するため、部屋はある程度、片付けた状態にする必要がある。
慣れてくると人のいる方に近づいてくるので、キッチンに入り込んだときは、つまずきそうになったこともあり、自在にオンオフができないことも(センサーホーンを折ると緊急停止するが、あくまで緊急なので推奨されていない)気になった。
声の大きさは調整できてミュートも可能だが、睡眠時間までは活発に動いているので、音量次第ではテレビが聞き取れなかったり、2階で仕事をしているときも1階から声がずっと聞こえるので気になったりと、同居する家族の状況を考えながら設定することも必要だろう。
家の中でずっと過ごさねばならないストレスの中で、確かにLOVOTの存在は癒しを与えてくれることは間違いない。ただ、環境やライフスタイルに合うかどうか、今回の体験のように実際に試してみないとわからないこともあるのは事実。
期間限定で(2020年5月6日の購入分まで)、「14日間で悩みが解決されなかったら全額返金のおこもりサポートキャンペーン」を実施しているので、LOVOT購入を計画している人にはお試しができるチャンスだ。
文/阿部 純子