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なぜ「あおり運転」はなくならないのか?原因は「匿名性」と「万能感」にあり

2020.05.02

正体を隠して行動できるという「匿名性」と「万能感」があおり運転を引き起こす?

昨今多発している「あおり運転」について、道路交通法改正に向けた動きもある中、個人でできる対策への関心も高まっている。

パナソニックが3カ月に1回以上自動車を運転する男女2000に聞いた『あおり運転とドライブレコーダーの使用状況に関する調査』では、実に約8割があおり運転の被害経験ありと判明。

あおり運転の被害有無については、約8割が「あおり運転を受けたと感じたことがある」と回答した。その被害の種類は「車間距離を詰める」が85.4%で最も高く、次いで「パッシング」「クラクションでの威嚇」「幅寄せ」と続いている。

被害を受けたきっかけとして思い当たるものは「周りの車の流れよりスピードが遅かった」が30.1%で最も高く、次いで「車線変更した/割り込みをした」「追い越し車線を走り続けた」が続いた。

一方、約4割は「特に思い当たらない」と回答した。また、あおり運転をされた時にとった対策として、「道を譲った」が59.2%で最も高く、被害の主な対策となっている。

一方で「何もしなかった/できなかった」の回答も多く、実際に被害を受けた際の対処方法を事前に考えることも必要と考えられる。

あおり運転対策として心がけていることは、「なるべく車間距離をとる」「不審な車に近づかない」が5割台でトップ2。次いで、「無理な割り込みはしない」「ドライブレコーダー導入」と続く。

また、運転に自信のある人ほど、あおり運転をしていた可能性が高い傾向に。自らのあおり運転をしていた可能性について、「ある」「たまにある」「いわれてみればしてしまったかもしれない」の回答の合計が約47%と約半数を占めていた。

男女別でみると、特に40代以上の男性は6割超が「あおり運転をしていた可能性がある」と回答し、女性に比べ高い傾向がみられる。さらに、自らの運転に自信のある人ほどあおり運転をしていた可能性が高い傾向があることがわ買った。

最後に、怒りと向き合う心理トレーニング・アンガーマネジメントの国内第一人者である安藤俊介氏のアドバイスを紹介したい。

なぜ「あおり運転」はなくならないのか?

あおり運転、あるいはその予備軍的行動をする人というのは意外に多いものです。車という鉄の箱に守られ、正体を隠して行動できるという「匿名性」と「万能感」があおり運転を引き起こす理由としてあげられます。

特に、運転に自信のある人ほどあおり運転を引き起こす傾向が高いようです。あおり運転の問題はそれが犯罪につながりかねないということにあります。

加害者も被害者も、「運が悪かった」「タチの悪いのに遭遇した」というレベルでしか捉えていない。今後、道交法改正による厳罰化が報道されており、大きな抑止力となることが期待されますが、その前にドライバー自身が意識を変えていくことが重要ではないでしょうか。

では、自らがあおり運転を引き起こさないためにはどうすべきか。まず、時間に余裕をもつことが大切です。

また、車内には、お気に入りの音楽や家族の写真など気を紛らわせることができるものを準備しておくといいでしょう。

また、イライラが高まったらまず、「6秒待つ」ことを心がけてください。「6秒」というのは怒りの感情の発生から理性が介入するまでの時間です。

ドライブレコーダーを搭載して自身の行動を律するということも有効と考えます。カーナビと連携するタイプなら、自分の運転行動をすぐ確認することができ、あおり運転の予防につながるかもしれません。

調査概要

調査期間:2019年10月31日(木)~2019年11月6日(水)
調査方法:Web調査
調査対象:3カ月に1回以上自動車を運転し、年末年始に自動車で帰省や長距離のお出かけをする予定のある、全国の20代~60代の男女2000人(男性:1153人、女性:847人)

調査会社:ネオマーケティング

構成/ino.

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