日本に住む外国人はどこで服を買っているのだろう。価格、デザイン、トレンドなど、重視されているポイントとは?
今回、YOLO JAPANが在留外国人(80ヵ国620名)に「よく購入しているブランドはありますか?」という質問に対して「はい」と回答した71%(439人)の実際に購入しているブランドを聞いた。
在留外国人が実際に購入しているブランドTOP3
TOP3は、ユニクロ(71% 311人)、H&M(52% 229人)、GU(42% 184人)という結果に。国籍別に各ブランドを選んだ回答者の数をみてみると、国によって好まれるブランドが異なることが明らかになった。
それでは、在留外国人のファッションを選ぶ際の基準とは何か。調査結果をもう少し見てみよう。
ファッションを選ぶ際の基準に対して、全体の73%(453人)が「買い求め易い価格」、僅差で「着心地のよさ」(71% 443人)と回答。続いて「トレンドに関係なく着れる」(51% 314人)、「ぴったりのサイズ感」(45% 276人)と回答。
国別の傾向を見てみると、特に買い求めやすさを重視したのはフィリピン・アメリカに多く、着心地の良さはインドネシアで多く支持される結果となった。
また、フランスはトレンドに関係なく長く着れる質の良い服を選ぶ傾向が見られ、韓国は母国でのトレンドに沿った異性受けの良い服を選ぶ傾向が見られる。
日本に来てファッションで困ったこと
日本に来てファッションで困ったことはありますか?という質問をして「はい」と回答した47%(291人)の回答を見てみると、「サイズがない」との回答が63%(183人)を占めた。
続いて、「価格が高い」(39% 113人)、「必要なものがない」(35% 103人)、「どこで買えばいいかわからない」(19% 55人)という結果となった。
フリー回答には「自分のサイズの洋服はインポートブランド(海外のブランド)にしかない」(アメリカ、女性、40代)、「日本の服は細身でサイズが合わない」(イギリス、男性、30代)、「特にジーンズはサイズが合うものがない」(ベトナム、女性、20代)というサイズに関してのコメントが多く寄せられ、「日本の丈上げにかかる費用が高い。ユニクロと同じくらいの価格でできるのが理想」(フィリピン、男性、20代)という声も。
その他のフリー回答では、「ヒジャブ*を見つけるのが難しい」(ベトナム、女性、10代)、「服の素材が何と書いてあるかが分からない」(インド、男性、20代)、「洗濯表示が日本語で分からない」(ネパール、男性、40代)など、宗教的な習慣や、言語の課題に関するコメントもあった。
また、「選択肢が多すぎて困る」(中国人、女性、20代)「ブランドが無数にあって好きなデザインは見つかるけれども、サイズがない」(カナダ、男性、40代)というように、日本の市場のファッションブランドの多さに関する声も挙がった。
*イスラム教徒の女性が、公の場で女性が頭髪を隠す布。
また、「どこで買いますか?」という質問には、「ショッピングモール」(62% 387人)と「インターネット・通販サイト」(60% 371人)が特に多く、続いて「アウトレットモール」(50% 309人)と「百貨店」(48% 297人)という結果に。
フリー回答には「メルカリ」を利用している回答者も見られ、オンラインショッピングの利用率の高さと、二次流通の波が日本に住む外国人にも及んでいることが浮き彫りとなった。
アンケート実施期間:2019年9月30日~2019年10月30日
回答者数:80ヵ国620名
構成/ino.