安倍総理の会見で注目を浴びた透明な四角い板「プロンプター」。そんなプロンプターを製造販売するページワンが、プロンプターのタイプ別活用方法と利用シーンに関する情報を公開した。
プロンプターを使うメリットとは
プロンプターを使うメリットには「下を向かず聴衆に向かってスピーチできる」「紙原稿や暗記よりも正確に、 間違えずに情報を伝えられる」といった点がある。
下を向かずにスピーチできれば、聴衆に対する説得 力を増し、よりうったえかけるスピーチが可能だ。
また、手書きのメモが入った原稿よりも見やすく、暗記 よりもスムーズにスピーチが可能。正しい情報を伝え、誤った情報を発信してしまうことを防ぐことができる。
プロンプターの活用方法について
プロンプターには、①スピーチプロンプター②カメラプロンプター③テレプロンプターの3種類の活用方法がある。
①スピーチプロンプターとは、政治家のスピーチや株主総会での経営者のスピーチなどで使われるもの。
写真のようにスピーカーの前に置かれた透明な板に原稿が映し出されることで、スピーカーがよどみ なくスピーチすることが可能であり、聴衆に対する訴えかける力が増す。
②カメラプロンプターとは、イーラーニングの撮影やYouTubeの撮影、テレビ番組のアナウンサーなど、 動画撮影やライブ配信など、「撮影」のシーンで利用されるもの。
ビデオカメラ前の透明な板に原稿 が映し出されることで、撮影の被写体はカメラ目線で堂々と話すことが可能だ。
③テレプロンプターは、TV番組やライブ、コンサートで使われるもの。例えば音楽番組の場合、歌詞 やセリフがステージ近くに置かれた液晶モニターに表示され、アーティストやMCがその液晶モニターを 見ることで、よどみなく番組が進行するように手助けする。
プロンプターを活用した会見とは
安倍総理は先述の①に当たるスピーチプロンプターの使用方法で会見を行なっていた。このスピーチプロンプターとは、その場にいる人(記者)に対しては訴えかける力が増すので有効。
しかしカメラの前にいる国民に対して訴えかけるスピーチと考えた場合、実は有効なのは②のカメラプロンター。
なぜならカメラプロンプターはカメラの前にプロンプター自体をセットすることで、必然的にカメラ目線 になり、堂々と国民に訴えかけるような力強いスピーチになるからだ。
しかし、今回の会見ではスピーチプロンプターの方法で会見を行った為、国民に訴えかけるような力強さが思った以上に出なかった可能性もある。
プロンプターは会見や演説のニュースタンダード
プロンプターは利用シーンに合わせて適切に活用することによって、スピーカー(スピーチをする人)を 手助けする最高のパートナーとなり得る。
世界各国の首相や経営者がすでに使用していることも、プロンプターがスピーチを手助けする有効なアイテムだということを物語っている。
すでに多くのシーンで利用されてはいるが、これからは教育現場や個人のYouTube撮影など時代に合わせてより利用されてい くことが想定されるという。
関連情報:https://www.pageone.co.jp/
構成/DIME編集部