趣味の延長でネットショップを始めた80%以上が月3万円以上の売上
経済産業省が2019年5月に発表したデータによると、国内電子商取引市場規模も18兆円に拡大し、今後さらなる発展が見込まれている。
ネットショップ市場規模は順調に拡大を続けているものの、実際に自分で始めるとなると「経験がなくてもできるのだろうか」「実際に売上は上がるのだろうか」など様々な悩みが出てくるだろう。
ストアーズ・ドット・ジェーピーがネットショップ作成サービスを利用しているユーザーにネットショップを始めたきっかけについてアンケートを取ったところ、専門学校などのバックグラウンドがあるユーザーは17.8%に止まり、58.3%が趣味の延長で始めている。
さらに全体の56.8%がネットショップ運営以外の仕事をしていると回答し、副業としてネットショップを運営しているユーザーが多く見受けられた。
上記の結果に売上金額を照らし合わせると、趣味の延長ではじめた人の80%以上が月3万円以上の売上をあげており、特別なバックグラウンドがない人であっても難易度はそこまで高くないことがわかる。
はじめた時期に関しても約半数が2018年以降の開設者であり、比較的新規参入が多く、特にカート型サイトの利用率は年々増加傾向にある。
取り扱っている商品カテゴリはモール型、カート型共にアパレルがもっとも多く、ついでアクセサリ、食品、という結果になった。
また、調査ではモール型とカート型で異なる傾向も見受けられた。50万以上の売上がモール型では16.8%であるのに対し、カート型ではなんと25%を上回る結果に。
カート型は独立型のサイトであるため価格競争に陥らず、さらに独自の世界観を表現できるので気に入った顧客がリピートしやすいといえそうだ。
さらに販売商品に関してもカート型、モール型ともにハンドメイドのオリジナル商品が一番多いものの、カート型は国内既存製品のセレクトを取り扱うユーザーが70%、海外既存製品のセレクトを取り扱うユーザーが50%と、モール型に比べて非常に多い結果となった。
カート型のネットショップはカスタマイズが自由であるため、ネットショップを通して自己表現を行う(=自分の世界観にあった商品を取り扱う)ユーザーが多いと考えられる。同じ商品であっても、「その人のセンスや世界観が好きだから買う」といった【共感消費】に似た動きがあることが想定できる。
調査方法:インターネット調査
実施期間:2019年12月9日-2019年12月10日
対象:性別:男女・その他含む / 年齢:20代~
回答数: 556名
調査内容:12項目
構成/ino