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格安SIMのMVNOから第4のキャリアになった楽天モバイル、何がどう変わった?

2020.04.21

大手オンラインショッピングサイトとしてのイメージが強い楽天。実は格安SIMのMVNO会社としてもサービスを行っているのをご存じだろうか。そんな楽天のスマホ事業「楽天モバイル」は、社長である三木谷氏が「第4のキャリアを目指す」」と明言している。では、現状楽天モバイルはどのようなサービスを行っているのかをみながら、第4のキャリアへと至る可能性を解説していこう。

そもそもMVNOってなに?

楽天モバイルの解説をする前に、まずはMVNOとは何なのかをおさらいしていこう。

MVNOとは設備を持たないモバイルインターネット接続サービス

MVNOとは、Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)の略。一見難しそうな言葉だが、つまり携帯電話などの無線通信インフラを、他社から借り受けてサービスを提供する事業者を指す。

MVNO会社の増加が携帯産業を変えた!?

かつてモバイル通信サービスは、自社で基地局を持ち、電気通信事業法や電波法に則って総務省から電波利用免許の交付を受けた事業者しか提供できなかった。そのため、サービスの内容や利用料金は、携帯電話キャリアと呼ばれる数社が決めた画一的なものになりがちだった。

しかし、MVNOが登場し、様々な事業者や企業が、キャリアの無線通信インフラを借り、携帯電話業界に参入したため、ユーザーは各社のサービス内容、プランなどを判断し、自分に適切なサービスを選択できるようになった。

楽天モバイルがMVNOから通信キャリアになる!?

では、ここからが本題。楽天モバイルが2020年4月8日から、MVNOではなく携帯キャリアのサービスを開始した。具体的に、楽天モバイルのサービス内容を確認していこう。なお、これまで楽天モバイルが提供していたMVNOは2020年4月7日で新規受付を終了。すでにMVNOとして契約している人はそのままのプランで利用可能で、キャリアとしての新規プラン「Rakuten UN-LIMIT」へ移行する場合には、別途申し込みが必要となる。

楽天モバイルの特徴【通信速度が安定!?】

今までの楽天モバイルは、MVNO会社であったためドコモやauなどのキャリアから回線を借りて携帯サービスを提供していた。そのため、MVNOの弱点ともいえる、回線が混み合う時間帯での通信速度は遅くなってしまう傾向にあった。

しかし、今後はキャリアとして自社の基地局を建設し、構築した回線を利用。そのため、通信速度は安定して向上すると考えられる。現時点では、楽天モバイルがカバーできている地域は「東京」「大阪」「名古屋」といった大都市の一部のみだが、今後基地局を増やし、全国で利用できるようになる予定だ。なお、現在楽天の回線でカバーできていない地域は、au(KDDI)の回線を借りてサービスを提供している。

楽天モバイルの特徴【料金プランは月額2980円の1つだけ!】

楽天モバイルの料金プランは、月額2980円の「Rakuten UN-LIMIT」だ。驚きなのは、この金額でデータが使い放題になること。また、最低利用期間や契約解除の違約金などもないため、いつでもすぐに乗り換えられる。

楽天モバイルの特徴【11種類のAndroid端末から選択可能】

現在、楽天モバイルでは11種類のAndroid端末が選べる。世界的に人気の「Galaxy」シリーズから、楽天のオリジナル端末「Rakuten Mini」など、そのラインナップは様々。また、楽天モバイルから購入できない端末でも楽天モバイルの利用が可能なものもあるので、お手持ちのスマホを利用したい場合は、契約前に確認しよう。

楽天モバイルの特徴【国内での電話がかけ放題!】

通常、電話のかけ放題には、基本料金にオプションを追加する必要があるが、楽天モバイルの場合は基本プラン内で国内通話のかけ放題が組み込まれている。また、SMSの送受信も無料だ。ただし、無料になるのは「Rakuten Linkアプリ」という楽天の通話アプリを利用した場合のみなので注意。

国内での通話のみではなく、海外から日本への通話も無料。しかし、国内から海外への通話は別途月980円のオプションに加入しなければならない。

楽天モバイル利用時の注意点

ここまで楽天モバイルで利用可能なサービスやその特徴について解説してきたが、楽天モバイルの利用には注意点もある。契約前に後述する内容を確認しておこう。

楽天モバイルの注意点【楽天エリアは現状一部地域のみ】

すでに解説したが、楽天の回線が利用可能なエリアは、現状大都市の一部のみ。今後増えていく予定ではあるものの、対象エリア外はau回線を利用し、こちらには2GB(2020年4月22日から5GB)というデータの利用制限がある。

また、楽天回線のエリア内であっても、電波がつながらない場合も当然ある。その場合もau回線と接続されるので、気づかぬうちにau回線のデータ通信量が上限に達してしまう危険がある。

楽天モバイルの注意点【iPhoneは利用できない】

楽天モバイルの公式サイトでは、iPhoneの利用はできないとなっている。一部の口コミだと、iPhone XR以降端末であれば利用可能ともいわれているが、公式の情報ではないので注意が必要だ。

楽天モバイルは第4のキャリアへ

このように、楽天モバイルは第4のキャリアへとなるべく最初の一歩を踏み出したばかり。現状はまだ基地局も少なく、楽天独自の回線を利用できるエリアも少ないため、キャリア会社とはいいがたいかもしれないが、今後の展開次第では、3大キャリアと肩を並べる存在になっていく可能性も大いにあるだろう。

※データは2020年4月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用はあくまで自己責任にてお願いします。

文/佐藤 文彦

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