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圧倒的な通信スピードの速さ、大容量・多接続を実現する次世代通信システム5G。日本のキャリア各社も、遂にサービス提供を開始している。
しかしながら、現時点で購入できるすべてのスマホが5G対応というわけではない。そこで本記事では、日本でユーザー数の多いiPhoneでも5Gが利用できるのか解説したい。
5Gについてのおさらい
「第5世代(5th Generation)」と表現される5Gは、従来の4G(50Mbps〜1Gbps)よりも高速(10〜20Gbps、最大100Gbpsほど)で、圧倒的な速さを誇る。
通信速度が向上することで送信・受信を行う際の遅延が短くなり、リアルタイムのデータ送受信を実現。私たち一般ユーザーにも大きなメリットがあるが、加えて遠隔医療やインフラ、防災などの分野でも活躍が期待されている。
身近なところで言えば、動画やアプリのダウンロード時にその速さを体感できるはずだ。「4Gで10秒かかるデータ通信をわずか0.1秒未満で」とも言われており、私たちの生活が激変する可能性を秘めているとも言えるだろう。
さて、そこで気になるのがiPhoneでも5Gの恩恵をあずかれるのかという点だ。
AppleのiPhoneは5Gに対応してる?対応機種は?
2024年6月時点では、Appleから多くの5G対応iPhoneが発売されている。ここでは、5Gの対応状況や機種を見ていこう。
iPhoneは5Gに対応してる?
結論から言うと、iPhoneは5Gに対応している。具体的には、iPhone 12以降のモデルが5Gに対応。これにより、より高速なデータ通信が可能となり、ビデオストリーミング、オンラインゲーム、ダウンロードなどのパフォーマンスが向上している。
ただし、未だユーザーの多いiPhone8や2019年にヒットしたiPhone XR、最新のiPhone11、iPhone 11 Pro/Maxなど、今まで発売されたiPhoneはいずれも5Gには非対応だ。
iPhoneの5G対応機種一覧
具体的に、iPhoneの5G対応機種は、iPhone 12シリーズ(12、12 mini、12 Pro、12 Pro Max)、iPhone 13シリーズ(13、13 mini、13 Pro、13 Pro Max)、iPhone 14シリーズ(14、14 Plus、14 Pro、14 Pro Max)、iPhone 15シリーズ(15、15 Plus、15 Pro、15 Pro Max)、およびiPhone SE(第3世代)。これらのモデルはすべて5Gネットワークに対応しており、高速なデータ通信が可能だ。
ただし、5Gの料金形態は各社さまざまで、特典や割引にも違いがある。iPhoneで5Gを利用したいと考えている方は、各社の料金プランの違いについてもチェックしておくことをおすすめしたい。
iPhoneの5G対応機種にするメリットや設定方法
ここからは、iPhoneの5G対応機種に乗り換えるメリットや、5Gを使うための設定方法を紹介する。
5G対応機種に乗り換えるメリット
5G対応機種に乗り換えるメリットは、まずデータ通信速度が劇的に向上し、ビデオストリーミングやオンラインゲーム、ダウンロードがスムーズに行えることだ。また、低遅延によりリアルタイムのアプリケーションやビデオ通話の品質が向上する。ビジネスやプライベートを問わず、快適にデジタルライフを送る上で、5G対応機種への乗り換えは非常に有益だろう。
iPhoneで5Gを使うための設定方法
多くの機種の場合、iPhoneで特別な設定をしなくても5Gが使えることが多い(2024年6月現在)が、5Gのオン・オフを設定で切り替えることもできる。
具体的には、「設定」>「モバイル通信」>「通信のオプション」または「設定」>「モバイルデータ通信」>「通信のオプション」で開くことができる「音声通話とデータ」設定画面にてオン・オフが可能だ。
iPhoneで5Gネットワークを利用する方法は3つある。一つ目は「5Gオート」で、スマートデータモードを有効にし、5Gの速度が必要でないときには4Gに自動的に切り替わり、バッテリーを節約する。二つ目は「5Gオン」。5Gエリア内では常に5Gを使用するが、バッテリーの消耗が増えるので注意しよう。3つ目は「4G」で、5Gエリア内でも4Gのみを使用する。これらのオプションにより、バッテリーの持ち具合が変わるため、状況や自分の使い方により設定を変えるのも手だ。