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なぜ100万円以上もの高値が付く?レアスニーカーコレクターYOHEI TAKAMURAさんに理由を聞いてみた

2020.04.15

世の中には、100万円以上もの値が付くレアなスニーカーというものが存在する。いったい、なぜそこまでの高値が付くのか? レアスニーカーコレクターとして知られる、YOHEI TAKAMURAさんに、その理由と共に、高値のレアスニーカーコレクションを紹介してもらった。

レアスニーカーが高値のワケ

YOHEI TAKAMURAさんは、アパレルブランド「オールドサマー(OldSUmmer)」を手がけ、アイテムやイベントなどのプロデュースなども行い、幅広く活躍している。そんなYOHEI TAKAMURAさんは、希少価値の高い、レアなスニーカーを集めるのが大好きだという。

そんなレアスニーカー、ちまたでは1足100万円以上、安くても30万円ほどでやりとりされることがあるようだが、そもそもなぜそこまで高値がつくのだろうか?

「レアだから」と言ってしまえばそれまでだが、もっと具体的な理由を知りたい。

YOHEI TAKAMURAさんは次のように答える。

「どのパターンでも言えることは、流通している数が少ないことと、欲しい人が多いことです。いわゆる需給と供給のバランスが、需要にばかり偏ることで、非常に高い値段がつきます。本当に希少で出回らないスニーカーとなると、需給ですら値段が決まらず、言い値になってしまうため、価格が暴騰することもあります」

●コラボ商品

「例えばコラボ商品などはそもそも製造量が少なく、コラボする元の有名人や有名ブランドの影響が強いので、欲しがる人が多くなります」

●話題性の高まり

「スニーカー自体や元ネタの話題性が高まったりすると、やはり価格が高くなることがあります。例えば有名人が何かのドラマでそのスニーカーを着用したとか、限定モデルスニーカーを発売していたバスケットチームが優勝したりして話題性が出るなどです」

●デザイン性が高い

「デザイン性が高いと、やはり高い値段がつきやすいです。こんな面白いパターンもよくあります。発売直後は反応が悪いモデルでも、1年後に同じモデルで新しいデザインが出たときに『やっぱり去年のデザインのほうが格好良かった』と、急に欲しがる人が増えて、流通していない過去モデルの価格が上がるんです」

高価なレアスニーカー5選

そこでYOHEI TAKAMURAさんに、自身が所有するレアな高価なスニーカーの中から、選りすぐりのものを5つ紹介してもらった。その高値の理由もチェックしておこう。

1.Jordan 5 Retro Paris Saint-Germain White / ジョーダン 5 パリサンジェルマン
相場価格30万円~

「フランス・パリに本拠地を置くサッカークラブパリ・サンジェルマンFCが、新しいスポンサーとなったナイキとのパートナーシップの一環として発表したJordan 5の、カラーが異なるFFモデルです。FFとは『Friends & Family』の略で、いわゆる関係者限定で足数が少ないことを意味します。通常つけられるジョーダンの背番号『23』の代わりに、パリの郵便番号『75』が刺繍されているのがポイント。FFモデルという希少性に加えて、デザインの格好良さが人気につながっています」

2.adidas Human Race NMD Pharrell x Chanel / ファレル x シャネル
相場価格100万円~

「フランスの老舗セレクトショップだった『Colette』が閉店間際にシャネルとタッグを組み、シャネルの広告塔でもあるファレルが、adidas Originalsと手がけるHuman Raceとコラボした、嘘のような本当のトリプルコラボレーションスニーカー。歴史的なコラボに加え、500足と言われる限定生産だったことで市場価格が高騰しています」

3.Fragment Design x Air Jordan 1 Retro High OG / AJ1 フラグメント
相場価格30万円~

「藤原ヒロシ氏が主宰する『フラグメント(fragment design)』と、Air Jordan 1のコラボレーションスニーカー。1985年に登場したオリジナルの『ブラックトゥ』に、『ロイヤル』のアクセントが入った配色。各所にフラグメントのマークが入っています。元々人気の高いAir Jordan 1のオリジナルで、フラグメントの配色の格好良さも相まって世界中で人気が高いスニーカーです」

4.Nike MAG “Back to the Future” / エアマグ
相場価格100万円~

「世界的に有名な1985年のアメリカ映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の本編に登場する、靴ひも調整を自動で行う機能を持つ架空のスニーカー。数々のNikeのスニーカーを生み出したTinker Hatfield(ティンカー・ハットフィールド)が未来を想像してデザインしたものです。映画で話題になったため、いわゆるスニーカーファンでなくても知っているのが特徴です。2011年と2016年にレプリカモデルが発売されましたが、どちらも世界的に生産数が希少で、市場に出回ることが少ないため、とんでもないプレミアム価格で売買されることがあります。

まれに石油王の息子がスニーカーイベントで光らせながら履いていたりします。実際に履くと非常に蒸れるので、長時間の着用は向いていません」

5.Air Yeezy 2 SP ‘Red October’ / エア イージー2 レッド オクトーバー
相場価格100万円~

「世界的に有名なラッパーであるカニエ・ウェストが手がける『YEEZY(イージー)』というブランドが、ナイキで発売した最後のモデルとなるものです。名前の由来は2013年10月に本作が発売されると言われていたからですが、実際にはこのタイミングでは発売されず、カニエ・ウェストがナイキを去ってアディダスに移った後の、2014年2月に発売されました。発売されるかどうかが、Twitterを中心に当時のユーザーの間で大きな話題となり、一番人気と言われる赤いカラーリングに造形の格好良さで、今も人気のモデルとなっています」

そもそもこれらを所有しているYOHEI TAKAMURAさん自身にも驚かされる。

スニーカーは、コラボ・話題性・デザイン性といった3つのポイントで、レア感が増し、値段も高騰するようだ。

【取材協力】
YOHEI TAKAMURA(高村洋平)さん
タレントのスタイリストとして活動しながら2014年にアパレルブランド「オールドサマー(OldSUmmer)」を設立。現在は数々の有名クリエイターとのコラボアイテム制作や展示イベントなど幅広い分野でプロデュースを行う事務所の運営も行う。市販されていない、みんなが持っていないなどのスニーカーが好きなコレクター。
https://www.instagram.com/yohei.kicks/

取材・文/石原亜香利

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