「2時間の映画データを3秒」でダウンロードできると言われる、次世代通信規格5G。2020年の春、日本でも各キャリアが新プランを発表し、一部の地域で利用が開始した。
しかし、5Gとはどのようなもので、どんなメリットがあるのか、まだ把握できていない方も多いかもしれない。そこで本記事では、5Gに関する基礎知識を解説したい。最後に、各キャリアのおすすめ端末も紹介するので、ぜひチェックしてほしい。
5Gに乗り換えるための基礎知識
5Gは、「第5世代移動通信システム(5th Generation)」のことで、次世代の通信規格として世界中で注目を集めている。
従来よりも低い周波数(VHF帯)と⾼い周波数(ミリ波帯)、5Gではこの2種類の電波を使い分けるため、障害物の影響を受けにくく、遠くまで届きやすい特徴がある。
ただし、5Gを利用するためにはこの通信規格に対応したデバイスが必要だ。日本で使われているスマホの多くは5G未対応の機種であるため、5Gの利用を検討している方は専用端末を購入する必要がある。
5Gに乗り換えるメリットは?
5Gの最大の特徴は、その速さと多接続が可能な点だ。「3Gは自転車、4Gは車、5Gは飛行機」に例えられ第5世代の5Gは、「より多くの荷物を高速に運ぶことができる」と言われている。
従来よりも高速かつ大容量での通信が可能となる5Gは、個人利用だけにとどまらず、インフラやスマートホームなどでの利活用も検討されている点にも注目したい。
冒頭でも紹介したように「2時間の映画データを3秒」できるほどの圧倒的な通信速度の速さは、私たちの生活を大きく変える可能性がある。4Gの通信速度に不満を持っている方は、5Gへの乗り換えを検討してみてはどうだろうか。
日本ではいつから5Gが使える?
日本では、2020年の春に各キャリアの5Gサービスの提供がスタート。ドコモは3月25日から、auは3月26日から、ソフトバンクは3月27日から商用利用を開始している。
キャリアごとに料金体系や容量上限、対応端末が異なるため、5Gへの乗り換えを検討している方は、ぜひすべてのキャリアを比較してほしい。
ただし、現段階では5Gが利用できるエリアは限定的。まずは、自分の生活エリアが5Gがカバーされているかをチェックしておこう。
また、キャリアに新規参入する楽天モバイルも2020年6月に5Gの利用を開始する予定だ。
各キャリアの5G対応機種は?
最後に、ドコモ・au・ソフトバンクから発売されている5G対応端末の中から代表的なものを紹介したい。5Gの恩恵を最大限に受けられる、お気に入りの端末を見つけておこう。
ドコモ Galaxy S20 5G SC-51A
Galaxy S20 5G SC-51Aは、とにかくスリムで持ちやすい5Gスマホ。そのサイズは縦約152mm/幅約69mm/厚さ約7.9mmで、重量は163gほどと軽い。
“究極の狭額縁ディスプレイ”を採用し、ディスプレイの占有率はなんと93.4%。高速での動画視聴にも最適なモデルだ。
au Xperia 1 II SOG01
Xperia 1 II SOG01は、2020年5月に発売予定の5G対応スマホ。ソニーの強みである「音楽」「映像」「カメラ」の技術を詰め込んだ1台だ。
音楽のハイレゾ再生にも対応しているため、ダウンロードした音楽を高音質で楽しめるのも魅力の一つ。防水仕様でワンセグ対応なのもポイントだ。
ソフトバンク ZTE Axon 10 Pro 5G
ZTE Axon 10 Pro 5Gは、高コスパを追求した5G対応スマホ。本体価格の安さが魅力の一つだが、有機ELディスプレイ、大容量バッテリー(4000mAh)を搭載しており、5Gデビューにもってこいの機種と言えそうだ。
AI搭載トリプルカメラに加え、高画素インカメラが備わっており、自撮りもキレイに撮影できる。
文/oki