イヤホンの音質は、先端にある「イヤーピース」の素材や形によっても左右されることがある。そこで、フィット感があって音質もよい商品の選び方や、おすすめのメーカーをご紹介する。
イヤホンのイヤーピースを選ぶポイントは? アレルギーが心配なら医療安全性規格のクリアした商品を!
一般的にイヤーピースは、特に規格が定められていない製品だ。「形」や「素材」によって、付け心地や音質が左右されるため、主にその2点に注目して選ぼう。
肌に直接付けるため、アレルギーが心配な人は「安全性」も重視したい。「医療安全性規格ISO10993」取得のシリコンを使用したイヤーピースなら、アレルギー性が低く、耳にもなじみやすい。
イヤホンのイヤーピースは音質にどんな影響があるの?
イヤーピースの素材や形によって、音質は変わってくる。耳に密着する素材や形なら、音がクリアに聞こえやすい。
シリコンタイプは、柔軟性はあるが形は変わらないので、しっかり耳にフィットする形を選ぶ必要がある。種類によってSS~LLなどの種類があるので、自分に合った形を選ぼう。耐久性が高く手入れも簡単で、比較的安く手に入りやすいのも魅力だ。
一方、低反発ポリウレタンが使用されているフォームタイプは、耳穴にぴったりと付くため、重低音が聞こえやすい。
【参照】外れにくいものから遮音性、低反発タイプまで!交換するだけで音質がアップするイヤーピースのおすすめ10選
イヤーピースなしの「インナーイヤーイヤホン」は音漏れに注意
イヤーピースが付いていない「インナーイヤーイヤホン」は取り外しが簡単な反面、耳穴への密着度が低く音漏れしやすい。音量を調節すれば問題なく使えるが、満員電車や静かな場所で使う場合は、なるべく音量を下げて使おう。
【参考】カナル型、インナーイヤー型、耳かけ型、使いやすいのはどれ?イヤホン選びのポイント解説
イヤホンからイヤーピースが外れる時の対処法
イヤーピースは付け替えができるよう、ある程度外れやすく設計されている。そのため、カバンやポケットの中で、イヤホンから外れてしまうこともある。
外れやすさがどうしても気になる場合は、外れにくいイヤーピースに付け替えたり、イヤホンケースに入れて持ち歩いたりしよう。予備用のイヤーピースを入れておくと、イヤーピースをなくした時も安心だ。
ジェルタイプのイヤーピースのメリットは?
ジェルタイプのイヤーピースは、中にジェルが入っており、耳穴にしっかりフィットする。比較的商品数は少ないが、遮断性が高く音漏れしにくい。
人気のジェルタイプのイヤーピース「モンスター」は販売終了
アメリカに拠点をかまえる電機メーカー「モンスター」が販売していたジェルタイプのイヤーピースは、遮音性があり、耳が痛くなりにくいと評判の製品だ。しかし、残念ながら2020年3月現在は販売を終了している。
ほかに評判の良いジェルタイプのイヤーピースとしては、アメリカの音響機器メーカー「プラントロニクス」の製品がある。気になる人はそちらもチェックしてほしい。
【参照】PLANTRONICS公式サイト
米軍ヘリコプター部隊でも採用! コンプライ製品のイヤーピース
多くのイヤホンメーカーや米軍ヘリコプター部隊でも採用されているほど、性能に定評があるのが「コンプライ」製のイヤーピースだ。ここからは、コンプライ製品の特徴やおすすめの商品を紹介していく。
【参考】コンプライ公式サイト
コンプライのイヤーピースの特徴とは?
コンプライのイヤーピースは、遮音性が高く高音や小さな音も聞こえやすい。体温でやわらかくなる低反発ポリウレタンを使用しているため、耳穴にしっかり密着する。
日本人の耳に合いやすいおすすめのイヤーピース! コンプライ製「Tsタイプ」
【参照】Amazon Comply(コンプライ) Ts-500
「Tsシリーズ」は、日本人の耳に合った丸く奥行の浅い形のイヤーピース。伸縮性と密着度の高い低反発ポリウレタンを使っているため、耳から落ちにくく、長時間付けていても耳が疲れにくい。コンプライ製品のイヤホンでなくても着用できる。吸水性や速乾性にも長けているため、汗をかいた時も蒸れにくい。
安さと互換性を重視するならソニーのイヤーピース
ソニーのイヤーピースはAmazonの売れ筋ランキングで上位を占めている人気商品だ。ここでは、ソニーのイヤーピースの中でおすすめの商品や、コンプライとの互換性について取り上げていく。
安さで選ぶならソニーのイヤーピース「ハイブリッド」
【参照】Amazon ソニー SONY ハイブリッドイヤーピース EP-EX11M
砲弾型のため、耳穴にしっかりフィットする。4個入りで数百円と、とにかく低価格が魅力。「量はいらないけど、安くて付け心地がいいものがほしい」という時におすすめ。
ソニーのイヤホンにコンプライのイヤーピースは使える?
コンプライのイヤーピースは、ソニーやBOSEを含む様々なメーカーのイヤホンに対応している。コンプライの公式サイトでは、イヤホンメーカーを入力すると、対応のイヤーピースが表示される。ソニーのイヤホンにコンプライのイヤーピースを付けたい人は、一度コンプライのサイトで確認してみよう。
イヤーピースにはシリコンタイプやジェルタイプなど、素材によって音質や付け心地が変わる。ただ、耳の形や大きさは個人差があるため、実際に聞く比べた上で、あなたにぴったりの商品を選んでほしい。
※データは2020年3月下旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
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文/ねこリセット