■連載/阿部純子のトレンド探検隊
いつもと違うラベルに違和感
新型コロナウイルスで外出自粛が余儀なくされる中、花見にも行けないし、ちびちびと家飲みするしかないなと、いつものブラックニッカを買ってきたダンナだったが、「なんかこれ、いつもと違うんじゃない?」。あれ?ラベルになにやら違和感があるが……。
「あ~!!ヒゲのおじさんがいない!!!」
ヒゲのおじさんがいないってどういうこと?不良品じゃないの?と色めき立ったが、棚に堂々とおじさん不在ボトルが並んで売られているということは、不良品ではないはず。
通称「ヒゲのおじさん」と呼ばれている、ニッカウヰスキーのマスコットキャラクターの正式名称は「King Of Blenders(キング・オブ・ブレンダーズ)」。モデルとなったのは英国人のW・P・ローリーという人物で、いくつもの香りを嗅ぎ分けるブレンドの名人であり「ブレンドの王様」と呼ばれていたとのこと。
いつのまにかマスコットキャラが廃止されたのか?新キャラになるのか?などと、勝手な憶測を巡らせていたが、ニッカウヰスキー公式のTwitterを見たら、事の顛末がようやくわかった。
3月下旬からブラックニッカ商品のラベルから姿を消し、4月1日からはニッカウヰスキーの公式サイトや公式Twitterからも消えていたヒゲのおじさん。失踪していたおじさんは、ルパン三世に盗まれていたことが判明した。
「Black ルパン三世の挑戦状」は、サイト内を逃げ回っているルパンを探し出し、見つけたら逮捕して懸賞金総額1000万円を山分けするというWEB上のキャンペーンイベント。
ゲームの遊び方は、ボトルについているネックリンガーや、ラベルにあるQRコードから特設サイトに入り、依頼内容PLAYでスタート。ブラックニッカのブランドページに出現する人物の中からルパンを見つけ出す。変装が得意なルパンなのでニセモノも潜んでおり、本物のルパンを逮捕できた人の中から、抽選でAmazonギフト券1万円分をプレゼントする。
ルパンからのヒントが公式Twitter(@nikka_jp)に出るとのウワサもあるのでこちらも要チェック。応募期間は2020年5月31日まで。応募期間内は何度でもチャレンジできる。ちなみに、毎日続々と各所でヒゲのおじさんが解放されているようなので、おじさん不在のブラックニッカボトルは早めにゲットした方がよさそう。
【AJの読み】ルパン捜索をしつつ、自宅でお花見気分が味わえる「さくらハイボール」で乾杯
老眼にはきついな~と思いつつ(笑)、ルパン捜索にトライして逮捕に成功!しかしあえなく逃げられて(ハズレ)しまったので、懸賞金を狙って明日もまた挑戦してみよう。
今年はお花見ができないので、家の中にいながら少しでもお花見気分を味わいたいと、ニッカウヰスキーの公式Twitterに出ていた「さくらハイボール」を作ってみた。桜の花漬けの塩を軽くふるい落としてから、ハイボール(ウイスキーの炭酸割り)に入れるだけ。塩味が気になる場合は、水洗いして水気を絞ってから入れるとよい。
桜の香りとほどよい塩味が、さわやかな飲み口のハイボールとよく合う。Twitterでは「ブラックニッカ ディープブレンド」を使っていたが、ヒゲのおじさんのいない「ブラックニッカ クリア」でもおいしく飲めるのでぜひ試してみて。
文/阿部 純子