世の中にはたくさんの地図アプリが存在しています。スマホを使用している人の多くは、地図アプリも利用しているのではないでしょうか。中でもGoogleマップは無料で使えて、目的地までの距離や所要時間、店舗情報などを簡単に調べられるため、重宝している人もいるでしょう。本記事ではGoogleマップを使って、自転車で移動する時に知っておきたいことを紹介します。
Googleマップで確認して自転車でお出かけ
自転車に乗ってお出かけする時に、目的地までの最短ルートを知りたい、所要時間を知りたいなどといった理由から、Googleマップを使いたという人は多いのではないでしょうか。
Googleマップの自転車モードの使い方は? ルートの検索方法!
Googleマップには、「自転車モード」という選択肢があります。しかし、日本においてはこのモードを選択しても何も起こりません。自転車用の道路の整備が不十分な日本では、残念ながらまだ利用できないようです。
※左の画像から順に、右上のアイコンをタップし、「自転車」を選択する。
ご覧のように何も変わりません。実は「自転車モード」は海外の一部地域でのみ、利用できるのです。試しにアメリカのニューヨークをマップ上で表示し、自転車モードに切り替えてみると……
※左が「自転車モード」選択前。右が選択後。
緑の線で自転車ルートが表示されました。このように、自転車モードが実装されている地域では、サイクリングロードがGoogleマップ上に表示されるのです。
Googleマップに自転車のルートが表示されない……なぜ?
※上図はAndroidスマホから自転車モードを表示したもの
現在、Googleマップでの自転車ルートは、日本国内では非対応のため、利用できません。
自転車モードが使えなくて所要時間がわからない!? そんな時は「徒歩」時間を1/3に!
成人の自転車走行速度の平均は約15km/hといわれています。Googleマップの徒歩での時速は約5kmで設定されているので、徒歩で目的地までの所要時間に1/3をかければ、自転車移動のおおよその所要時間がわかります。しかし、これはあくまで道路や自分自身の状況によって、変わってくる計算なので目安としてください。
※上図は東京西部から富士山までの距離。徒歩の場合24時間かかる表示だが、自転車で場合は1/3となるため、8時間が大体の目安となる
【参照】国土技術研究センター
GoogleマップとiPhone標準のマップ……それぞれの特徴は?
ここまで、Googleマップについて紹介してきたが、GoogleマップとiPhone標準マップの違いはなんでしょうか。どちらのほうが優れている、ではなくそれぞれの長所があるので、2つのマップの強みをわかりやすく確認するために、特徴をあげたのでぜひ、参考にしてください。
Googleマップの特徴は?
・町並みや風景がパノラマ写真でわかるストリートビュー機能
・施設・店舗情報が豊富
・経由地を複数設定できる
・地図の種類や表示方法が豊富
iPhone標準マップの特徴は?
・連絡先アプリなどに記載された住所をタップすると地図が表示される。連携が図りやすい。
・Siri機能を利用して目的地までの道順を調べられる。
・Air Dropを使って場所の共有ができる。
・ナビゲーション中に別の目的地を調べられる。
自転車を運転しながら、スマホでGoogleマップなどの地図アプリを操作するのは法律違反!?
近年、スマホの注視による交通事故が増えてきています。手軽にたくさんの情報が得られるスマホはとても便利な反面、事故の要因になる可能性も。また、平成27年6月1日より道路交通法が改正され、自転車への罰則が厳しくなっています。道路交通法はしっかりと確認しましょう。
スマホの地図アプリを起動しながら自転車を運転してもいいの?
東京都道路交通規則によると、
『自転車を運転するときは、携帯電話用装置を手で保持して通話し、又は画像表示用装置に表示された画像を注視しないこと。』【引用:東京都道路交通規則第8条運転者の遵守事項4項】
とあります。
つまり、自転車の運転時にスマホを手で持ち通話する、または画面を注視・操作する行為は上記の規則を違反する行為となり得ます。自身や周囲の人の安全のためにも、自転車を一旦停止してから、確認することを推奨します。自転車の運転時には、スマホを手で持たないようにしましょう。
※データは2020年3月下旬時点での編集部調べ。
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文/水本 翼